風箱の徒然ブログ

旅の思い出話から、木工、日常の徒然を気ままに

モスモス

2008-03-09 21:13:45 | 日々雑記
部屋を整理していたら、ちょっと懐かしい物が出てきました。

「モスモス」です。


知っている人は知っているかもしれませんが。

自分はモスバーガーが好きです。

そのモスバーガーが、1990年代に数ヶ月に一回ペースで発行していた、無料のフリーペーパーがありました。
単なる紙切れのチラシとは違い、ちゃんと冊子になっていて、企画あり、執筆あり、投稿あり、連載漫画ありのなかなか面白い読み物でした。




それが楽しみで、食事がてら店に立ち寄ったりしたものです。

「ぼのぼの」で有名な、いがらしみきおさんが描いていた連載漫画、「たいへんモイジーちゃん」が特に印象的でした。


ちょっとした事で、すぐにびっくりしちゃうモイジーちゃんがとてもカワイイのです。
セリフでしか出てこない、おかあさんはどんな顔をしていたのか?

投稿のコーナーもかなり自由気ままで、自分も一度だけですが投稿した事があります。
紙面には採用されませんでしたが、編集部から、手書きの丁寧な手紙と、缶バッジが送られてきました。
読者を大切にする姿勢が感じられて、とても嬉しかったですね。

そんな「モスモス」も、いつしか廃刊になって久しいですが、またああいった面白い試みがあれば、ぜひとも応援したいですね。

沖縄最終日  ?

2008-03-09 10:58:00 | 1996~97原付日本一周沖縄編
沖縄で過ごすのも最後となった。

大度浜の白い砂浜と青い海を眺めながら、沖縄限定の菓子パンをかじる。


アメリカ人が、スキューバダイビングしに来ていた。
ポイントが近くにあるのだろうか。

ふと足元を見ると、奇妙な模様が目についた。
大きいの小さいの、縦横無尽に走っている。


ちょっと大きいのは、まるでミニカーとかラジコンのタイヤのワダチみたいだ。


なんだろう?と思いながら、しばらく浜をプラプラしていると、指の先ほどの小さなヤドカリが、ヨタヨタと歩いている。


さらに辺りをジッと見ていると、あちこちでサワサワと動くものがある。
目を凝らしてよく見ると、ヤドカリ達が、テコテコと歩いていた。

ははー。あのワダチはヤドカリの足と引きずっている貝の跡だったのか。
自分より大きな貝を背負ってヨタヨタ歩く姿は、とても可愛らしかった。

方や、25年(1996年当時の自分の年齢)、何をしたという達成感もなく、そのくせ何かせねばと悶々と生きていた中で、方や珊瑚のカケラの散らばるこの美しい浜で、小さなお前達はけなげに生きていたのだな。と、シットリとココロに響く「命」のはかなさに、悲しいような嬉しいようなものを感じるのだった。


さて、糸満のスーパーで、沖縄でしか手に入らなそうな食品とか土産を買い、ゆうパックで実家に送った。
コンビーフハッシュとか、インスタントのソーキそばとか、缶詰とか。

ついでに、軍払い下げ品の店もひやかしてみた。
バッグやベルトその他道具類、のどから手が出るほど欲しい物が、良品ぞろいで豊富に陳列してあった。

これも見収め、いよいよ那覇新港に行く。
帰りの鹿児島行き「えめらるどおきなわ」の乗船券を買うためだ。
この時はそう決めていた。


しかし。

イスの並ぶロビーで、窓口が開くのを待っていた時に、今後の旅路を大きく変える事になる束の間の出会いが待っていた。