28日ロマンスカーで新宿から箱根湯本まですいすい〜っと。お昼ちょっと前に到着した箱根湯本でピザランチ。ここ、侮れない美味しさで、ちょっと並んだんだけどその甲斐があった。
まずはホテルにチェックインかなぁと思って登山鉄道に乗ったものの、「彫刻の森美術館にでも行くか〜」、相変わらずの行き当たりばったり旅行である。箱根フリーパスは、湯本と新宿の間は1往復だけなのだけど、それ以外は乗り降り自由。我が家のような旅行者には使い勝手の良いパス。
車掌さんの案内で登山鉄道の楽しさが倍増
彫刻の森駅で下車して荷物をロッカーに預けてから、美術館に向かう。美術館とはいえ広い敷地にピカソ館をはじめとする幾つかの建物の室内展示と、屋外に多くの作品が展示されている大人も子供も楽しめる「広場」。我が家が尊敬するアーティストのピカソ様にお目にかかりにまずはピカソ館へ、その後は気の向くまま散策。
ガブリエル・ロアールの「幸せを呼ぶシンフォニー彫刻」ステンドテンドグラスが美しい
ニキ・ド・サン・ファールのミス・ブラック・パワーとアントニー・ゴームリーの密着III
予想外に充実してたね〜と駅に向かい、彫刻の森駅から一つ湯本方面に戻り小涌谷で下車。送迎車で宿へ。ホテルの夕食は2部制で、あたしたちは8時に予約していたのでまずは庭にある貸切露天風呂へ。少しぬるめの小涌谷温泉で「外が寒いと長い間入ってられるね〜」などとゆっくり過ごす。部屋に戻ったあとからポカポカしてきて「温泉だね〜」。
出てきたらもうこんなに暗かった
持参したウィスキーと焼酎で食前酒をいただきつつ、夕食の時間が来るのを待つ。あたしは飲んでたら眠くなったのでちょっとお昼寝、主人はその間に内風呂の大浴場へ。夕食はお鍋が3種類選べるコースで、60分飲み放題付き(そういう設定にした記憶がなかったので戸惑ったけど、グラスワインのクオリティが高かったので「これはこれでよかったね」)。ゆっくり食べて千鳥足でお部屋に戻る。
あたし、座敷でご飯を食べるのが苦手なうえに、仲居さんがお部屋にズカズカ上がってくるのがいやで、さらには調理場からお部屋まで料理を持って来られるのも冷めるだけじゃんと思っているので、温泉宿で真っ先にチェックするのは食事がどこか?ってこと。人手不足もあって食事会場で食事、部屋は和洋折衷の部屋で座敷にベッドがあって布団がひいてあるタイプ、プライバシーが保てるのでここにしたっていう経緯があった。主人はすき焼きをチョイス、あたしは豚のしぐれ鍋を選んだ。それぞれの量が適量、種類は多いけど一度に全部並べて「後はどうぞご自由に」ではなく、こちらのお皿が空になった頃に次が配膳されるいい感じの距離感が心地よかった。内風呂には夜は牛乳、コーヒー牛乳、アイスキャンディーが置いてあり、朝は乳酸飲料が置いてあった。夜中に「夜鳴きそば」が提供され、8時の夕食のあたしたちのような客のための「おしのぎ」として肉まんが帳場近くで振る舞われるという面倒見の良さだった(残念ながらどれもトライしていないけど)。
爆睡して、翌朝早く目が覚めた。どういうわけか温泉では朝早く目が冷める(笑)。あたしは内風呂の大浴場へ。温度の低い寝湯と比較的高温の湯船を行ったり来たりして、最後に「顔面浴」なる顔をつける温泉に息を止めてトライ(笑)。あたしが部屋に戻った頃に主人が目を覚まし「もう一つの温泉に行ってみる」と本館の内風呂へ。10時前までに出せば湯本まで荷物を届けてくれるサービスを活用して、朝食前に荷物を出し、二人でゆっくり朝食をいただく。駅までは宿の車で送ってもらい、小涌谷駅から強羅へ。そこからケーブルカーに乗り換えて早雲山へ、そこからロープウェイで大涌谷へ。大涌谷に近づくにつれて富士山が見えてきた。
富士山が見えると日本人のDNAが活性化する(笑)
大涌谷駅は、湯気が立ち上る大涌谷が一望できる最も標高が高い駅。ここで1044メートル。この日はかなりもくもくと湯気があがり「メディカルシートをお配りしています」というアナウンスがひっきりなしに聞こえた。たしかに硫黄の匂いがして「温泉に来たぞ〜」って感じだった。ここからは芦ノ湖畔の桃源台に向けてロープウェイを乗り継ぐ。
桃源台駅の駐車場にいた桜耳の猫ちゃん、みんなに可愛がられていた
海賊船に乗るまでの間、湖畔でまったり
ここからは海賊船にのって富士山を見ながら箱根町港まで。箱根神社のある元箱根港まで行くことも考えたのだけど、湯本に戻るバスの始発は箱根町港だったので、必ず座れる始発を選んだ。それに、箱根といえばの関所もあるし。船上ではお天気も良かったのでデッキのベンチを確保して景色を楽しんだ。欧米人もアジア人も多く、むしろ日本人が少数派ではないかと思うほど。
35分の船旅、お世話になったクイーン芦ノ湖号
箱根町港には、箱根駅伝ミュージアムなどがある「箱根駅伝のメッカ」みたいな感じ。駅伝の名シーンを写真や映像で紹介し、選手の愛良品も展示とあったけど、我が家的にはあまり食指が動かずパス(笑)。ただ、
こんな場所は発見した
少し歩くと関所がある
江戸時代に全国50数箇所に設けられた関所の一つ、箱根関所は規模も大きく江戸を守るという重要な役割を持っていたようだ。箱根に来たら行かないわけにいかないよね〜ってことで入ってみる。ダメ元で「箱根フリーパスをもっているのですけど」とスマホの画面を見せたら「割引になりますよ、箱根にはこれで割引になる箇所がたくさんありますからね、ぜひお使いくださいね」と勧められた。というわけで、京口御門から入る。
高麗門という形式の門、京都方面から来るとここから入る
遠見番所へ
敷地内には何人か案内の方がいらして「次はこちらへ」「じゃあ次はあちらへ」と交通整理をしておられた。言われるまま高台の遠見番所へ。足軽(!)が昼夜交代で見張りをしていた場所だそうで、足軽ってどの藩に属していても大変だったんだね〜と、金沢の足軽の家を思い出した。
見晴らしは良いが冬は寒かったに違いない
足軽番所の外にあった武器、殴られたら痛そうだ
などと言っていると、案内のおじさまが近づいてきた。足軽番所はいまでいうガードマンの詰め所みたいな場所なので、その前に置いてあるこの種のお道具は見た目は痛そうだけど、例えば着物に引っかけて逃げられないようにするような目的に使われた。殺傷能力があったのは本番所の前にずらっと並べられていた武器のほうだったようで、丈の長いのは叩くためで短いのは刺すためだったと教えてくれた。奈良などでも遺跡の前で立っているとおじさまが寄ってきて説明してくださったりしたが、そういう感じだったのかも。呟いてみるもんだね、なんて話をしながらもう1箇所の江戸口御門方面に進んだ。その先に箱根関所資料館があった。出てくるとここから、箱根旧街道杉並木が始まるようだった。さすがにここからさらに山に登る気分ではなかったので、写真だけ撮ってバスターミナルに戻ることにした。
杉並木の始まりあたり
ここからは箱根町港まで戻って、バス停から箱根湯本を目指すことにした。想定していた時刻よりはかなり早いのだけど見たいものは全部見た感があったし、これだけ観光客が多いと湯本までの道がどの程度混雑するか読めなかったし、ロマンスカーは直前まで変更可能だったから、早い便に乗れればそれでもいいかなと思って。案の定、湯本発でギリギリ乗れそうだったロマンスカーには湯本近くのラッシュで間に合わなかった。湯本発にこだわったら1時間半待たなければならないような時刻に湯本についてしまったのだけど、アプリで見ると小田原まで各停で行けばそこからは小田原始発のロマンスカーがある。湯本発のロマンスカーが湯本を出る10分後には新宿に到着してる計算。持っていたロマンスカーの予約は区間が違うので変更不可だったけど、小田原から新宿までの特急料金は一人当たり1,000円。追加料金としては許容範囲なので変更し、早めに小田原に到着したので駅弁とお土産のかまぼこを買って新宿に向かった。
早く帰りたかったのには、少々理由がある。一つには箱根を堪能したから。もう一つは翌日(=今日)年末の準備の最終仕上げが待っていたので。箱根湯本で1時間半ある意味無駄に過ごすなら、追加料金を払ってでも早く戻るほうが、何倍も有意義だと思ったから。昨日は帰宅してご飯を食べながら洗濯をして、スーツケースを所定の位置に戻してお風呂に入って休んだ。
今朝はゆっくり起きて、残っていたワックスがけとおせちの準備をした。お餅は頼んでいなかったので、ホームベーカリーで餅つきをした(4合がマックスなので餅米1キロは7合、よって2ラウンド)。餅好きの主人、冷凍の枝豆を使ってつきたてでずんだ餅を作った。
見た目も味も上出来、次からお願いしよう(笑)
そうこうしているうちに、生協のおせちが届いた。注文した時には使い捨ての重箱に入ってくるものだとばかり思っていたら、品目ごとにパックされ段ボールに入って届いた。が〜ん、ってことは重箱出さなきゃじゃん。。。
掃除しながら作ってたお煮しめを三の重とし、主人が好きななますも大量に作ってみた。黒豆も作成中、それより大量なのはお餅。ようちゃんちのように雨樋はないので、ガラスの耐熱容器にオーブンシートを敷いて出来立てのお餅を流し込んでみた。中途半端に余った生地は丸めてみた。
これ、明日切るつもりなんだけどうまく行くかなぁ〜、ドキドキ
追記:ガラスの耐熱容器に入れたものはいい感じに固まっていて、あたしでも濡らしたパン切りナイフでスライスできた。
義母が送ってくれてたのはこの半分のサイズだったかも(苦笑)
クッキングシートをとりかえて、ダイニングテーブルのそばに置いておく
これ、クッキングシートにはっつけたままにしとくか、片栗粉でくっつかないようにするか悩み中。量的には餅米1キロで大丈夫そう(主人が餅好きで驚くほど食べる・・・)だということがわかった。あとは来年、もうちょっとお上品に切れるように型を何にするか真剣に考えなきゃなぁと反省しつつ、黒豆もいい感じに味が染みてきたし、池西に散策(?)に向かう。
我が家も箱根に泊まったのは初めてでした。
雪をいただく富士山、ワクワクしちゃいますよね、
やっぱこれってDNAに何かプログラムされてると思う(笑)
お餅、軍手、包丁、主人にやらせる
ガッテン承知〜
ありがとうございます
行ったことはあるんだけど 泊まらななかったから あまり記憶がしっかりないです。
富士山 きれいに見えると血が騒ぎます。
ずんだ餅!これも食べたことないです。
ご主人には 懐かしい味なのかな。
納豆餅と両方 おうちで食べたら いい年越しですね。
ちいさめにまるめてあるお餅 容器に入っていないから早く乾いて
今朝切るのは ちょっと固いかな?
軍手をはめて ご主人に切ってもらうといいですね。