3位決定戦に意味があるのか?といった声があちこちできこえていますが、W杯ブラジル大会は地元ブラジルがオランダに0-3で完敗しました。
ネイマールがいない今のブラジルは、先に失点すると点がとれないような気持ちになってしまっているのだなと感じます。
現代サッカーは、いかに相手より1歩先に足を出すか。
一定の実力をもったチーム同士の試合を決めてしまうのはその差なのだと、ボールをとりに行く最初の1歩と最後の1歩の重要性をよく痛感させられます。
さて3位決定戦、そしてその前のブラジルvsドイツでも感じたことですが、大会が進むにつれて、審判のジャッジが流す方向で進んでいるような気がしています。
審判目線で言えば判断基準は一試合で一貫することが重要。
この試合この場面で笛を吹かなかったのだから、同じような状況でも流さざるを得ないという形となります。
初戦の西村主審のPK判定でのバッシングの影響からか、90年代の試合を止めない笛の方向に戻ってしまった感があります。
ただ結果的に選手目線では、このプレイがセーフだったのだから、もう少し行っても大丈夫とか、やられたらやりかえす的な、よりラフプレイの方向に行きがちです。
1歩の差が試合を決める現代サッカーにおいて、相手より一歩前に出るためには、手足も含めて何でもやるという方向に行きがちなのも、選手目線ではわかる部分があります。(どうしても負けられない試合で、相手の実力を認めていればいるほどそうなります)
だからこそ選手を怪我で失わない為にも、現代サッカーでは、危険なプレイに対して積極的に笛をふくべきだと自分は思っています。
この試合にネイマールがいたら、きっともっと世界中の人々がこの試合をより楽しむことができたでしょう。
準決勝でもっと積極的にラフプレイに対して笛を吹いていたなら、あの場面で相手選手はもう少し違った対応になっていたと思います。
どんなにバッシングを受けようと、それが選手生命を守り、結果的にスタープレイヤー達の素晴らしいサッカーを、世界中がより楽しむことができるよう「サッカー界の現在と未来を守る審判団」であって欲しいと、そんなことを感じていました。。。