風箱の徒然ブログ

旅の思い出話から、木工、日常の徒然を気ままに

小さなオルガンを作る 4

2008-03-14 22:16:27 | オルガン
沖縄の波照間島でとりあえず鳴るまでには作った、キラキラ星オルガン。

製糖期間が終わって引き上げる時に、郵送で他の荷物と共に家に送りました。
そして、家に帰ってから残りの仕上げをしました。
鍵盤を着色し、風箱やフイゴに装飾を施しました。
最後にニスを塗って、完成です。

改めて、内部の様子を。

鍵盤はボタン式で、先にピンが打ってあります。
ボードの四角い穴にはめ込んでいます。


鍵を押すと、このようにピンが出て、直接弁を押し下げ、奥のパイプに風が行くわけです。


パイプはこのように、丸く開けた穴に差し込んでいます。


調律は、小型のチューニングマシンでやりました。
風を手動フイゴで起こすので、風圧が一定にはならないので、かなりアバウトな調律です。
とりあえず音階になって聴こえればいいやという感じ。

実際演奏してみますと、フイゴの空気の量が少ないため、すぐ息切れしてしまいます。
1小節とちょっとという所で、フイゴを引く感じです。
蛇腹をもう1段増やして、空気の容量を増やしたい所ですが、習作と言う事でこのままにしています。

最終的に仕上がった状態のキラキラ星オルガンです。
風箱の横にはロゼッタを彫りました。


フイゴ側はこのような装飾を、絵の具で描きました。


これを作って7年位になりますが、今も家に置いてあり、健在です。


石垣島巡りと蛍

2008-03-14 18:30:00 | 1996~97原付日本一周沖縄編
米原(よねはら)キャンプ場に来て1週間。
ようやく体調も回復し、少しずつ雰囲気にも慣れてきた。

とりあえず島を回る事にした。
御神岬(うがんざき)灯台。


昭和27年に貨客船八重山丸の海難事故があった場所らしい。
これによって35名が亡くなったとのこと。
そんな悲惨な事故があったとは思えないほど、海はきれいだった。


石垣島には林道があって、けっこう奥深い。
その中のある場所には・・・
人骨が転がっておりました。
沖縄には昔、風葬の習慣があったそうなので、その跡だったのだろう。

見た時は少しゾクッとしたが、ちょっとした歴史も感じて、手を合わせて近くを通った無礼を詫びた。

キャンプ場に帰ってきて、近くのキャンパー達と一緒に夕食を食べる。
輪になって適当にだべっていた時、誰かが
「あ、ホタルだ。」
と指差したので見たら、ほの明るい光が点滅しながらくるくると飛んでいた。

「本当だ!オレ、ホタル見るの生まれて初めて。」
と自分が言うと、周りが、ヘェ~生まれて初めてなんて珍しい、などと言われた。

実に感激だった。
19歳の、北海道から来たチャリダーのZ君が、ハシッと捕まえた。
1.5cm位の大きさで、おしりの方が明るい夜光塗料のように光っていた。


京都から来た、21歳のバイクキャンパーのNT君は、
「これは緑色っぽい光ですけど、オレンジっぽいのもいますよ。」
と言っていた。

生き物がそれこそ発光ダイオードか、夜光塗料のような光を発するというのを、実際に見ると、本当に不思議だった。
手で捕まえているにもかかわらず、実におとなしい虫である。

しかし、12月だというのに、ホタルが出るとは。
さすが南の島だ。

Z君と自分の二人で、道に出てホタルを捕まえる事にした。
すると、いるわいるわ緑に光るホタルが。
草むらにも幼虫がいた。幼虫も光るのだった。

結局5匹ほど捕まえて引き上げた。
数は少ないが、これをやっていたら、「ほたるの墓」を思い出した。

兄さんが、幼い妹のためにたくさんのホタルを捕まえて、蚊帳の中に放すと、パーッと明るくなって、妹がワァーっと言って喜ぶ場面である。

初めて見たホタルの光を、ほとんど写真に撮れなかったのが残念。
ホタルの光って、見た目より相当弱い光らしく、フィルムの感度が64や100では写らなかった。