本八幡 日々の記録

最近、落ちるまで飲めない!?

2019年6月8日 (土)歌舞伎座『月光露針路日本 風雲児たち』

2019年06月09日 | 大人の教養
 
「月光露針路日本 風雲児たち」を歌舞伎座に観に来ました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 以前観た、三谷幸喜さんの「其礼成心中」という人形浄瑠璃や「ベッチパードン」というお芝居も記憶に残るとてもいい作品だった。
 この作品も観てよかった。
 三幕目のエンディングに向けてのストーリー展開がいい。
エンディングはグッと来て、ちょっと目から汗が出た。
 松本幸四郎さん、市川猿之助さん、歌舞伎役者ではないけれど八嶋智人さんもよかったなー。
よっ、トリビ屋〜。
 
 
 
 
 
 関係者受付に、藤原紀香さんがいました。顔ちっちゃ、背高っ。
 
 
【あらすじ】(「歌舞伎三昧」から引用)
 
鎖国によって外国との交流が厳しく制限される江戸時代後期。大黒屋の息子光太夫は、商船神昌丸の船頭(ふながしら)として伊勢を出帆します。しかし江戸に向かう途中で激しい嵐に見舞われて帆は折れ、大海原を漂流することになるのでした。まず、幕が開く前に登場するのが、教授に扮した尾上松也。客席とのやりとりをしながら、時代背景を語り、物語の場面へと誘います。
【第1幕】海をさまよう神昌丸には17人の乗組員たち。嵐によって、頼みの帆を切り倒し、ただただ流されるだけの毎日。光太夫はくじけそうになる乗組員を必死で奮い立たせ、再び故郷の伊勢へ戻るため、方角もわからない海の上で陸地を探し求めます。漂流中なので、登場人物の身なりはボロボロで、髪もほどいてざんばら頭。食べ物は、積荷の米で作った塩にぎりのみ。17人の船員たちの気持ちをまとめ、希望を見せる船頭の奮闘と、口は悪いもののお互いに思いやる船員たちの姿から、過酷な状況をなんとか生き延びようとする、漂流記の始まりが丁寧に描かれています。気づかないうちに、私も18人目の船員として、この船に乗り込んでしまったようです。
【第2幕】漂流を始めて8カ月─。ようやく発見した陸地に上陸しますが、そこは日本ではなく、なんとロシア領のアリューシャン列島アムチトカ島。異国の言葉と文化に戸惑いながらも、島での生活を始めるのです。厳しい暮らしの中で次々と仲間を失いながらも、光太夫らは力を合わせ、日本への帰国の道を探るのでした。上陸してからも過酷な状況は変わりません。光太夫らは、日本へ帰るために、アムチトカ島→カムチャッカ→オホーツク→ヤクーツク→イルクーツクへ出会った人々の助けも借りながら、ロシアの大地を、奥へ奥へと進んで行きます。その過程でどんどん仲間を失っていきます。帰国願いを出しても出しても受理されない光太夫、辛い状況でも希望を捨てない姿に強い信念が感じられます。皮肉屋の新蔵と情が豊かな庄蔵が、頼りなさげなリーダーをさりげなく支えているのも心憎い。絶対に折れない信念と、お互いに思い合う仲間、それがこの芝居を支える太い軸なんだと思いました。
【第3幕】やっと辿り着いたイルクーツクでは、宿屋に住まい、日本から来た異国人として、地元の人に興味を持たれながらも、落ち着いた日を過ごせるようになります。17人いた仲間は、6人となっていました。しかし、日本に帰りたいという気持ちは変わらず、帰国願いを出し続けます。しかし、度重なる拒絶を受け、業を煮やした光太夫は、ラックスマンの助けを借りて、サンクトペテルブルグへ行き、エカテリーナ女帝へ直接嘆願をするのです。この時点で9年以上もの月日が流れています。そして・・・。
 
コメント
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