kebaneco日記

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猫の手借りた?

2010年06月27日 | 折々の話題
日本時間の今朝、カナダのトロントでG20首脳会議が開幕した。主要テーマは先進国の財政健全化と景気刺激の両立と言われている。が、財政健全化のために景気刺激策をそろそろ手じまいしたいヨーロッパと、これからも継続する意向のアメリカと、第三の道を行くと宣言する日本、何か結論が出るってぇものでもなさそうだ。

経済危機の再発防止策・金融システム安定のための銀行税やら金融取引税の各国協調導入が提案されるらしいけど、G20の大多数の国においては「別にぃ~」な状態、議長国カナダのハーパー首相はすでに「各国が独自に判断すべきであろう」と発言しているらしい。しょ、職場放棄ですかい(笑)?

昨日までトロントの近郊ムスコカで開催されていたG8サミット。相変わらず意味のない宣言で幕を降ろしたのだけど、その夕食会でG8の限界論などが話題になった時、ある国の首脳が「G20は金融危機では大きな役割を果たしたが、今後は意見をどう収れんさせていくかが課題だ」と発言し、全体としては「中国抜きの価値観が共有できる国だけで率直に意見交換したいよね~」みたいな発言が相次いだらしい。まったく、のど元過ぎれば熱さを忘れるとはこ~ゆ~ことか。まったくね・・・。

が、その中で菅首相は「中国に一層責任感を高めてもらうため、時には中国をG8に呼ぶことを考えてもよいのでは」と発言したとされる。確かに中国抜きでいろんなことを決めても、中国が責任ある態度をとらねば国際的な実効性は疑問。特に北朝鮮問題では、諸外国が北朝鮮に制裁を課そうとすればするほど、弟分の北朝鮮擁護の立場に回る。だったら、いっそ中国をこっちにとりこんで方針決定の当事者にしてしまおうという菅首相の発言は、アジア唯一のG8参加国という名誉(?)を捨てて実をとるっていう、今までの自民党政権では口にできなかったことではないかと、ちょっとうれしい。いいぞ~~。

しかし、この夕食会の場でこの発言は「異端」。異彩を放っていたと新聞各社は報道している。異彩でもなんでも、放てること自体え~こっちゃ、と思うkebaである。しかも、プレスリーのまねしてアメリカのポチぶりを強烈に印象付け異彩を放った人生いろいろな元首相よりも、はるかに意味のある目立ち方だと思う。あの時はあっちもアホだったからバランスが取れたんだけど、今回みんな若いし、とりあえずあの時よりも頭の質やよさそうだからなぁ(苦笑)。

さて、今回のG8で外交デビューした菅伸子首相夫人は政府専用機から降りてくるときから着物姿。昼食会でもお着物で、カナダのハーパー首相夫人に「猫がお好きと伺いました」と語りかけ、着物の帯に書かれた猫の模様を見せたらしい。その後その柄が他の夫人との話題にも役立ち、猫談義に花が咲いたそうだ。猫の手が役に立ったようで、嬉しい。「猫好き」という共通項があれば、言葉の違いなんぞ軽ぅ~く飛び越えられるのであろう。

夫人たちだけじゃなく、各国首脳にも「猫の手」に相当するものが見つかればいいのになぁ。

カヌーづくりを体験しサインする、菅首相夫人の伸子さん=右=(25日、ムスコカ)=代表撮影・共同

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