きょうは下町の画家 桑野純平先生のアトリエをアートコース研究生I君と訪問。
スペインで開催される国際公募展に出品する作品を観させてもらいました。
自分は近所なので何度か訪れていますが、I君は画家のアトリエ訪問も初めてなようで制作現場や膨大な作品を次々と見ていました。
美術学校の学生は卒業まぎわに悩みます。
どのような道のりで画家として生きていくか。
I君は、今月は中美展に入選して上野東京都美術館で作品が展示されました。
卒業までに描くための技術知識はもちろん、美術団体、画廊やギャラリー等の業界関係者とも知り合える場・チャンスをなるべく提供しようと考えています。
人生は平等です。
真剣に努力を継続する人には、その努力に見合う成果があります。
努力に対して平等なのです。踏み出す努力がない人にはなんの成果もないでしょう。
チャンスを得ようとする人には多くのチャンスを
学校の授業外でも、たとえばきょうの画家アトリエ訪問のように、それを望む学生の機会を大切にしてあげたいですね。
中美の先生方はみな、それぞれの業界でバリバリに活躍されています。
でも、どんな先生にも失敗や挫折があります。不器用な生き方をしてきた先生も少なくはないです。
多くの先生は言います。
「まるで(学生は)昔の自分を見てるようだ」
逆に言えば、多くの学生には先生方のように、絵で人生を描き切る可能性があるのです
画家を志す若きDREAMER(夢追い人)は、ぜひスタジオドリーマーへ。
今夏の桑野先生の個展には学生らとおじゃましました
桑野先生は数年前からフランスのサロン・ドトーヌに連続入選して「下町の画家」として多くのマスコミにも取り上げられました。(サロン・ドートヌはあのピカソも出品に力を注いだ世界的な画家への登竜門)
ぼくの近所でもあるので、先日の鍋会にも参加。やさしい語り口で学生の創作意欲をフォローしてくれます。
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ところで、中央美術学園の教職員を希望する問い合わせがまた多くなっています。
特に「講師」に関してですが、どんな方であれいきなり授業をおまかせすることはありません。
年に数回開かれる学生作品合同講評会(オープンイベントなので事前申し込みすればだれでも参加できます)に、一年間通して参加してもらいます。(もちろん、桑野先生もそうでした)作品に対して的確なアドバイスができるか、学生の個性を把握して長所を見極めた発言ができるか等々、講師としての学生指導力を観察した上での採用判断となります。
中央美術学園は70年続いた校風があり、「優しい心」、「育てる心」、「最後まで見守る心」を持つ方でなければ指導は難しいですね。ですので、他校とくらべあまりにも長いかと思いますが一年間をかけて採用選考させていただきます。自分自身も講師として日々成長を続けてほしいのです。
将来(平成31年以降)、学園講師を希望する方は副田まで
来年2月の卒業制作作品講評会および進級制作作品講評会にオープン参加していただくのでよろしくお願いします