すみません。
シマフクロウの話になると、黙っていられないスタッフSです。
昨日に続き、
シマフクロウの話におつきあいくださいm(_ _)m
シマフクロウのシマとは、
“縞”模様…ではなく、北海道という“島”という意味なんですよ。
みなさん、ご存じでしたか?
先住民族アイヌの人たちは、
「コタン コロ カムイ」(集落の守り神)と呼びます。
(地域によっては、「モシリコロ カムイ/大地を守る神」とも)
自然界の動物や植物、気象現象など、
あらゆるものをカムイと崇めてきたアイヌの人たちは、
その優位に順番など付けませんが、
ツートップだけは暗黙の了解で決まっています。
シマフクロウとヒグマ(「キムンカムイ」)です。
圧倒的な存在感に加え、
真っ暗闇でも目や耳がきくシマフクロウは、
アイヌの人たちが寝静まったあとの集落を、
しっかりどっしり見守ってくれるのです。
昔は道内各地で姿を見ることができたといいますが、
住む森がなくなり、エサとなる魚が住む川がなくなりつつある今、
道東を中心に140羽ほどしか生息していないとみられています。
人間と絶妙な距離を保ちながら暮らしていたであろうようすは、
もはや想像するしかできないわけで、
つくづくその時代がうらやましくてなりません。
ところで。
北海道の民芸品店では木彫りのフクロウが多く並んでいます。
2種類あるって、ご存じでしたか?
頭にツノみたいなものが立っているのは、シマフクロウ。
耳のような羽毛(羽角)を表しています。
一方、頭の部分がツルンとしているのが、エゾフクロウ。
興味があったら、見比べてみてはいかがでしょうか?
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川湯エコミュージアムセンター http://www6.marimo.or.jp/k_emc/