風箱の徒然ブログ

旅の思い出話から、木工、日常の徒然を気ままに

小さなオルガンを作る 2

2008-03-12 20:41:22 | オルガン
まず、オルガンの部品作りをするには、図面が必要。

製図板なんて無いので、寮の部屋のちゃぶ台が作業台。
大学ノートに、定規で図面を引きました。

これは横の断面図。  これは正面の断面図。
   

これを基にして、あらかじめ買っておいた木の板を切っていきます。
機械はないので、ほとんどが手作業。
道具も限られていますし、すき間のないように材料を加工するのは、けっこう手間がかかります。

こうして、加工した部品がこれです。
穴あけはさすがに出来ないので、製糖工場内にあったボール盤を借りました。
四角い穴は鍵盤用です。一度ボール盤で開けて、それからノミで彫りました。
丸い穴にはパイプが入ります。




皆、「この人は何を作っているのだろう?」と不思議だったに違いありません。(笑)

弁の振れ止めピンは、真鍮釘です。


パイプの歌口加工は初めてだったので、まず小さいパイプを試作しました。
これで色々試して、音が出る歌口の高さを確かめました。


毎日仕事の後にコツコツと作って、ようやく部品が揃いました。


石垣島

2008-03-12 10:55:00 | 1996~97原付日本一周沖縄編
本州の至る所で雪が降り出したらしい。
もう、原付で走るのは厳しいだろう。

さて、どうするか・・・

米原(よねはら)キャンプ場に来て、テントを張ったは良いものの、その晩から、ものすごい頭痛と吐き気に襲われた。
どうしようもなく気持ち悪く、食欲もなく水だけしか受け付けない。
「くるし~・・」
と唸りながら、狭いテントの中で転げ回るしかなかった。

これまでの旅の疲れと、米原のカルチャーショック(?)のせいだろうか?

まる2日寝込んでいた。
その間に、那覇新港で知り合った19歳チャリダー君が、
「向こうで、みんなで焚き火かこんで飲みましょうよ」
と誘いに来てくれたのだが、とてもそれどころではなかった。

3日目にようやく落ち着いてきた時には、チャリダー君はもう次の島へ行くという。
短かったが、一人の若き情熱な思いに触れ合えてよかった。
気を付けてな。

さて、相変わらず、サイト内にはたくさんのキャンパーがいる。
まさにテント集落だ。

人見知りのひどい自分は、なかなか切り出す事が出来ず、ほとんど話をしていない。

北海道やここに来て実感したが、日本一周している人達は大勢いる。
ここにいると、別に珍しいことではないのだ。
だからと言って、自分は皆が驚くような奇行などをする気はない。
自分が見たかった景色とか史跡とかを8割は見れたので、そう言う点では成功と言えるかもしれない。

しかし・・・
石垣島まで来る事になろうとは、残りの金が少ないにもかかわらず、意外な感じである。
この旅が終わったら、何しようかな?
欲しい物、やりたい事がたくさんある。
それには、お金を稼がなくちゃ・・・


1996年12月2日
オウム真理教の幹部、林容疑者が石垣島で捕まった。
石垣港を歩いていた所を見つかったらしい。

ちょうど、徒歩旅の人が、自分の近くにテントを張って、気さくに話しかけてくれた。
そうしたら、なんとその人、林容疑者と同じ船に乗っていたと言う。
船内で何度も展望席で隣になったらしい。

特にあやしい動きをするでもなく、ただ、辺りをキョロキョロ見回してはいたらしいが。
意外と近くに、潜伏犯っているものなのだろうか?


米原に来てから、日記には行動記録の他に、今の自分が見ると、驚くほど差し迫った気持ちを書き殴っている事がある。
何か取り乱したような感じで、ちょっと引くので、この辺は割愛する。