林道を走行中、ド真ん中に何やら物体を発見。
近づいて車内から目視し、
今一度クラクションを鳴らし、
エンジンはかけっぱなしにして、
降りて近づき、よ~く見る。
間違いない!
キムンカムイ(アイヌ語で「山の神」)=ヒグマの落し物です。
湯気こそ立っていませんが、そこそこフレッシュです。
大急ぎで写真を撮り、
一塊をいただいて来ました。
センターに戻ってから、中身を分解して確認してみると…。
どうやらクルミの殻のようです。
緑色の繊維質も交じっています。
ヒグマは食べ物を上手に消化できないのです。
なので、フンには食べたものがそのままの形やわかりやすい状態で出てくることが多いんです。
消化吸収率が低いうえに、
あれだけの巨体を維持しなければならないのですから、
日々の摂取量確保はたいへんだろうなあ、と同情しちゃいます・涙。
会いたいけど、遭いたくない−。
ヒグマはそんな存在です。
それでも、
彼らの息遣いを感じられる環境が近くにあり、
その一角で暮らしていることに幸せを感じている私です。
【ご注意】
・林道は山火事等の災害防止のため、ゲートを閉鎖している場合があります。
その間の通行には、該当地域を管轄する森林管理署への申請許可が必要です。
・ヒグマの痕跡(フンや足跡)を見かけたら、速やかにその場を離れることをおススメします。
万全の装備や対策を心掛けましょう。
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川湯エコミュージアムセンター http://www6.marimo.or.jp/k_emc/