風箱の徒然ブログ

旅の思い出話から、木工、日常の徒然を気ままに

1997年を迎える

2008-03-21 11:06:00 | 1996~97原付日本一周沖縄編
1997年平成9年
近くにテントを張っている、自分と同い年のK君に起こされ、最南端の高那崎へ初日の出を見に行った。
天気はイマイチだったが、太陽の出るところはかろうじて雲が切れていた。


「最南端の島で、初日の出か・・・」

こんな所で、正月を迎えるなんて想像しただろうか。
1ヶ月前まで、ここにくる事すら想定していなかったのだから。
良いのか悪いのかと言うのは、全く野暮な疑問だろう。

とにかく、どんなにつらくとも、ここで金を稼ぎ、無事家に帰ることだ。
そして、旅する者として、豊かな時間を過ごす事。
これが今自分にできる事だ。

太陽が上がってから、高那崎でのんびりした。
岩はすべて珊瑚の化石で、エッジが立っているので、転んだら怪我をする。


険しい崖に荒々しく波がぶつかり、飛沫となって砕け散る。
釣り好きの人には、絶好のポイントだそうで、大物が釣れるらしい。

そして最南端の碑の前で。
右のが古くからある碑で、左の日の丸入りは、後にどこかの団体が設置したらしい。



テント場に戻ると、キビ刈りのアルバイトでお世話になるOMさんが来た。
これから海に潜るので来るか?という誘い。

自分は泳げないので断った。
K君が付いていく事になった。
浜から、彼らが獲っているのを見ていた。

しばらくしたら戻っきた。
K君が「やったゾー!!」と言って、大きなタコを持ち上げて見せてくれた。


水ダコと言うらしく、大きさは120cmくらい、5kgはあっただろう。
この他にも貝とかたくさん獲れていた。
これらを炭火で焼き、醤油をたらして食べた。


シャコ貝もあった。
すし屋だったらいったいいくらするのだろう?
貝柱はとても美味しかった。


缶詰やインスタント食品ばかりだったので、こういった新鮮な魚介類は、とても贅沢な御馳走だ。
OMさんK君、どうもありがとう。