フランクフルトに戻ってきてすぐですが、知人にチケットを戴き、金曜日夜にフランクフルト放送交響楽団の演奏を聴きにオペラ座に行ってきました。
今回の1曲目は世界的なバリトン歌手として高い評価を受けている、マティアス・ゲルネ(Matthias GOERNE)が歌うショスタコーヴィチ(Schostakowitsch)の「ミケランジェロの詩による組曲」。
ゲルネの演奏は初めて聞いたのですが、さすがと思わせる深く艶のある歌声と、完璧にコントロールされた高度な技術はまさにブラボーの一声でした。
2曲目は1曲目と同じノセダ(GIANANDREA NOSEDA)の指揮による、ベートーヴェン(Beethoven)の交響曲第七番。
昔から馴染みのある曲なのですが、第一楽章を聞いた瞬間、「のだめカンタービレ」(主題歌)のテレビドラマのシーンが思わず頭に浮かんでしまい、「ああオレって、、、」とちょっぴりへこみました。
(※音大出身で管楽器奏者としてオーケストラで育ったはずなのに、今やTVドラマ好きのOL並の感性です。笑)
今週末も雪が降り続き、同日も雪の降る中の演奏会だったのですが、ちょっと風邪気味だった体調が、演奏後はすっかり元気になっていました。
音楽の癒しの力なのかわかりませんが、良質な生の音楽の中にいると、体の中の悪いものが抜けて体が軽くなる感覚があります。
特にオーケストラの演奏はその傾向が強いように感じられます。
生演奏はCDではけっして味わえない、最高の「空気感」と「におい」が味わえるので大好きなのですが、娯楽が増えCDが売れなくなった今の時代に、生演奏の観客動員は一時期よりも上昇傾向にあるというニュースを先日耳にし、なんだかわかるような気がしています。
先程の「のだめカンタービレ」の話ではありませんが、ぜひヨーロッパのオーケストラの生演奏にも機会があったら1度足を運んでもらいたいと思います。