KAWAYU EMC スタッフのひとコマ(弟子屈町・川湯温泉・阿寒摩周国立公園・屈斜路湖・摩周湖など)

川湯エコミュージアムセンターの職員が写す日々の季節の移ろい、出来事をどうぞ Kawayu EMC staff diary

ヤブマメ

2013-11-10 13:07:56 | アイヌつれづれ(about Ainu)

シケレペに続き、

アイヌの人たちの保存食をご紹介します。

 

アイヌ語では、「エハ」とか「アハ」と呼ばれます。

1~2メートルになるツル性の一年草で、

なんと! 地上部にも地下部にも豆ができます。

 

北海道だけでなく、

全国各地で見られるそうですよ。

 

食用になるのは地下部の豆です。

地表からさほど深くないところを鋤くように、

一粒一粒掘り出していきます。

 

当然ですが、土にまみれ、

小石と同じような形状、堅さなので、

瞬時に見分けられるようになるには、それなりの経験が必要!

 

「エハ、食べるかい?」

「もちろんです!」

 

今回は、掘るという一番の苦労をせずに、

たくさんいただいてしまいました。

 

「えっ、こんなに?」

「なーんも。1時間くらいだ」

!!!さすがです…。

 

土まみれのエハは、

まず水洗いします。

 

水の中でもみ洗いしているうちに、

厚みのある外皮がむけてきます。

 

そうするとフシギなことに、

それぞれ違う大理石模様が出現するのです。

 

アイヌの人たちは、

ゆでてそのまま食べたり、

ゆでたものを油炒めにしたり、

ごはんと一緒に炊いて食べたりしたそうです。

 

なので、早速、

ごはんと一緒に炊いてみました~。

ケアラン、ケアラン♪

(アイヌ語で、「おいしい」の意)

 

***

 

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