KAWAYU EMC スタッフのひとコマ(弟子屈町・川湯温泉・阿寒摩周国立公園・屈斜路湖・摩周湖など)

川湯エコミュージアムセンターの職員が写す日々の季節の移ろい、出来事をどうぞ Kawayu EMC staff diary

総合学習月間その2

2013-09-17 11:52:13 | 地域情報(Local Information)

本日は川湯小学校5,6年生の総合学習でした。

アカエゾマツの森の中をただ探検するだけではなく、

今回はそのアカエゾマツってどんな木でどれくらい高くて、どれくらい太くて、何歳ぐらいなんだろう?

というそんな疑問を解決しながら森へと入っていきます。

普段とは違った視点でのアカエゾマツの森です。

 

三角定規とメジャーを使って木の高さを測ってみたり、

樹高計で測ってみたり、

倒木を実際にメジャーで図ってみたり、

年輪を測る道具で実際何歳なのか調べてみたり、

年輪を実際に数えてみたり、

生えてきているその土壌のpHをpH計で調べてみたり。

みんな初めての道具だったので、使い方を知るだけで精いっぱいの様子。

今回はこんな道具を使って調べるんだよということが分かってくれたらうれしいです。

そして、そんな森が6月に歩いた硫黄山の麓には広がっていて、

みんなの住んでいる街がそんな豊かな森に囲まれていて。

 

そんなことが少しでもわかってもらえたらうれしいなと思います。

 

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川湯エコミュージアムセンター   http://www6.marimo.or.jp/k_emc/


通勤途中にいいものが☆

2013-09-17 09:51:48 | 自然情報(Nature Information)

 

昨日の台風が過ぎ去り

上を見あげると

雲一つない青空がひろがっています。

いつもなら、こんな天気のいい日は

上を見ながら(通勤中)歩くのですが…

今日は下をきょろきょろと…

すると、お目当てのモノがありました!

ベニテングタケです。

いい形♪いい色♪

ニヤニヤしながら写真を撮ってたわたしは

きっと傍から見たら変な人だったでしょう……。

でも いいんです!テンションあがったから満足です☆

 

※見た目はかわいいですが、有毒です。

 

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美留和~摩周湖まで

2013-09-15 14:51:27 | 歩く!(Walking!)

川湯EMCから車で10ほどのところにある美留和農村公園から摩周湖第一展望台までを

(クマスプレーを携行して)

歩いて来ました~!

 

出発して間もなく、

牧草地の際を通り…

 

シカよけネット&ゲートを抜け…

 

美留和林道に入ります。

 

このあたりから、

ゆるやか~な上り坂が始まり…

 

道もひんぱんにカーブしているので、

クマよけホイッスルの音色も高らかに(汗)

 

分岐点では道しるべに従って。

 

これまでの歩きやすい道に比べると、

足元をフキが覆っていたり、横からササが飛び出していたりしますが、

 

へこたれることなくさらに進むと、

再び整備された道が現れます。

 

途中で雨に見舞われましたが、

へこたれることなく前へ進みます。

 

総歩行距離約7km、標高差400mほど。

2時間程度でゴオオオール!

 

本当に、

摩周湖第一展望台駐車場の真ん前です。

 

振り向くと

こんなカンジなので、

駐車場の方から見ていた人は、

ササの中から人が出てきて驚くかもしれません。

 

さて、帰りはというと-。

迎えに来てもらった車で、ぴゅーんと…。

軟弱ですみません。

 

みなさんもぜひ歩いてみてくださいね。

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弟子屈って…こんなところです

2013-09-14 16:34:04 | 館内の様子(about Eco-Museum)

今月は3連休が2回もあるんですね。

 

その第1弾が始まりました。

ちょっと天気がイマイチではありますが、

みなさん楽しくお過ごしくださいね。

 

さて、

川湯EMCの2階企画展はただいま、

「新たな発見!? 弟子屈って、こんなところ」を開催しています。

 

どんな小さなマチにも、

歴史があります。

そう、わが町・弟子屈町にもこんな歴史が!

いやいや、町になる以前にはこんな歴史が!

…というようなことをご紹介しています。

 

EMCスタッフが自慢する弟子屈町の魅力も必見ですよ~。

 

ちょっと昔の弟子屈で活躍していた道具類を収集し、展示している

「てしかがの蔵」からお借りした収蔵品もご覧いただけます。

 

とくに年配の方からは「なつかしい!」という声が聞かれます。

「孫に見せてあげたい」と、熱心に写真を撮る姿も。

 

和人(アイヌの人たち以外の日本人)が開拓で入ってくる以前から

この地で暮らしていたアイヌの人たちが、

魔除けとして用いたアイヌ文様の切り絵体験もできます。

 

さらに詳しく、このマチのことを知りたい!という方々には、

「屈斜路コタンアイヌ民俗資料館」や「更科源蔵文学資料館」などのご案内もしております。

 

ぜひ、見に来てくださいっ。

 

とくに、「北海道には弥生時代がない」ということをご存じない方、

お待ちしておりますm(_ _)m

 

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2日つづけて…

2013-09-13 13:48:21 | 出来事(Happening)

 

町内の小学生が来てくれました!

 

昨日は弟子屈小学校3年生が社会見学で。

外でお昼を食べる予定でしたが、

敷物を敷いて、「さぁ!食べるぞ!!」という時に、ちょうど雨が降ってきてしまったので、

慌てて荷物を片付け、なかに入り、お弁当を食べていました。

お昼の後は館内見学もしました。

 

今日は奥春別小学校3、4年生が自主学習で。

摩周岳、摩周湖、外来種について

館内の展示やパンフレットを見ながら調べていました。

 

こうして町内の学校が川湯EMCに訪れてくれるのはとてもありがたいことだと思っています。

もちろん、来てくれた子たちにとっても、自分の住んでいるマチ『弟子屈町』について知ることができるいい機会だとも思います。

こういう機会が徐々に増えてきていることを嬉しく思う今日この頃です。

 

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和琴半島自然探勝路・秋

2013-09-13 09:04:05 | 歩く!(Walking!)

和琴半島自然探勝路のヌシ(…と私が勝手に思っている)

カツラの周りはいま、

あま~い香りに包まれています。

 

カツラの葉は、

かわいいハート形をしていることでも人気ですが、

この時期は香りでも人気です。

 

黄色くなる葉には、

マルトースという麦芽糖の成分が存在しているとか。

 

枝についている葉よりも、

地面に落ちた葉のようがより甘いにおいを感じるのは、

菌が付着することによりマルトールという芳香成分が生じるから。

 

このマルトールって成分、

実はカラメルと同じ。

なので、当然、あま~い香りが漂うわけです。

 

森の中に入って、なんとな~く甘い香りを感じたら、

近くにカツラの木があるかもしれません。

 

目にも鼻にもやさしい秋の和琴半島自然探勝路を

ぜひ歩いてみてください。

 

 

エゾノホソバトリカブト

 

実が真っ赤になってきたマイヅルソウ

ミミコウモリ

エゾノコンギクなどもありますよ~。

 

 

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テングタケかと思いきや!

2013-09-12 15:06:49 | 自然情報(Nature Information)

あの日から、4日が経過し、

今やEMCの建物を超える高さになりました(遠近法含む)。

 

EМCスタッフが密かに…いや、堂々と、

「きのこ博士」と呼んでいるパークボランティアのNさんから、

「先日のブログでテングタケって出ていたけど、あれはイボテングタケだと思います」というご指摘をいただきまして…。

 

マ、マジっすか!

早速、きのこ図鑑の目次を手繰ってみたところ-。

イボテングタケ、出ていな~い!

 

なので、スタッフ2人は調べまくりました。

インターネットを駆使したり、

Nさんに今一度お訊ねしてみたり。

 

結果、京都在住の小田貴志氏が2002年に菌学会で発表し、

それまではテングタケと同種とされていたものが完全に独立したそうです。

 

形態から見分けるポイントとして、Nさんは、

「テングタケは傘の上のイボが平ら。イボテングタケはイボがお灸のもぐさのようにとがっている」と教えてくださいました。

 

それを聞いて、スタッフ2人は交代で

(EMCを留守にするわけにはいかないので)現物を見に行きました。

 

う~む…。

 

それにしても、

Nさんは掲載した写真で判別されたなんて…。

「撮り方がウマかったってこと?」(by撮影したスタッフ)

 

皆さんも、お近くにテングタケらしきキノコがありましたら、

じっくり観察してみてください。

 

ちなみに、いずれにしても有毒キノコです。

 

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トリカブトは女神

2013-09-11 13:23:15 | アイヌつれづれ(about Ainu)

いまの時期、道の両脇にたくさん咲いています。

和琴半島自然探勝路でも一番目につきます。

 

アイヌの人たちにとって、

重要な植物のひとつであったトリカブトは、

北海道全域で、基本、〈スルク〉と呼ばれていたそうです。

 

自身もアイヌである知里真志保氏が著したアイヌ語辞典によると、

各地での呼び名が19種類も収録されています。

 

日本語の命名由来は、

舞楽の装束として頭にかぶる鳥兜に似ているから、

鶏冠(ニワトリのとさか)に似ているからなどと言われています。

 

確かに、その姿形は高いプライドを感じさせるに十分な品が備わっています。

 

〈スルク〉とは、トリカブトの「根」のことを指しますが、

中には、「(触れたものにからんで身動きできなくする)根」とか

「(それに付いて急がせる)根」などと、

さらなる形容詞(それも意味深な)を含む言い方もあるらしく…。

 

アイヌの人たちにとって、

重要な植物のひとつであった理由は、

このトリカブトによって狩猟の際に使う毒矢が作られたからです。

 

トリカブトを採取するときにはイナウ(木で作った幣)を捧げる

産地によって毒の強弱が違う(○○産は強いことで有名)

毒矢の作り方はコレコレこうする

トリカブトの根以外に、○○とか○○の毒を加える

毒の効果の確かめ方はこうやる…などなど、

トリカブトの扱い方に関する伝承や記録は比較的多く残っています。

 

ちなみに、

アイヌの人たちの物語(ユーカラ)では、トリカブトは女神として登場します。

 

キムンカムイ(アイヌ語でヒグマのこと)を仕留めたときは、

「右手をスルクカムイ(トリカブトの女神)、左手を松ヤニの女神がとってくれて、

アイヌの国に連れてきてくれた」という言い方をします。

 

矢の先にくぼみを作ってその中にトリカブトの毒を塗り付けるわけですが、

そのものだけでは付きが悪い。

なので、ノリの役目として松ヤニを用い、粘り気を出すということです。

よって、トリカブトと松ヤニはいつもセットです。

 

ところで。

巨体のヒグマを倒せるくらいの毒を持つトリカブトですから、

そんな毒が体内を回ったヒグマの肉をアイヌの人たちが口にして大丈夫だったのでしょうか?

 

そこが自然界で生成される毒と、

人工的に作られる毒との違いともいわれています。

 

トリカブトの毒矢が当たった箇所を中心に、

ほんのちょっと大きめにえぐりとれば問題なかったそうです。

 

このトリカブトの根は、

適切な処置を施されたうえで漢方薬としても用いられています。

 

生かすも殺すもトリカブト…ということですね。

 

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つつじヶ原・朝の散策、終了です。

2013-09-10 07:15:15 | 地域情報(Local Information)

6月10日から始まった、つつじヶ原・朝の散策が、

今朝をもちまして今シーズン終了となりました。

 

シーズン中は天気が悪い日が多かったのですが、

初日の6月10日と最終日の今朝は、

ものすご~くイイ天気でした。

 

川湯EMCのスタッフも、

ボランティアガイドとして参加しましたが、

多くの旅行者の方たちと触れ合うことができ、

楽しく務めさせていただきました。

 

イソツツジが咲く前から始まったこの散策も、

今やススキが風に揺れるようになりました。

3か月の間に、季節もめぐります。

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テングタケ

2013-09-08 16:47:00 | 自然情報(Nature Information)

センターのすぐ前で、にょきにょき成長中。

あたたかい目で過程を見守りたいと思います。

下痢、視覚障害、こん睡、幻覚症状などを起こすとされる毒を持っているらしいんですけどね。

姿形はなかなか愛嬌があると思いませんか?

(私だけ?)

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