弟子屈町内の小・中学生を対象にした、川湯EMC主催の自然体験活動「もりのパレット探検隊」が始まりました。
今年度のテーマは、「ほんとは身近な川湯の森」。
6回ほど川湯の森の中を探検しにでかけます。
第1回目のきょうは、町内の小学1~6年生28名が参加してくれました。
「まずは森の中を歩いてみようね」ということで、
いまの時期に生えている草花や山菜を見つけに出発!
…そう、この雪の中を…です。
“季節外れ”ではありますが、毎年、GW明けに1度は降雪に見舞われますから想定内といえば想定内。
だけど、なにも、今日、降らなくても…(泣)
-と、思ったのはどうやら大人たちだけだったようで、
子どもたちは雪だるまを作ったり、雪玉を投げ合ったりしながら、元気に森の中を歩いていました。
「この草、なあに?」
「これはヨモギっていって食べられるんだよー」
「へえ」
「知ってる! 食べたことある!」
「この葉っぱ、ギザギザしてる」
「あー! それはイラクサだから素手で触っちゃダメ! 軍手はめないと!」
「なんでー?」
「触るとねー、カユくなるの。でも食べられるんだよ」
「ウソお!」
わいわい、がやがや賑やかに、“雪の積もった”森の中を進みます。
「森の中って、食べられる草がいっぱい生えているんだねー」
「そうだよー、食べられるだけじゃなくて、薬になったり、道具にできる木なんかもあるんだよ」
午後はプログラムを3つ用意して、子どもたちに選んでもらいました。
1)「まだまだ足りない。もう一度探検するぞ!」チーム
2)「おいしいヨモギ団子をつくっちゃうぞ!」チーム
3)「火起こしして、団子を茹でるお湯とお茶を沸かすお湯を用意するぞ!」チーム(長っ)
探検チームは、川湯園地内の白樺の木に穴を開けさせてもらい、
チューブを通したペットボトルをセット。
わずか1時間ほどの間に、500mlペットボトルの中に10㎝を超える量の樹液がたまるようすを見て、
驚き&喜びの声があがりました。
団子作りチームはヨモギの下処理からスタート。
茹でて、水にさらして、すりつぶす…その合間に粉からお団子をこねておいて、
すりつぶしたヨモギを加えて、一口大の大きさに丸めて、
火起こしチームが沸かしてくれたお湯で茹でて、水にさらして…と大奮闘。
ほかのチームだった子どもたちがおいしそうに頬ばる姿を見て、
とってもうれしそうでした。
たいへんだったのは、雪が降りしきる中で火起こしを担当してくれたチーム。
白樺の樹皮、いわゆるガンビを使っての作業でしたが、
ただでさえ寒いし、風が吹いて火はつかないし…。
でも、お湯が沸くまでがんばってくれたからこそ、
みんなでおいしいお団子とお茶が飲めたんです。
子どもたちには実際に目で見て、手で触って、
においを感じて、舌で味わってもらいました。
頭の片隅に、ほんの一瞬の出来事でもいいので、きょうの森歩きがインプットされたらいいな、と思います。
次回は7月1日、マイ箸作りに挑戦します。
(スタッフ一同)