環境省 釧路自然環境事務所主催の
阿寒国立公園指定80周年記念
「シマフクロウ勉強会~森の番人シマフクロウと共に生きるためには?~」がきょう、
屈斜路ウォータースポーツ交流公園で行われました。
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お話してくださったのは、
釧路湿原野生生物保護センター(釧路市北斗)内にある猛禽類医学研究所の
渡辺獣医師と丸山研究員です。
今や絶滅危惧種となってしまったシマフクロウですが、
それこそ屈斜路を含めたこのあたりの地域が国立公園として指定されたころは、
シマフクロウの気配が感じられたと、地元の長老は言っています。
今から30年ほど前、
形式的とはいえ75年ぶりに先住民族アイヌの人たちによる伝統儀式
「シマフクロウのイオマンテ」が行われたのも、ここ屈斜路の地です。
会場には、
次の時代を担う子供たちも大勢来てくれていました。
「なぜ、シマフクロウの数が減ってしまったのか」
「どうすればシマフクロウや他の希少猛禽類の数を増やすことができるのか」
ちょっとムズカシイ内容だったかもしれませんが、
みんな真剣に話を聞いてくれていました。
その後、親善大使であるシマフクロウの「ちび」が登場!
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子どもたちは最初、口をぽかーんと開けたまま。
目の前にホンモノのシマフクロウがいることが信じられないみたいでした。
が、瞬く間に会場の空気は一変し、
アイドルタレント並みの人気です。
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大人たちも一瞬にしてハートをつかまれたようで、
さながら記者会見みたくなってしまいました…笑
当たり前の話ですが、
シマフクロウが目の前にいるというのは、自然ではありません。
ちびは、
先天性疾患のため野生復帰が困難とされ、
新たな生き方として親善大使を任されたシマフクロウなのです。
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シマフクロウのちびを間近に観察できるということの“意味”を、
時間が経ってからでもいいので、
気づいてもらえたらうれしいな、と思いました。
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観察した後に行われたクイズでは、
みんな元気に答えていたし…
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シマフクロウに対して自分たちでできることは何だろう?
ということにも考えを巡らせていて…
「1人が10人ずつ、シマフクロウのことを話してPRしていく!」とお互いで約束し合って、
勉強会は終了しました。
ありがとう、ちび!
それにしても、
「北海道にはシマフクロウがいるということをもっともっと広めて、
佐渡のトキと同じくらいの知名度にしたい」と話す渡辺獣医師が、
ちびを見つめるまなざしは、母親そのもの。
そういえば今日は、母の日ですね。
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川湯エコミュージアムセンター http://www6.marimo.or.jp/k_emc/