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すべての仮説は検証しないと古代妄想かも知れません!新しい発想で科学的に古代史の謎解きに挑戦します!

「記紀は天皇の歴史書」が古代妄想?(;^ω^)

2024-11-26 00:01:55 | 古代史

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【ゆっくり解説】創建以来天皇が出雲大社本殿に入ることができない衝撃の理由がヤバい…【総集編 歴史 古代史 ミステリー】
古代史研究室【ゆっくり解説 歴史 ミステリー】@YouTube

@katumoku10
古代史が謎だらけなのを多くの皆さんはロマンと思っているようですが、身近な話を考えてみればすぐに気づきます。あいつが言っていることは物証がないということならば、アイツは嘘ついていると直ぐに気づきます。ところが古代史は、現存する最古の歴史書「古事記」も正史「日本書紀」も「天皇の歴史書」という刷り込みがあるので、事実、つまり考古学や民俗学などの成果と文献が異なっていても、何らかの事実が書かれているはずだと、何となく思っているようです!(*´Д`)

そうなんですよ。日本書紀は天武天皇が編纂を命じたのですが、何と崩御34年後に完成しているのです。当時の権力者は藤原不比等だったのです。藤原氏にとって都合の悪い三世紀までの建国時代の史実を神話にして誤魔化して、人代もかなり改ざんしていることが事実から分かっているのですよ(詳細は「ほとんどの日本人が知らない?記紀神話と天皇」参照)

先に完成したとされる古事記ですが、実は九世紀の学者多人長(おおのひとなが)が突然表に出してきたものなのです。正史に記録はありませんし、日本書紀が参照した形跡もないのですよ。日本書紀が隠した史実を暴露する暗号書だったのです。この暗号を解けば空白の150年に隠された二人の天皇が判明し、富雄丸山古墳の被葬者も分かりました。また、倭の五王の系譜も分かりました(詳細は「空白の世紀と倭の五王の謎(その1)(その2)(その3)」参照)。

古事記は平安時代中期の摂関政治になる前まで7回ほど行われた日本書紀の勉強会「日本紀講筵(にほんぎこうえん)」でサブテキストとして使われたようですが、その後はほとんど読まれず、祭祀関係の氏族が細々と伝えていたのです。それを江戸時代の国学者本居宣長が発掘して絶賛したのです。その影響を受けた神道家平田篤胤が記紀神話に基づく復古神道を唱え、それが幕末の勤王の志士らに人気になりました。明治になって、それまで日本書紀の神話が神仏習合、修験道などの影響を受けたナーガ(龍蛇神)信仰の中世日本紀という神話に変貌していたのですが(斎藤英喜「読み替えられた日本神話」(角川選書)参照)、神仏分離令がでて、全国で廃仏毀釈運動が起こったのです。神様を祀っている仏教寺院が打ちこわしに遭い、僧侶は無理やり還俗させられる暴力的なもので、日本版文化大革命だったのです。後に、フェノロサなどの活躍で寺院が復活されるようになったので今のような形になっているのです。そして、記紀神話に基づく国家神道が創設されて、学校で国史が教育されたので戦後の日本人も記紀神話が日本古来からの伝承だと洗脳されているのですよ(;^ω^)

それに気づけば話は簡単で、事実に基づかない神話や歴史が何のために作られたのか不比等の意図を推理すると、古代史の真相が解明できますよ。詳しくは「【刮目天の古代史】古代史を推理する」をご参照ください。

例えば、日向から出発して大和で即位した神武東征神話は史実を誤魔化すためなのです。ヤマト王権が成立した三世紀の奈良盆地には戦乱の痕跡はありません。逆に、ヤマトから九州や日本各地に遠征した崇神天皇の四道将軍のルートから戦跡を見つけました。同時に景行天皇の九州遠征についてもそのルート上で戦闘があったことが、同様に、鉄鏃・銅鏃の出土状況から分かりました(詳細は「鉄鏃・銅鏃の出土状況のデータ共有」参照)。日本書紀が三世紀の日本建国の戦いを崇神天皇から景行天皇の約150年の話に引き延ばして誤魔化したのです。


(詳細は「国譲り神話の史実は?」参照)

 

そして三世紀末から全国的に前方後円墳が作られるようになりますので、崇神天皇が日本を統一してヤマト王権を成立させたと分かります。崇神天皇紀には大国主の祟りで半数の国民が死ぬことになったので、大国主の子オオタタネコを探して祀らせたら国は収まったという話になっています。これが初代ヤマトの祭祀王応神天皇の史実だったのです。応神天皇の本当の父は大国主だったのですよ。そして纏向遺跡をヤマト(邪馬台国)と呼んだのです(詳細は「何故、大和をヤマトと呼ぶのか?」参照)。

だから崇神天皇の末裔の天皇は祟りが怖ろしいので、出雲大社には行幸して参拝できないのです。

これらを解明する過程で卑弥呼の正体が宗像女神市杵島姫で、卑弥呼の径百余歩の冢が宇佐市安心院町「三柱山古墳」と分かりました。

よろしければ「刮目天の古代史」をご参照ください。どうも、お邪魔しました(;^ω^)

 

【関連記事】

言挙げしてはいけない古代史の秘密(;^ω^)

奈良時代から平安時代にかけて、朝廷は以下の四柱の神様だけ皇族に与える特別な位階の神階「品位(ほんい)」一品を差し上げているのです。

伊佐奈岐命 (淡路国 伊弉諾神宮)
八幡神・八幡比咩神 (豊前国 宇佐神宮)
吉備都彦命 (備中国 吉備津神社)

宇佐神宮の八幡神(大国主命)・比売大神(市杵島姫命・卑弥呼)、そして吉備都彦命とされて隠されたニギハヤヒとその父イザナギのこれら四柱にだけ最終的にすべて一品(いっぽん)をお贈りしていますので分かりました。大国主の子孫のヤマトの大王から皇位を奪ってしまったので、最も祟りを怖れる大国主大神を祀る出雲大社にはどなたも行幸して参拝できないのでしょう。代わりに本当は大国主である天照皇大神を伊勢神宮で丁重にお祀りしているのですよ。

日本の古代史の学術的な探求で分かったので、これらの秘密は決して、神社・仏閣に行って尋ねないでくださいネ!葦原あしはら瑞穂みづほの国はかむながら言挙げせぬ国ですから(;^ω^)

隠された倭王と創作された継体天皇?

隋書 倭国伝」に登場する俀王姓阿毎字多利思北孤(倭王アメノタリシヒコ)が日本の現存する最古の歴史書「古事記」と正史「日本書紀」では推古天皇(第33代、在位593年ー628年)の時代とされています。記紀が「天皇の歴史書」だと思わされているいろいろな方が様々な天才的な発想でつじつま合わせの仮説を立てるだけで、ほとんど検証されていません。事実による検証をしっかりと行わないので、日本の古代史は仮説のジャングルの中で迷子になっていたのです。

藤原不比等が日本書紀の中で不都合な史実を隠ぺいし、そのために歴史を改ざんしたことに気付けば、仮説を考古学や民俗学などの成果で検証する科学的な方法「アブダクション」によって、真相に近づくことができるのです(;^ω^)

 

奴国は龍蛇神(ナーガ)国のことですよ~(#^.^#)

「日本書紀」について、最近の歴史学会では津田左右吉の成果からかなり研究が進んだようですが、やはり根底には「天皇の歴史書」だという思い込みがあるので、真相にまでは到達できなかったのだと思います。吉田一彦「『日本書紀』の呪縛」(集英社新書 2016年)は不比等の呪縛から目覚めさせてくれるもので、これまでの研究者の考え方の問題がよくわかる、とても参考になる本です。





【後記】

古代史界隈に「古代妄想」というちょっと過激に聞こえるギャグを入れたましたが、妄想を逆手に取って開き直る方も居たり、ご不快に感じる方が居るかと思いますので、ここでちょっと言い訳です(;^ω^)

事実に基づく想像は、科学的な探求において推論とか推理という正しい方法です。しかし人間は空想する生き物なんです。空想は事実に基づかない想像のことです。普通は、本人も空想かも知れないと自覚していますが、空想に凝り固まって反証を受け付けない信念になると妄想という精神医学上の症状ということですネ(*´Д`)

古代史探求に嵌っている多くの方は、事実に基づかない「空想」を仮説にしたままで、数多くの事実で仮説を検証しようとしないようです。都合の悪い反証も無視するようですので「古代妄想」ということなのです。以前に、ある著名な古代史研究家のブログで、その点を指摘しても、「検証は後世に行われるハズだ」と自信満々だったので驚きました(#^.^#)

歴史あるいは歴史学という学問は人文科学の範疇ですので、科学の手法に従う必要があります。なぜならば、科学の手法による結果は偏見のない多くの方が納得行くものですので、定説として認められやすいからなのです。その仮説は「科学的な信念」になり(詳細は「なぜ邪馬台国問題が解決しないのか?」参照)、教科書にも載るような定説になります。これが科学的な探求の目標です。

しかし、定説となっても、それを導く過程で何らかの見落としやミスを犯していたかもしれないのです。ですから、定説となったその仮説も、常に新たな事実によって検証を受け続ける宿命なのです。定説が覆されることがあるのは、科学の世界では常識ですから。人間は神様ではないという証です。大国主のように死んでから神様になる人間は居ますが(#^.^#)

【古代史問題の科学的解決手法

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初めての方は「【刮目天の古代史】古代史を推理する(^_-)-☆」にアブダクショを説明していますので、是非ご参照ください!
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