「美しい!」と見るか
「気持ち悪っ!」と見るかは意見の分かれるところかと思います。
植物の葉や茎や枝などに付いている突起物を目にしたことはありませんか?
“虫こぶ”とか“虫えい”と呼ばれるもので、
まあ、ご覧になっても想像できるでしょうが、
正常な状態ではありません。
ダニやアブラムシ、タマバエや細菌類などが寄生し、
それらが出す刺激に植物が反応し、
一部が異常成長したものとされています。
ちなみにコレは、
ヤマブドウの葉で見られます。
その名も、ヤマブドウハトックリフシ。
カタカナにすると読みにくいかもしれませんが、
虫こぶの名称というのは、ある規則性に基づいて付いています。
要は、
植物名(ヤマブドウ)+寄生している部位(葉=ハ)+形状(トックリ)+フシ
というわけです。
このヤマブドウハトックリフシは、
ブドウトックリタマバエによって作られた虫こぶです。
一番太い部分で5ミリくらい。
高さは1センチほど。
寄生された植物にとってはチョー迷惑な話でしょうが、
スズメバチの巣と同様に、
もはや芸術作品に思える…のは私だけ?
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川湯エコミュージアムセンター http://www6.marimo.or.jp/k_emc/