拝啓、世界の路上から

ギター片手に世界を旅するミュージシャン&映画監督のブログ(現在の訪問国:104ヶ国)

今北アフリカが大変なことになっています

2011-01-31 | その他


先日のチュニジアのクーデーターに続き、エジプトでも多数の死者を出す政権交代を迫るデモが行われ、それがさらにスーダンに飛び火してと、北アフリカが大変なことになっています。


チュニジアもエジプトも最後に行ったのはもう4年前になりますが、つい先週会社の同僚が年末にエジプトを旅行した際の土産話を聞いたばかりで、また行きたいな~と思っていた矢先の出来事。



11年前にエジプトを貧乏旅行した際には、1泊200円前後位の宿を泊まり歩き、4年前に紅海リゾートのシャルムエルシェイクや、3大ピラミッドのあるギザに宿泊した際は、1泊100EUR強と欧州と変わらない位の物価にびっくりしたりと、とかく貧富の差が非常に大きいエジプトなので、一般の人達の不満がかなり積もり積もった結果だと思います。
(チュニジアもストリートチルドレン等がいる一方で、豪華なアイランドリゾートが点在していたりと、同様にかなり貧富の差があります)



今の日本人が自国の政治を正すために、同じように立ち上がれるか?ということを考えると、今回民主化推進を唱え立ち上がったエジプトの中間層や大学生を応援したい気持ちがありますが、一方で騒乱に便乗する過激なテロ組織の姿も見え隠れしており、自国を愛する民意がおかしな方向にいかなければいいなと心配しています。


北アフリカ、とりわけエジプトは多くの旅人にとって素晴らしい魅力を持つ国だけに、1日も早く良い形に落ち着いて欲しいと思います。


※夕暮れのギザ(2007年)


AFCアジアカップ2011優勝!!!

2011-01-30 | その他


いや~本当に苦しい試合でした。

グループリーグのサウジアラビア戦を除き、苦しい試合ばかり続いてきましたが、決勝のオーストラリア戦も最後の最後まで、本当に苦しい試合展開。


その中で見事アジアの頂点を手にしたことには、これからの日本サッカーに大きな大きな意味を持つと思います。


今は選手達に「ありがとう。お疲れ様」と言いたいです。


試合後、歓喜の輪の中に、香川選手の姿が無かったのは、非常に残念ですが、交代出場する選手が次々と活躍し、ベンチを含めてチーム全体で勝ち取ったこの優勝は、2014年のW杯出場と本大会での活躍にきっと繋がってくれると思います。


サッカーA代表の大きな大会はこれで少し一息つきますが、今年の夏にはアルゼンチンで開催される南米選手権(コパアメリカ)に、日本代表がゲスト参加することが決まっており(7月11日は対アルゼンチン戦)、世界レベルでの本気の舞台で、力を試す良いチャンスがやってきます。


そしてこの秋からはもう、2014年W杯の3次予選がスタートします。


今大会で活躍した選手、怪我から戻ってくる選手、そしてこれから出てくる新戦力と、ザッケローニ監督の下、まだまだもっともっと強くなるであろう日本代表の姿を想像すると、今から本当に楽しみです。


これからもサッカー日本代表を、精一杯応援して行きたいと思います。


頑張れ!ニッポン!!!






元お客さんだった女性に、裸やおしっこを見せた話

2011-01-29 | その他


タイトルだけみると、どんなマニアックな話やねん!?って感じですが、実はこれ、
先日健康診断に行ったドイツの病院で、元お客さんだった方が転職して看護師になっていて、心電図撮影の時に裸になったり、検尿検査のカップを手渡しした話です。


医療行為とは言え、元お客さんに「服を脱いで裸になってください」と言われ、まじですか?という感じで。。。(苦笑)


そういえば先日、日本のバラエイティ番組を見ていた際、痴漢にあった女性タレントの話に対して、「そのままだったら悲しい出来事だけど、人前で話す人間はそれをネタにしたらおいしい出来事に変わる。その後自分がどうするかで良いことにも悪いことにも変えられる」という話題が出ていました。



というわけで、ブログネタ的に言えば、今回のことも「おいしい話」、、、、、、なのか???



※写真:その時渡された検便の袋。
今度これに中身を入れて持っていかなくてはいかんとです。。。(激汗)

南ドイツのダイオキシン問題の関心レベル???

2011-01-28 | ドイツ生活情報

仕事で南ドイツに来ています。

やはりアルプスが近いだけあってか?今日は1日ぽっぽと雪が降り続いています。


さて、先日ブログでも書いたダイオキシン問題の件(http://blog.goo.ne.jp/katokitijp/e/f307824e7269526abe41674442f4ee80)で、ホテルの朝食時に「それはオーガニック卵ですか?(Ist es Bio-Ei?)」と聞いてみました。


そしたらフツーに「いいえ(Nein)」とだけ返ってきました。


その他の宿泊客もフツーに卵やハムを食べていて、何事もなかったかのよう。


今回のダイオキシン問題は、北部が中心ということもあってか、南部では「他人事」なのかもしれません。
(ちょっと気にしすぎなんでしょうかね???)







あせらずしっかり治して欲しい

2011-01-27 | その他


大変残念なニュースが飛び込んできました。

「香川骨折。ブンデスリーガー後半戦も絶望的」


アジアカップ決勝の豪州戦、そして前半戦に続いてドイツでも活躍が期待されていただけに本当に残念です。


しかし間違いなく彼は、これからの日本代表の中心メンバーの1人になってもらわなくてはいけない逸材なので、あせらずにしっかりと完治させて欲しいと思います。


これまでものすごい才能があっても、怪我でピッチを去ることになった選手は沢山います。
(個人的にはいまだに、元名古屋の小倉選手など残念でたまりません。そしてまだ現役ですが、小野伸二選手だって本当はもっと世界でやれたはずなのにと思っています。)


焦るなというのは無理かもしれませんが、次の「本当の本番」は、2014年のW杯(&同予選)なので、そこを目指して今はゆっくり休んで欲しいと思います。



土曜日のアジアカップ決勝は、きっと本田圭佑選手がやってくれると信じています。


香川選手の代役には、ポジション的には藤本選手でしょうが、個人的には韓国戦でもゴールを決めた守備のユーティリティプレーヤー、今大会ではアンカー役の、細貝萌選手に期待しています。


日本の勝利を信じて、次の試合も精一杯応援したいと思います。




魂を揺さぶられるPK戦。そして決勝へ。

2011-01-26 | その他


いやあ本当に、本当に苦しい試合でした。


サッカーアジアカップ準決勝、日本vs韓国戦は、PK戦までもつれたものの、最初のキッカー本田圭佑のゴールで流れをつかみ、川島が魂のファインセーブでPK2本をセーブし、PK3-0での勝利。


不可解で試合を止めまくるレフリングには終始やきもきしましたが、苦しい試合を勝ち抜くこのチームは本当に、本当にハートが強いと思います。


延長7分の岡崎がつくったPKのチャンスを本田圭佑が外したものの、交代出場の細貝がこぼれ玉を押し込んで2対1。

その後残りの交代枠を使って守備的な布陣を敷き、あとロスタイム1分で逃げ切りという場面の延長後半15分で韓国が追いついて2-2、そしてそのままPK戦へ。


心が折れてしまいそうな状況でも、このチームは本当に最後まで諦めない。


過去の日韓戦はこれまで気持ちで負けていた試合も多かった気がしますが、この日のゲームは1対1の場面やフィジカルで韓国に分があったものの、少なくとも気持ちでは韓国を上回っていたのではないでしょうか。


苦しい苦しい状況の中でも、チャンスをモノにして勝ち抜いていく日本代表に、勇気と感動をもらっている気がします。



いよいよ残りはあと1つ。


頑張れ!ニッポン!!!


屋台のロングなソーセージ(ドレスデン/ドイツ)

2011-01-25 | 世界の食


ドレスデンのクリスマスマーケットの屋台で売られていた、直径50cmはあろうかという超ロングな焼きソーセージです。

フレンチバゲットにちょうどよさげなサイズですが、2つに切って小ぶりのミニバゲットにはさんでいました。(結構はみ出ていて、イメージ的に日本のデカネタ寿司みたいでした。笑)



こちらは試していないので、お味の方はわかりませんが、ここまでロングなものは珍しいのか、お店は結構繁盛していました。

屋台の炭火焼ヴルスト(ドレスデン/ドイツ)

2011-01-24 | 世界の食


ドレスデンのWeihnachtsmarkt(クリスマスマーケット)で訪れた、屋台の炭火焼Wurst(ソーセージ)です。


直径20cm程で、噛むと中からびゅっと旨みたっぷりの肉汁が飛び出してくる、超絶品の焼きソーセージで、雪の舞う中、沢山の人達が行列を作ってソーセージが焼けるのを待っていました。



ドイツでは各地にご当地ソーセージがありますが、ドレスデン近郊のソーセージはかなり美味しいと思います。



世界で最も美味しいソーセージを食べられる国とジモピーが胸を張るドイツで、ご当地ソーセージ巡りをしてみるのも、楽しいかもしれません。

スーパーマーケットでの出来事

2011-01-23 | 旅人のひとりごと


ドイツの自宅近くのスーパーマーケットでの出来事。


朝食用のパンを買い忘れていたことに気付き、夕方スーパーマーケットに入って、パンを1袋手に取り、レジ待ちする人達の列の最後尾に並びました。


しかし土曜日ということもあってか(ドイツには日曜日にお店が閉まるので)、沢山の食料品をカートに入れた人達がずらりと並び、なかなか順番待ちの列が進みません。


そんな中、パン1袋だけ持った自分を見た前列の人が、「1つだけ?それなら先にどうぞ」と声をかけてくれました。


するとその前の人も同じように声をかけてくれ、さらにその先でもと4~5人抜かして、あっという間に最前列まできてしまい、「なんだか悪いな、、、」と思いつつも、皆にこやかな顔で先を譲ってくれたので、お礼を言って、さっさとレジで支払いを済ませて店を出ました。


これも文化の違いかなと思いつつ、家への岐路の途中、ふと先日WEBで見た日本のニュース記事を思い出しました。


それは東京の山手線で起きた、視覚障害者のホーム転落事故の記事で、事故で亡くなった方だけでなく、かなりの割合の視覚障害者の方が駅のホームに落ちた経験を持っており、「ひと声かけるだけ」で、そのリスクはずっと減らせるといった内容のものでした。



5年前東京からドイツの田舎へ引越した際、あまりにも不便かつ非合理的、情報もなく友人もいない、英語すら殆ど通じない生活に、日々本当にうんざりしていたものですが、その田舎での生活の中でも、今日と同じようにスーパーで列を譲ってもらったりしたことや、困っている時に地元のドイツの方に親切にしてもらったことがあったなと、すっかり忘れていた数年前の出来事がふと脳裏に浮かびました。


2年前にフランクフルト市内に引っ越し、ドイツでの生活にも多少は馴染んで、生活の不便さは当時と比べ物にならないほど楽になりましたが、それでも毎日のように大幅に電車が遅れたり、突然運休になったりすることに腹をたてたり、非効率的なことがあたり前の文化に、「まったくドイツは~」とよくイラついている自分が重なり、なんだか少し恥ずかしくなりました。


どんなものでも2面性があり、良い面、悪い面があるもの。


日本(特に都会)での生活は効率的で便利な反面、人と人との関係が希薄で、自分を含めて、皆どことなく気持ちにゆとりが無くなってしまっている気がします。


東京に住んでいた頃の自分は、他人に無関心で、ある程度のお金をだせば他人と必要以上に関わらなくても生活が成立し、「その距離感」が心地よいとさえ感じていました。

もし「ひと声かけることで減らせるリスク」を知っていたとしても、「親切=おせっかい」の勝手な図式で、障害者がいても素通りし、見知らぬ他人に親切にすることを「偽善」とか、「なんだか嘘くさい」と感じる自分が少なからずいました。



しかし異国の地での不便かつ情報も不足しがちな生活の中で、人は助け合わないと生きていけないことを、日々「学ばさせられている」気がします。



10年前の9.11事件後、欧米や日本等のいわゆる西側諸国では、アラブ諸国に対してネガティブなイメージがありますが、数年前に北アフリカを旅した時に、電車の中でも町中でも、多くの人達が体の不自由な人に対して、びっくりする程すごく親切にしている光景を幾度と無く目にし、「弱者に優しいイスラム文化」の存在を知りました。
(そんな弱者に親切彼らにとって、嘘をついて人を騙すことは、それ程悪いことではないみたいですが。苦笑)



ものの良し悪しなどというものは、誰かのモノサシの上での出来事だけで、時と場所が変われば、全然別の意味を持つことも少なくないのかもしれません。


そして日々あっという間に過ぎていく自分達の日常に対して、時にはまったく別の角度から、「視点を変えて見てみる」ことも必要なのかもしれません。


そんな繰り返しの中で、どこかへ落ちかけそうな誰かに届く「ひと言」が、生まれるのかも、、、。




日の暮れかかった空の下、家への帰り道、「スーパーマーケットでパン1袋買うだけで、気付かされることがあるな、、、」と、そんなことを感じた1日でした。



※写真:スーパーマーケットで買ったパン



ドイツで広がる卵・豚肉のダイオキシン汚染問題

2011-01-22 | 旅人のひとりごと


昨年12月からドイツ全土で、基準許容値の2倍以上を超えるダイオキシンに汚染された卵や豚肉が次々と見つかり、食に対する不安が広がっています。


今年1月上旬までに、検査の為に4000以上の農家が封鎖され、そのうちの約12%の農家でダイオキシン汚染が確認され、酷いものでは基準値の78倍のダイオキシンが検出されたケースもあるのだとか。


今回のケースはドイツでも一定のシェアを誇る家畜飼料メーカーH社(ドイツ最北端の州に本拠地を置く)の飼料に、ダイオキシンが混ざった工業用油脂が混入したことが原因です。

しかも驚くことに、同社は2010年3月には本問題を知っていたにもかかわらず、9ヶ月以上通知せず飼料が売られ続け、発がん性物質であるダイオキシンに感染した食物が半年以上にわたって流通し、消費者の口に入っていたのだとか。
(その多くはスーパーマーケットを通して流通済みで、既に調査不可能らしいです。仕事がらドイツ国内出張等が多い自分は、ホテルの朝食等でよく卵やハムを食べているので、知らないうちに摂取済みの可能性があります。汗)


この背景には、卵や食肉の生産者が、極限まで価格を下げさせられているという、ドイツ食料品業界の激しい価格競争の問題があり、生産者がコストを極限まで抑えるために、かなり無茶なこともやっているという背景があるようです。



この問題は、昨年のインフレ率約1.2%であるドイツでさえそうなのですから、デフレ不況で「コストダウン」という言葉が日常に染み付いた日本でも他人事ではないと思います。


価格にかなりシビア(悪く言えばすごいケチ)なことで有名なドイツ人ですが、この問題が起きてから、皆こぞって一般卵の1.5~2倍はするBIO(オーガニック自然放牧農法製品)の卵を買い求めているそうです。



その理由は、今回ダイオキシンが見つかった混合飼料等を使うと、BIOの基準に合格しないからだそうで、これを気に自分もこれまでスーパーで10個1EUR以下の一般卵から、10個2EUR弱のBIOの卵に変えました。



もしドイツで外食する機会があれば、卵や豚肉を食べる前に「BIOの卵や豚肉を使っている?」と聞いてみるのも一案かもしれません。


たぶんドイツ人も普通に聞いてそうな気がするので、これだけ問題が大きくなっている今では、そんなに嫌な顔もされないのではないかと。


来週もドイツ国内で出張予定なので、ホテルでの朝食時にさっそく試してみたいと思います。



P.S.
余談ですが、ドイツで卵や豚肉のダイオキシン感染が大問題になっているという話を、アジア某国在住の知人にメールした際、「中国では食品汚染の問題は日常的で、野菜も洗剤を使って洗うし、ダイオキシンぐらいじゃニュースにすらならない」という返信が返ってきました。(汗)


今回ドイツでダイオキシン問題が発見された際にも、ドイツの専門家が問題となった原材料は中国からの輸入品だとコメントしたことに対して中国政府が反発し、ドイツからの卵・豚肉の輸入を停止したようです。
(中国政府は、中国ではダイオキシン問題は無いと主張しているのだとか)





※写真:ドイツのスーパーで売られているBIOの卵。卵のほかにも様々な食品でBIOのものがあり、BIO製品専門ショップもあちこちにある程、ドイツでは一種のブランド食品として一般的です。