摩周・屈斜路パークボランティアの講習会が、
釧路湿原野生生物保護センターで行われました。
猛禽類医学研究所の渡邊有希子獣医師に講師をお願いし、
「道内の希少猛禽類の現状について」
聞かせていただきました。
現在、日本国内で希少種に指定されている鳥類は38種。
北海道では、そのうちの13種を見ることができます。
38分の13。
大自然が多く残るといわれている北海道で、
この数字を多いと感じるか、少ないと感じるか-。
そんな問いかけから、渡邊医師の話は始まりました。
傷つき、収容されてくるオオワシやオジロワシ、
シマフクロウを治療しながら、
そのほとんどが人為的な理由であることに、やりきれなさを抱きながら、
言葉として話すことができない彼らからのメッセージを
なんとか受け止めようとしている日々-。
治療室のICUの中では、
前日に運び込まれてきたばかりという鉛中毒のオジロワシが、
見るからに荒々しい呼吸を繰り返しながら、
でも、懸命に生きていました。
(残念ながら、この後、力尽きてしまったそうです)
屋外の大型フライングゲージの中では、
リハビリ中の猛禽類が。
彼らに、囲われたゲージは似合わないですよね。
1日も早く、大空を悠々と舞ってもらいたいと願わずにはいられません。
最後に、
シマフクロウの“ちび”が私たちの前に姿を見せてくれました。
2011年、
設置している巣箱の中で生育異常が認められたヒナが保護されました。
その後、生まれつきの神経障害も発覚し、
野生復帰は困難と判断されました。
その代わり、
ちびは親善大使として活躍しています。
ぜひ、下記HPをご覧になってください。
http://www.irbj.net/index.html
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川湯エコミュージアムセンター http://www6.marimo.or.jp/k_emc/