今回のコーティング作業では、エポパテ・ローラー方式を用いず、ブレード・ポリパテ方式でツィンメリット・コーティングを施していきます。前回のティーガーで、エポパテ・ローラー方式はオーバースケール気味になると感じたからです。使用するのはグムカのコーティングブレード、自動車用ポリパテです。
通常このような作業を行う場合は、後から取り付けるパーツを考えて、マスキングテープで「のりしろ」を確保する必要があります。しかし今回使用したマスキングテープは厚みがあったため、コーティングの最中に一部剥がれたりしました。それにより、部分的にコーティング面の剥げが出来てしまいましたが、これは後からその部分にコーティングを「貼り込む」手法により修正する事が可能です。
コーティングする部分を決め、マスキングしていきます。
さらに、小部品用の「のりしろ」を確保します。これが小さ過ぎて、ブレードが引っ掛かってしまう事態に。
「のりしろ」をブレードに引っかけた痕が分かるでしょうか。ここは後から修正します。
「貼り込み」とは、剥離紙上に施したコーティングを剥がして手頃な大きさに切り出し、接着剤を使用してコーティングを貼る、独自の技法です。
右側は「のりしろ」無しで実施。
車体前面にもマスキング。
フェンダーは曲面になっているので、「貼り込み」でコーティング。
後部も色々後から取り付けるパーツが多いので、こんな感じになります。入り組んだ所は「貼り込み」で埋めていきます。
フェンダーは全て「貼り込み」。
側面のフェンダーは写真のような順番で行うと、マスキング上楽になります。
フェンダーの残りの部分をコーティング。
(P)特有の排気管カバーはティーガーから流用。
厚みを薄く見せるため、側面フェンダーのエッジをカッターで削ります。
左が削ったもの。右のものと比べて薄くなっているのが分かるでしょうか。
両フェンダーを取り付けます。車幅がいっきに広がり、迫力が出てきます。ちょっと位置決めに難儀しました。
側面、上面を繋ぐ部分はコーティングに指向性があるので、「貼り込み」を用います。
貼り込んだら角の部分をきれいにカットします。
残りの部分をブレードを使ってコーティングします。