風箱の徒然ブログ

旅の思い出話から、木工、日常の徒然を気ままに

西の浜の夜に

2008-03-28 22:22:00 | 1996~97原付日本一周沖縄編
キビ刈りが始まってから何日か経った。
皆ともうまくいっているので安心だ。

作業の疲労のせいか、指の関節が腫れた時の様な変な感じ。
グーパーが素早く出来ない。
ペンを持つのもだるい。
聞いてみると、皆もそうだという。

OMさんが、ひと通り皆の特性を知ったようで、係りを決める。
元自衛隊員のOさんはさすが体力があり、現場の隊長に任命される。
Sさんは、年長と言う事で、寮長に任命される。
波照間キビ刈り隊が形になってきたと言うことかな?

因みに自分は、弁当当番。
と言っても、作るのではなく、毎日石垣島から高速船で配達に来るのを港まで取りに行く。
波照間には弁当屋とかコンビニがないのだ。(1997年当時の話です。さすがにコンビニは現在も無いです。)

新たに2人入ってきた。
大阪から来たOG君と、横浜から来たKKさん。
OG君は2ストのオフ車乗りで、ぶっきらぼうで礼儀知らずな感じ。
KKさんはチャリダーで、明らかに自分より年上だ。


仕事が終わったある夜に、皆で西の浜で星空を見に行った。

17歳のT君は、親に捨てられて、親戚に育てられたそうだ。
ずいぶん大変な思いをしてきたようだ。
若さもあるだろうが、好奇心と生きる力がみなぎっている感じ。
キビ刈りが終わったら西表へ行き、その後台湾から東南アジアへ行くのだそうだ。

Uさんは自分と同年と言う事もあって、話せる人だ。
おっとりしているが、芯の強さがある女性だなと思った。
教員の免許を取るために、2月で帰ってしまうとのことだった。

なんだかんだと話しているうちに、またこのメンバーで何年後かに会おうという事になった。
いつにしようか?と言っていたら、何となく2000年の1月31日に決定。


その後、2000年になって再びこの西の浜に来たが、来れたのは自分とSさんの二人のみだった。
Uさんからは事前に来れないという連絡をもらっていた。
他の人達は今どうしてるかなあ?なんてSさんと暗闇で話したものだ。