1996年11月29日
・・・今、これを船の中で書いている。
今まで乗った船の中で、これがいちばん揺れる。
海はやや荒れているようだ。
実は自分は宮古島行きの船に乗っている。
船名は「ぷりんせすおきなわ」。
那覇新港のフェリー待合所で、鹿児島行きの船の乗船券を買うために、窓口が開くのを待っていた。
航路や船会社が幾つもあるので、各窓口が開く時間がまちまち。
そのため、待合室には船待ちの人がけっこういた。
旅行者と言うよりは、旅人と言った方が合っているような気がする。
その中の一人、静岡から来たという19歳(1996年当時)の若いチャリダー(自転車で旅をしている人をそう呼ぶ)と話しをした。
彼は生きる事が楽しいようだった。
彼の話しはとても面白くて、ウンウンと聞き入ってしまう。
音楽を、南のどこかの島で学びたいようだった。
彼のこれからの行動も、面白さで満ちており、とてもうらやましかった。
静かだが、情熱が体中からあふれている。
もう一人、KZさんという人が話しに加わり、話しの楽しさが倍増した。
彼はこれから八重山に行くらしい。
八重山の面白さを情熱的に話すので、行きたくなってしまった。
金が少ないので、ちょっと考えたが、腹を決め、とりあえず宮古島に行く事にした。
帰路の事を考えると、金銭的にここが限界だった。
この人達と会わなかったら、まず間違いなく「えめらるどおきなわ」に乗って、鹿児島へ帰路についていただろう。
初めての「偶然」による旅路の変更だった。
今までも自由な旅ではあったが、それは自分である程度予定を決めて、その通りになぞって走っているだけだった。
さて、「ぷりんせすおきなわ」は予定よりだいぶ遅れて出航した。
20:00出航の予定が、22:30にまで延びた。
しかしよく揺れる。
この時は、更なる「偶然」が来ようとは、夢にも思っていなかった。
・・・今、これを船の中で書いている。
今まで乗った船の中で、これがいちばん揺れる。
海はやや荒れているようだ。
実は自分は宮古島行きの船に乗っている。
船名は「ぷりんせすおきなわ」。
那覇新港のフェリー待合所で、鹿児島行きの船の乗船券を買うために、窓口が開くのを待っていた。
航路や船会社が幾つもあるので、各窓口が開く時間がまちまち。
そのため、待合室には船待ちの人がけっこういた。
旅行者と言うよりは、旅人と言った方が合っているような気がする。
その中の一人、静岡から来たという19歳(1996年当時)の若いチャリダー(自転車で旅をしている人をそう呼ぶ)と話しをした。
彼は生きる事が楽しいようだった。
彼の話しはとても面白くて、ウンウンと聞き入ってしまう。
音楽を、南のどこかの島で学びたいようだった。
彼のこれからの行動も、面白さで満ちており、とてもうらやましかった。
静かだが、情熱が体中からあふれている。
もう一人、KZさんという人が話しに加わり、話しの楽しさが倍増した。
彼はこれから八重山に行くらしい。
八重山の面白さを情熱的に話すので、行きたくなってしまった。
金が少ないので、ちょっと考えたが、腹を決め、とりあえず宮古島に行く事にした。
帰路の事を考えると、金銭的にここが限界だった。
この人達と会わなかったら、まず間違いなく「えめらるどおきなわ」に乗って、鹿児島へ帰路についていただろう。
初めての「偶然」による旅路の変更だった。
今までも自由な旅ではあったが、それは自分である程度予定を決めて、その通りになぞって走っているだけだった。
さて、「ぷりんせすおきなわ」は予定よりだいぶ遅れて出航した。
20:00出航の予定が、22:30にまで延びた。
しかしよく揺れる。
この時は、更なる「偶然」が来ようとは、夢にも思っていなかった。