拝啓、世界の路上から

ギター片手に世界を旅するミュージシャン&映画監督のブログ(現在の訪問国:104ヶ国)

残念なニュース

2012-01-31 | その他


サッカー日本代表の本田選手のラツィオ移籍が破談となりました。

セリエAで上位を争うチームでプレイする本田選手をみてみたかったという思いがあり、非常に残念です。

ただ世の中には、個人の力ではどうしようもない、見えない力が働いているもの。

何が幸いとなるかも、後になってみないとわからなかったりもします。


本田選手もこの後レアルマドリー戦等の、チャンピオンズリーグでの戦いが待っています。

大舞台で結果を残し続ければ、今夏等次のチャンスが訪れる可能性があると思います。


今はじっと、その時を待ちたいと思います。

香川選手2ゴールの活躍

2012-01-30 | 欧州サッカー&日本代表

今週末はスカパー(フジテレビNEXT)で、ブンデスリーガ2011-12のドルトムントvsホッフェンハイム戦をLive観戦しました。

日本にいながらドイツの試合を生中継でみられるのは、すごく便利です。


試合は、香川ショーと言っても良いほど、2ゴールを含む大活躍。

ゴールに結びつく攻撃は、ほとんど香川選手が絡んでいると言っても過言ではないほど。

前節もそうでしたが、昨年後半に続き、香川選手は2012年も、引き続き好調を維持しています。


今やトップ下として、チームの攻撃に必要不可欠な、大黒柱的存在になった香川選手。


首位バイエルンとも勝ち点差なしでならんでおり、このまま最終節まで怪我無くプレイし、チームを2連覇に導く活躍を続けて欲しいと思います。



セッション11/カズさんのパート「ローマ遺跡が転がる温泉」

2012-01-29 | ニッポンジン!



シンジへ。

お疲れ~、カズです。

南ドイツは雪なのか。さすがアルプスが近いだけあるね。
横浜は1月後半に雪が1回降ったきりだなあ。


さて、ドイツに男女が裸で語り合う、素敵な混浴温泉があるとは知らなかった。
オレも温泉大好きだから、それを聞いてぜひドイツの温泉に行ってみたくなったよ。

でもバレたら、嫁のみさ子に袋叩きにあいそうだから、やっぱり止めておこう。
(よく麻友ちゃんは許してくれたなあ。オレなら後が恐くてまっすぐ家に帰れないけれど)


オレが旅で訪れた中で、珍しい温泉と言えば、トルコのパムッカレかな。

石灰棚で有名なパムッカレの上には、ローマ時代の遺跡がゴロゴロ転がる温泉があるんだよ。

ドイツと違って、水着を着て入るのだけれど(宗教上の理由からか、女性客は殆ど欧米人だけど)、遺跡が温水プールの中に沈んでいるみたいな感じなんだよな。


でも温泉等の観光開発が進みすぎて、最近はめっきり水が減って、今やパムッカレも危機的な状況にあるって聞いたよ。

観光客が増え、生活が潤って便利になった反面、世界屈指の美しい石灰棚が、水不足で干上がって、危機的な状況とは皮肉だよな。


オレも旅から日本へ帰国して、深夜に東京の街を歩いていると、すごくキラキラと光り輝いてキレイなんだけれど、なんだか酷い違和感を感じることがある。

特にオレは基本的に貧乏旅だから、必然的に行き先は発展途上国が多いのだけれど、治安等の問題も含め、「夜は暗くて恐いもの」という意識があるから、よけいにね。

すごく便利で快適な街なのだけれど、いつか東京も、パムッカレのようにしっぺ返しが来るんじゃないかって、不安になることがある。

しょせん人間の力には限界があるのだから、そろそろ日本や他の先進国も、自然とうまく共存することを、ちゃんと考えなくてはいけない時期だと、オレは思うのだけれど。



P.S.
今日の写真は昔行ったパムッカレだよ。

石灰棚の上のローマ遺跡温泉も、ドイツみたいにウホウホだったらよかったのに、、、。
(そんな場合じゃないって。苦笑)



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セッション11/シンジのパート「ドイツの温泉は混浴で真っ裸???」

2012-01-28 | ニッポンジン!



拝啓、カズさん。シンジです。

2月になり、アルプスに近い南ドイツでは、どっさりと雪が降り積もっています。


ウチの家の裏山はスキー場ならぬ、そりすべり場となり、バウハウス(日本でいうところのホームセンター)でプラスチックのそりを買って、翼と一緒にそりすべりをしました。
(雪深い南ドイツでは、一家に1台そりが必需品なのだとか)

他にも翼と同じ幼稚園のドイツの子供達が沢山来ていて、その子供達と翼がドイツ語で会話をしているのを聞いてびっくり。

ドイツに来て間もなく10ヶ月ですが、相変わらずドイツ語が上達しない僕と違って、幼稚園児の翼の方がずっとドイツに順応しているみたいです。


こんなに雪が沢山振ると、日本人としては温泉にでも行きたくなりますが、つい先週末に車を飛ばし、家族で、有名な温泉街のバーデンバーデンに日帰りで訪れました。


びっくりしたのですが、ここは混浴でしかも皆真っ裸なんです。

妻の麻友と翼は、女性専用の温泉(といってもローマ風呂みたいな温水プールに近いものです)に入りましたが、男性専用というのはなくて、通常の混浴と女性専用に分かれているみたいです。

さすがに若い女性は入っていないだろうと思いきや、カップルの若い男女が数人、混浴で入っており、中には温泉の中で抱き合っているカップルもいたりして、ちょっと目のやり場に困りました。(汗)


ヨーロッパでは、温泉は水着を着ての入浴が一般的ですが、ドイツでは温泉が水着着用でも、それに付属するサウナはやはり混浴で、真っ裸が基本みたいです。

日本ならせいぜいおばあちゃん世代しか混浴には入っていないみたいですが、ドイツでは結構若い女性でも入っていたりするので、まるで未知の世界に迷い込んだかのような衝撃でした。(苦笑)


でも真っ裸で入っているカップルってどんな気持ちなんでしょうね。
僕だったら恋人や奥さんの裸を、他の男達に見られるのは嫌ですけどねえ。

男同士なら、裸の付き合いで同僚と温泉に入ったりする文化が日本にもありますが、同僚や友人レベルで、男女で裸の付き合いってありえなくないですか?(今どきそんな付き合いがあるのか、恥ずかしくて同僚のゲッツェには聞けませんが。汗)

カズさんはどう思います???




P.S.
写真はバーデン・バーデンの公共温泉の入り口です。

外からみると欧風な施設ですが、中身は混浴温泉です。

いや、こちらでは別にイカガワシイお店とかではなく、フツーの温泉なんですけどね。(笑)



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セッション10/カズさんのパート「Xmasにケーキを食べ大晦日に除夜の鐘をつき新年に初詣をする日本人」

2012-01-27 | ニッポンジン!



シンジへ。

お疲れ~、カズです。

ドイツのクリスマスマーケットや、年末のカウントダウンの花火、楽しそうだね。


オレは日本人らしく、クリスマスイブに丸いケーキを食べて、大晦日にお寺で鐘をつき、正月に神社で初詣をしたよ。

外国人から見たら、「お前は何教の信者なんだ?」って驚かれそうだよな。


そういえば、正月早々にアパートの自宅の部屋が漏電して、風呂場の電気が使えなくなったんだ。

築20年だから仕方が無いのだろうけれど、結構複雑な配線だったらしく、修理してもらうのに正月明けまで5日間位かかって、その間銭湯通いだったよ。
(日本だからまだこれ位で済んだのかもしれないけれど)

正月明け早々に修理業者が来てくれて、漏電箇所をみてくれたのだけれど、通常はあんまり壊れない場所らしくて、結構不具合の箇所を探すのに手間取ってた。


業者の人からその話を聞いたウチの嫁、みさ子が、「あんたの厄年のせいじゃない?」って言うんだ。

よくよく考えてみたら、"オレ今年本厄だった!"ってことになって、今あわてて厄除けで有名な近くの神社・仏閣を調べているところ。

元旦に初詣の混雑が嫌で、近場の地元の神社で済ませて、しかもお賽銭が10円だったのがいけなかったのだろうか、、、???


厄除けの神社やお寺をネットで探していら、なんと"チベット"というキーワードも出てきてびっくり。

中にはチベット産の"厄除け効果のある石"で作った数珠なんてのもあるらしい。
(どれほど効果があるかはわからないけれど)


そういえば昔チベットに行った時に、色んな石(宝石っていう程高価ではないけど、琥珀+アルファ位のモノ)をくっつけたネックレスを皆首からぶら下げて、マニコロ(マニ車)というお経が書かれた、でんでん太鼓みたいな宗教道具を、時計回りに回していた覚えがある。

自分がチベットに行った時に、その色んな石をくっつけたネックレスを買って、首からさげて歌っていた覚えがあって、ひょっとしてアレがあれば厄除けになるか?って思って探しているのだけれど、もう結構昔の事だから見つからず。


でも同じ時に買った、チベットのお守り(日本の神社で売っているお守りそっくりのやつ)は出てきたのだけれど、お守りって有効期限無いんだっけ?


あまり宗教に熱心ではない標準的な日本人のオレは、その辺疎いんだけれど、1年ごとにお炊き上げとかするんだったっけ?

チベットのお守りの密教パワーで厄払い!って思ったのだけれど、有効期限切れだったらちょっと悲しい、、、。



P.S.

そのチベットでの色んな石をくっつけて歌っている写真だよ。

写真は見つけたのだけれど、実物が見つからないまま。 やっぱり昔住んでた川崎あたりまで厄払いに行くか???

そもそも信者じゃなくても効果があるのか?って話もあるのだが。

我ながら、ニッポンジンって変な民族だよな。(苦笑)


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セッション10/シンジのパート「ドイツのクリスマスと日本のお正月」

2012-01-26 | ニッポンジン!


拝啓、カズさん。シンジです。

早いもので今年も間もなく終わりですね。

つい先日までドイツの町々に、ヴァイナハツ・マルクト(クリスマスマーケット)のライトアップの灯りが点り、広場にはグリューワインやソーセージ片手に人々が集まり、まるでお祭りのような賑わいを見せていたのに、クリスマス当日からひっそりと町は静まり返り、クリスマス連休はお店も閉まっていました。


今日は大晦日のカウトダウンに、常駐先のお客さん達と忘年会を兼ねて、家族揃って花火を持ち寄って集まることになっています。
(妻の麻友は年の瀬の大掃除中で、じゃまだからと家を追い出され、息子の翼と2人で、トルコ人が経営している町の小さなインターネットカフェに来ています)


ドイツで初めての年越しですが、初詣をして、お手製のおせちを囲んで、家族と一緒にゆっくりとすごす日本のお正月と違って、ドイツでは1月1日深夜0時に向けて町中でカウントダウンをし、1月1日になった瞬間、町中で花火を打ち上げるのだそうです。

そして深夜0時の花火をピークに、1月1日になると、今まで何事もなかったかのようにフツーの1日になるそうで、1月2日はもう平日で、通常通り会社に出社します。


逆にドイツのクリスマスは、教会へ行って家族と一緒にゆっくりと過ごすそうで、ドイツのクリスマスケーキも、日本のような丸いデコレーションケーキにロウソクを立てたりせず、シュトレンというドライフルーツや雑穀の入ったパンを焼いて、家族みんなで食べるのだそうです。
(先日同僚のゲッツェが、東ドイツの田舎のお母さんから送られてきたというシュトレンをおすそ分けしてくれました)


シュトゥットガルトでのドイツ生活が約5年になる、常駐先マネージャーの古谷さんの話だと、日本のお正月とドイツのクリスマスが似ていて、クリスマスイブにお祭りのように騒いで、クリスマス当日に何もしない日本のクリスマスと、ドイツのお正月が似ているのだそうです。

これも文化の違いなのですかね。


今回のカウントダウンパーティですが、この古谷さんが声をかけてくださり、参加させてもらうことになりました。

海外の地方都市では日本人が少ないので、お客さん達と僕のような出入り業者の担当が、お互い助け合って、家族ぐるみでお付き合いさせてもらっていたりします。

まだドイツ生活をはじめたばかりの僕は助けてもらうばかりですが、ウチの麻友はドイツ語が堪能なので、奥さん同士では麻友が重宝されているのだそうです。


それではこれから町のスーパーマーケットで花火を買って、今晩のカウントダウンに備えたいと思います。


カズさん、本年も大変お世話になりました。
来年もよろしくお願い致します。

田川真司



P.S.
写真は先日訪れた、シュトゥットガルトのヴァイナハツマルクトでの1枚です。

今回は翼と一緒に、このミニチュア模型をぐるりと回る、ミニ蒸気機関車に乗ったり、特設のアイススケートリンクで、翼と一緒にスケート初すべりにチャレンジしました。

この町のクリスマスマーケットはドイツ最大として有名で、最も有名なニュルンベルク、最も古いドレスデンと並んで、ドイツ3大クリスマスマーケットに数えられているのだそうです。


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セッション9/カズさんのパート「物々交換はエチオピアの常識???」

2012-01-25 | ニッポンジン!


シンジへ。

お疲れ~、カズです。


ヨーロッパを出張していたかと思ったら、今度はトルコかあ。

旅人的には、トルコって物価もそこそこで、見所が多いし、リーズナブルな国内長距離バス網がよく整備されているし、飯もそこそこイケるしで、結構良い所なんだけれど、仕事だとなかなか大変そうだなあ。

いわゆる"常識"っていうものは、本当にその土地、その土地で全然違うからなあ。


さて自分にとって常識が覆された国というと、エチオピアを旅した時だろうか。

スーダン首都のハルツームから、エチオピアのアジスアベバに飛行機で入国したのだけれど、とにかく最初からトラブル続きだったんだ。


空港での現地ビザ取得時に、「お前の顔は日本人じゃない。絶対中国人だ」と勝手に決め付けられ、「おまえのパスポートは、中国で偽造したものだろ?」とか難癖つけられて、なかなかビザを発給してもらえなかったんだ。(酷い話だろ?)


やっとビザが貰えて、すっかり誰もいなくなった荷物受け取りのターンテーブルへ行ってみると、自分のバックパックと寝袋が無いんだよ。

どうやらハルツームで別の便に間違って荷物が載せられたらしくて、他にも10名以上、荷物が届いていない人がいて大混乱。


おまけにその航空会社の次のエチオピアへのフライトは4日後しかなく、それまで荷物が届かないって、その航空会社のスタッフから言われたんだ。

でも4日後っていうと、自分がエチオピアを出国する為、予約を入れている便なんだよ。



実は、エチオピアはマダガスカル等と並んで、アフリカでも3大南京虫生息地として、バックパッカーの間では有名で、安宿のベットで無対策で寝ると、体中南京虫にヤラれて、そのオゾマシイまでの痒みと跡がなかなか消えない!と言われているんだ。

だからベッドに振りかける超強力殺虫剤や、ベッドに敷くキャンプ用のビニール製ブルーシート、そして布団代わりにブルーシートの上に置いて使う、厚手の寝袋等を完備してきたのに、それも全て届かな~いって訳。これはめっちゃヤバイ。


しかしその航空会社のスタッフに、荷物が無ければ着替えもできないし、4日間どうしたらいい?と粘って交渉してみると、衣装代の名目で1万5千円分位の金額を、USドルの現金で支払ってくれたんだよ。

物価が激安のエチオピアでは、超高級ホテルでも1泊5千円もしないから、これは高級ホテル3泊分位の料金。もちろん超高級ホテルのベッドに南京虫はいない。


当初の予定では、この後アジスアベバに1泊して、翌早朝の便でゴンダールを経由してラリベラへ行こうと思っていたのだけれど、このまま空港で朝まで6時間ちょっと待てば、航空会社から支払われたお金で、残りの3泊を全て高級ホテルに泊まることができる。

おまけに過去に何度かロスト・バケージされた教訓から、2日分位の着替えはいつも手持ちのデイバッグに入れているので、着替えを最小限にして、洗剤買って、風呂場で洗濯でもして、切り抜けることにしたんだ。


そんなこんなで、デイバッグとギター1本持って、翌朝ラリベラに到着。

そのラリベラの町から、ユネスコの世界遺産にもなっている教会の遺跡までは、車をチャーターしなくてはいけないのだけれど、そこで雇った運転手兼ガイドが面白いんだ。


その時自分は、昔バンコクで買った黄色のGショックの時計をはめていたのだけれど、車で移動している時から、その時計に興味深々で、どこで買ったんだ?幾らしたんだ?エチオピアではそんなカッコいい時計は無いから、俺に譲ってくれ!ってしつこく絡むんだ。

これはオレにとっても大事な時計で、まだ使う予定だからと最初は断っていたのだけれど、あんまりしつこいんで、「それだったら今日お前に払う予定の車代とガイド代、そして明日空港へと移動する車代と交換でどうだ?」って言うと、「本当にそれでいいのか?やったあー!」とその運転手が叫んで交渉成立。


バンコクのマーブルコーンでこの時計を買った時は、日本円で1500円位で、この時交渉していたラリベラへの1日車チャーター費用と同じ位だったのと、もう3年も使っているから、こちら的にはかなり良い条件。

物々交換という手段は、ここ「エチオピアの常識」らしい。


だけど超一流ホテルが1泊5千円位の物価の国で、1500円でも感覚的には自分達でいう数万円位の相場感なのに、その大事なギャラを捨てても、このバンコクで買った黄色いGショックが欲しいのか?って感じだよ。(それだけエチオピアは"モノが無い"のだろうけど)


その日は無事に、教会の遺跡前でも歌うことができ、大きな問題もなくホテルへと戻ったんだ。


その後、ラリベラを離れアクシムへと向かう翌朝、その運転手は朝7時30分にきたのだけれど、車じゃなくて歩いてくるんだよ。

おいおい!話が違うじゃないか!って思ったのだけれど、前日は知り合いの車を借りていただけで、自分の車じゃなかったらしく、空港までの車は、約束から1時間遅れで到着。


本当に車が来るか実はちょっぴり不安だったけれど、まだ時計は渡していなかったから、1時間程ホテルのロビーで、この男とエチオピアのコーヒー等の世間話をして待っていたんだ。こんなこともあろうかと、かなり早めの時間を伝えておいて正解だった。


無事に空港に到着してから時計を渡すと、ありがとう、ありがとうと何度もギュッと握手され、物々交換は無事成立。よっぽどこの時計が欲しかったらしい。
(たぶん日本人だったら、あげるよと言っても断られそうな、自分の"貧乏旅専用時計"だったのだけれど。ちなみに日本でのMY時計は、ケータイ電話だったりする。笑)


"所変われば常識も変わる!"という感じだけれど、エチオピアでは他にもエピソードが。


エチオピアは世界的にも有名なコーヒー豆の産地で、ここでは"コーヒーセレモニー"といって、日本の茶道のような"コーヒー道"があり、緑のコーヒー豆を炒るところから始めて、1時間以上かけてコーヒーを飲むのが"常識"らしい。

豆を炒るところから始めるので、コーヒーを飲んでいるのに「透明感」を感じるほどスッキリしていて、とんでもなく美味いコーヒーなんだよ。

それはこのコーヒーを飲むためだけに、遥々エチオピアまでやって来てもいいかもと思える位で、今まで日本で飲んでいた黒い液体は何だったのだろうか?と衝撃を受けたんだ。


そしてもう1つ、エチオピアでの忘れられないエピソードが。


ラリベラの後にアクシムで滞在した後、無事にアジスアベバに戻ってきたのだけれど、その空港での出国時、パスポートコントロールを通る時に、ゲートの係員のおっさんが自分のギターを指差し、歌うのか?と聞いてきたんだ。

「もちろん。オレはジャパニーズ・プロフェッショナル・ミュージシャンだ!」(元だけど)と答えると、「1曲歌ってけ、歌わないと通さないぞ」と言われたんだ。

そこはツーリストが並んでいる、首都空港のパスポート・コントロールの出国ゲート。これはジョークかもしれないと思い、「本当にいいのか?」と念を押して聞いたのだけれど、「当たり前だ」と言うから、その場でギターを取り出して"スタンド・バイ・ミー"を歌ったんだ。

そうしたら、出国手続きの列に並んだ多くの一般人旅行者も含め、皆手拍子ですごい盛り上がりよう!(日本でもコレぐらい盛り上がってくれよ!って位、本当に盛り上がった。苦笑)


歌い終わると、パスポートコントロールの4人のおっさん達が、ゲートから飛び出してきて、次々に握手を求めてくるんだよ。

でもよく見るとゲートに誰も係員がいなくなり、出国待ちの長蛇の列ができているんだ。おっさん達の気持ちはうれしいが、ちゃんと働け!って感じだよな。


他のツーリストや空港職員からも、「サンキュー」とか、「GOOD!」とか声をかけられ、熱いものが胸に込みあがってきた。

元気をもらってお礼を言いたいのは、こっちの方だったのだけれど。
(もっとも中にはおっさん達に待たされて、不機嫌そうな白人もいたけど。苦笑)


それにしても首都空港のパスポート・コントロールで即興ライブだなんて、世界の半分以上の国を旅しても、後にも先にもここだけで、ものすごく貴重な経験だったよ。


最初は「偽造パスポートだろ」と難癖つけられ、南京虫対策をしていた荷物も届かずにどうなるかと思ったけれど、結果的に大きな問題もなく、物々交換や出国ゲートライブ等、一生忘れられないような、特別な経験をすることもできた。

"ニッポンの常識"なら、パスポート・コントロールで、職員が職務放棄して、外国人に即興ライブをさせるなんて、トンデモナイ話だと思うけれど、オレは奴等のそんな所が、心から"最高だ!"って思っている。


海外では本当に、予定通りいかない事が多いけれど、それでもオレ達は、「柔軟に、したたかに生き抜く」ことが大切なんだと思う。

その先には、シンジ。

"一生忘れられない素敵な出来事"が、お前を待っているかもしれないぜ。


カズより



P.S.
今日はそのラリベラの写真です。

エチオピアにはこのラリベラの教会目当てで訪れたのだけれど、「物々交換」、「コーヒーセレモニー」、「出国ゲートでの即興ライブ」のインパクトがあまりに強すぎて、この教会の事をあんまり覚えていないなあ、、、。(苦笑)


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セッション9/シンジのパート「トルコの常識?日本の非常識???」

2012-01-24 | ニッポンジン!


拝啓、カズさん。シンジです。

今週は出張でイスタンブールに来ています。


イスタンブールはヨーロッパとアジアの境界線と言いますが、はっきり言ってここはヨーロッパとは別の文化圏なのだと強く感じています。

早速ですが、今週にあったトンデモ話を聞いて下さい。


今回トルコの現地業者へ事前に、インターネット回線の引き込みを手配していたのですが、その現地業者担当であるギュドガンというエンジニアと、お客さんのオフィスで朝9時に待ち合わせをしたのに、彼が到着したのは午後1時過ぎ。

しかも頼んでいた回線がうまく引けておらず、翌日も、翌々日も同じく朝9時に待ち合わせをしたのですが、3日連続でオフィスに来たのは全て午後になってから。


彼を待っている時間、サーシャさんというお客さんのトルコ人受付女性を通して、現地業者の担当者へ電話をしてもらうと、もうオフィスを出たが渋滞につかまっていて、少し遅れるが急いでいくという内容を繰り返すばかり。

でもその現地業者のオフィスから、待ち合わせのお客さんオフィスまでは、通常なら車で30分もかからない距離で、連日片道4時間以上かかるなんてことは絶対にないんです。


おまけにその現地業者エンジニアのギュドガン氏は、回線開通後、彼達の作業範囲であるCISCOのルータ設定がうまくいかずに戸惑っていたので、こちらもただ待っているだけで次に進まないからと、「ちょっと見せてみて」と僕が切り分け作業を始めると、「オレ用事を思い出したから帰ってもいいか?」って僕に聞くんです。


「いやこれは君の会社の作業範囲だから、インターネットがつながるまでは帰ったら駄目だよ」と返事をし、僕がそのまま作業を続け、ふと後ろを振り返ると、先ほどのやりとりから5分もしないのに、もうその場にギュドガン氏の姿が無いんです。


急いでサーシャさんに、彼の携帯を鳴らしてもらったのですが、電源が切られているようでつながらず。

このままじゃせっかく出張してきているのに、自分達の仕事が終わらないので仕方なく、僕がそのまま不具合対応をして、何とかうまくつながったからよいものの、本当にアリエナイです。(調べてみたら単純な接続設定ミスでした)


今回は事前にメールのやりとりで業務範囲と納期をきちんと決めており、「まったく問題ない、もうすべての作業が終わっているから大丈夫」と言われ、トルコへのフライトチケットを発券したにもかかわらず、実際に来てみると回線は引けていない、設定はやっていない、不具合切り分けも機器設定も途中で帰ってしまうといった、トンデモナイ状態です。


これはあまりに酷いと思ったので、業者と直接契約をされているお客さんの日本人駐在員の佐田さんに、「ちゃんと対応をしないこの業者にクレームをし、機器設置費用等は払わないで下さい、業者もできれば変更することをお勧めします」と話した所、以前ドイツに駐在していたこともある佐田さんの話では、これでもこの辺の業者の中では最大手で、他は会社間での取引ができない個人業者や、さらに対応が悪い業者しかおらず、週の半分以上インターネットの回線断があるトルコでは、これが当たり前なのだとか。

「ドイツではできることでも面倒だと、"できない"と言って、対応してくれないことが多いですが、トルコではできないことでも何でも"できる"と言って、とにかく仕事を取ろうとするから、話半分で聞いておかないと駄目なんです」と、ドイツとトルコ双方で駐在経験がある佐田さんに諭されました。


作業も一通り完了し、夕食を佐田さんとご一緒することになり、日本食レストラン(トルコではドイツと違って魚をよく食べるので、日本食も安くて美味しい)へ、佐田さんの車で移動していた時のこと。


橋の手前ですごく渋滞し、2車線にもかかわらず車が4台も横に並んでおり、「ここの人達は順番を守って並ぶこともできないから、こうしていつも渋滞しちゃうんですよね、ああドイツでの生活が懐かしい」という佐田さんの言葉を聞いて、ドイツでの小さなトラブルで日々苛立っている自分が申し訳ない、という気持ちになりました。


世界の常識、日本の非常識とよく言われますが、"トルコの常識"は、僕達の知っているそれとは、かなり違うみたいです。



P.S.
写真は今回トルコで滞在したホテル近くの有名な観光地、ブルーモスクです。

平日の仕事での滞在だったので、観光はできませんでしたが、早朝にモスク前の公園を散歩しながら撮った1枚です。

イスラム圏は初めてなのですが、早朝にスピーカーから流れてくるコーランで毎朝、かなり早く目が覚めたおかげで、早朝散歩ができました。(苦笑)


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祝!スカパー開通!!!

2012-01-23 | その他


自宅にスカパーが開通しました。

これでブンデスリーガーや、欧州サッカーが観戦できる!と思ったのですが、結構録画放送が多くで、Live放送は少ない様子。

本日開催予定のドルトムントの試合も、1日遅れでの放送みたいです。


時差の問題もあるので、どのみち録画にしようと思っていた為、それ程影響は無いですが、先に結果を知ってしまうと楽しめないので、スポーツニュースは見ないようにしなくては。


一方録画放送のおかげで、今日長友選手が出場した、先週のミラノダービーをTV観戦できました。

これはこれでよかったかも。


16日間お試しなので、もうちょっと色々みてみようと思っています。



一方で先週金曜日あたりから風邪かな?と思っていたら、熱が39度位まであがってきて、どうやらインフルエンザにかかったみたいです。


流行っていると聞いていたのですが、日曜日は1日寝て過ごしました。


月曜日には回復しているといいのですけれど。

セッション8/カズさんのパート「ラテンの国で出会った笑顔」

2012-01-22 | ニッポンジン!


シンジへ。

お疲れ~、カズです。

バルサやメッシのサッカーがみれていいなあ。しかもUEFAチャンピオンズ・リーグかよ!めっちゃ羨ましい。

オレも今度スカパーに入って、UEFAチャンピオンズ・リーグで戦うバルサをみてみたいなって思っていたところだから、よけいに羨ましい。
(ただし我らがボルシア・ドルトンムントと戦う時は、オレはドルトムントを応援するけれど)


スペインは楽しそうだね。

オレも中南米を旅していた時は、スペイン語できたらいいなっていつも思っていたよ。
基本的にラテンの国では英語通じないからさ。

タクシー乗っても、行き先の住所を告げて、降りるときに「アキ!アキ!」(ここだよ!)と言って、「クアント?」(いくら?)と、「ウノ・ドス・トレス」等の簡単な数字で支払いをすませ、「グラシアス」(ありがとう)、「アディオス」(さようなら)でオシマイだったから。オレのスペイン語は。
(それでも旅できちゃうのが、ラテンの国の良いところなのだけれど。笑)


中南米は見所が多いし、ラテンのノリは大好きで、どこへ行ってもギター持っていると歌ってくれっていう話になって、そこで歌うと大盛り上がりになるから本当に最高なんだ。

路上だけじゃなくて、中南米ではその場のノリで結構飛び入りでステージへあげてくれたりして、エルサルバトルの首都サン・サルバドルの大衆酒場で歌わせてもらったり、チリの首都サンティアゴのライブハウスで歌わせてもらったりしたこともあるよ。


スペイン語ができないオレは、ビートルズやU2みたいなメジャーな英語の歌をうたうことが多いのだけれど、知っている歌だと皆一緒に歌ってくれて、その場で大合唱になるんだ。

そんなノリのよさと、人の温かさみたいなのがすごく大好きで、スペイン語覚えて、向こうで暮そうかな?って一瞬真剣に考えてしまうほど。

おまけにスペイン系のお姉さんは、美人が多いしね。(笑)


ただシンジみたいな海外で仕事しようっていう人達には、あんまりラテンの国では仕事が無いかもしれないね。すごくいい奴等だけれど、皆働かないからなあ。(笑)


それでも南米だったら、今はブラジルがホットらしいね。

今や中国やインドに続いて、次はブラジルの経済成長が期待できるって、TV番組で誰かが話していたなあ。

ポルトガル語覚えてブラジルへ行くっていう人達も、これから出来てくるかもしれないね。


ブラジルと言えば世界屈指のサッカー大国だけれど、ブラジルで歌いながら旅していたとき、サンパウロのモルンビーや、リオのマラカナンでサッカーの試合観戦をしたことがある。向こうはチケットが安いから、日本人宿の連中と一緒に試合をみに行ったんだ。

代表クラスの世界の一流プレイヤーになると、より給料の高いヨーロッパに皆行ってしまうけれど、明日のスーパースターを夢見る若いプレイヤー達がしのぎを削っていて、すごくいい試合をしていた記憶がある。


特にマラカナンでは、昼間にもスタジアム見学で訪れたのだけれど、ギター持って中に入ったら、清掃員のおっさんが歌ってくれというので、観客のいないスタジアムで清掃員のおっさん達の為に、U2の"I still haven`t found what I`m looking for"を歌ったんだ。

おっさん達、すっげー喜んでくれたんだけれど、その笑顔をみていると、歌っているこっちも何だか元気がわいてくるんだよ。

しかもそこがサッカーの聖地の1つ、マラカナンだと思うと、たとえ観客が数人でも、じーんと胸が熱くなって、今も一生忘れられない思い出だよ。


ただその歌詞じゃないけれど、あれから10年以上経った今でも、オレは相変わらず何かを探し続けているような気がするな。きっとそれはずっとかもしれないけれど、、、。



P.S.
その時のマラカナン・スタジアムの写真をアップします。

またラテンの国で歌って、あのとびっきりの笑顔に会いたいな。


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