kebaneco日記

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たいわぁ〜ん、やっぱりいいなぁ

2020年05月28日 | 折々の話題
写真はうちのトマちゃんたち。かなり大きくなってきて、緑も深くなって艶々。ヘンゼルとグレーテルの魔法使いのおばあさんになった気分で「おおきくおなりぃ〜」と毎朝ご挨拶しておるkebaです。


立派な房になってるのもあり楽しみ


日本ではあまり報道されなかったけど、20日に台湾の蔡英文総統が第二期目の就任式を行い、今後4年間に産業を積極的に発展させ、社会の安全性をさらに高め、国家安全保障を確実なものにして、民主主義を深化させるこに取り組むと演説した。注目したのは、定められた6つの中核的戦略的産業の中身。全体を貫いていたのは、今までのような国際分業体制ではなく、あくまで台湾が主導権を握ることのできるグローバルサプライチェーンを再構築し、産業や社会生活に必須の物資やエネルギーに関しては自給率を高めつつ、備蓄も行い、その上で海外にも提供できるような能力をつける、という今回の学びをふんだんに取り込んだ選択になっていること。

具体的には、ICTやIoT,AI,5G、情報セキュリティシステムなどを取り巻く産業エコシステムが含まれていることは当然として、感染症対策のためのバイオメディカル技術産業を作り出し、このパンデミックにあって世界に試薬・新薬開発・ワクチン開発で示した能力に最大限の支援を行い、台湾を感染症対策の中心的存在に押し上げたいというビジョンを示した。WHOに「加盟してください」と言わせてやる、っていう意気込みが感じられて小気味いいなぁと思った。

とにかく「海外の技術に依存しないことが生き残る道」という考え方が、台湾の新型コロナ禍の総括なんだろうと思う。だから、新たにフォーカスを当てる産業には国内需要を作ることで新規産業を育てる、つまりまずは公的部門で積極的に買い上げて需要を喚起していく、ということだった。マスクも再生エネルギーも国防産業も、この方式で発展を加速する。そして人材にも重きを置いている。諸外国から優秀な人材を引きつけるため、まずは台湾人の人材開発・産業の国際競争力の強化を行う、バイリンガル国家とデジタル技術の領域での人材とエリートを輩出する、と強調している。自給率を上げながらも積極的に国際貢献していく、という姿勢。国際機関への加盟・参加の働きかけも続けると宣言している。

台湾を理想郷だとは、決して思っていない。比較の問題。台湾ができるんだから、日本も学ぼうという謙虚さがあれば、日本はこんな国にならなかった気がしてるだけ。

いつまでも原子力発電や化石燃料依存がやめられない国、コロナ禍で生徒の学習が遅れ、1/3の大学生が学業が続けられないと言っているのに、マスク2枚すらまともに配れない政府。コロナ対策は結局、政府が自国民をどれだけ大切に思っているのか?のバロメータだと思う。日本は残念ながら「税金で国民からお金を吸い上げる」システムはあっても、累進課税の根拠とされてきた「困窮者に税金を再配分して最低限の文化的な生活を支援するため」の制度は極度に貧弱だ。ベーシックインカムの議論を復活させた国もあるというのに、日本はどれだけ北朝鮮なんだか。

ちなみにあたしの持続化給付金は、確かに2週間後に振り込まれた。ただその直後に消費税の振替納税があり、これから国民年金の掛け金1年分の引き落としがあり、それでほぼ何もなくなる。国民健康保険の1年分の掛金相当だった、という考え方もできる。何のための給付だったのか?これを「真水」といわれたら、あたしは怒る。まぁ、「そろそろスローダウンしようかなぁ」とか言っていたタイミングのコロナ禍だったし、主人は全く影響がないので「近所のパン屋でバイトしようかな」と数ヶ月言い続ける「バイトするする詐欺」をしてられるけどさ。

財務大臣に至っては「どうせ貯金に回すんでしょ」って、貯金に回せる余裕を奪ったのはあんたたちの愚策という反省もなければ、そもそも国民に対して「自分をこの場に送り出している主権者」という意識すらない。いつのまにか廃止になった住民基本台帳システム、いざという時に全く役に立たないマイナンバー制度、これらに投じた大金だけでも、無駄に使ってなければどれだけの国民を安心させられたか。何が無駄遣いで何が本当に国民生活を安定化するか、解ろうともせずに「空前絶後」「世界最大」という、どこまで真水だかわかんない予備費満載の無駄遣いの匂いぷんぷんの補正予算を組んで自己満足。

この国はいつまで国でいられるんだろうか。。。あのひと、またお腹痛くなってやめたりしないかなぁ〜。そしてこんなことを書いていると、誹謗中傷だとしてプロバイダーから身元情報が政府に通報されるような法律の改悪が急ピッチで進んでいる。いままで国民が望んだ法律の改正には後ろ向きのことがあまりに多かった政府が、一人の女性の死をきっかけにここまですぐに動き出すのは、ツイッターのハッシュタグ抗議で検察庁法改正が廃案になったことと無縁じゃない。自分が上手に使えないSNSを上手に使って自分を批判する(されて当然以外のことはなにもしてないけど)なら、批判する人を抑えようという意図がみえみえ。人の死を利用するな!と言いたい。どこまで国民を利用すんだか。

さて気を取り直して。

蔡総統はスピーチの中で、台湾海峡両岸問題にも言及した。違いや対立の先鋭化は望んでいない、「平和、対等、民主主義、対話」を原則として平和的な安定した関係を実現していく、そのため中国側にも同様の姿勢を求めた。他にも細かいことはたくさんあるけど、やっぱり台湾って「小さいけどきらりとひかる」国だと思った(人口は2,300万人だとスピーチの中で触れられていた)。

そしてその賢いたいわぁ〜んが、またもやってくれた。

中国政府が今日採択する予定の国家安全法(香港への統制を強める法律)に対して、昨日27日蔡英文総統はツイッターで「台湾行政院(日本の内閣)に対して、香港市民への明瞭かつ包括的な人道支援計画を可及的速やかに策定することを求めた。計画は香港市民の台湾での住居・雇用・生活を支援するためのもの」と発表した。「台湾の制度がいかに変わっていこうとも、香港の人たちに対するコミットメントは変わらない」とも発表している。事態がここに至る以前から、自身のツイッターを使って、香港の状況に対して意見を発信している。本当にすごいなぁと思う、この人。ツイッター社から根拠なし!と警告を受けるトランプ爺とか、国民が補償もなく自粛させられてるのにリビングで犬を抱いて紅茶を飲む姿をアップする、どっかの虚言癖首相とかとは違う星に住んでるみたい。

いいなぁ〜、たいわぁ〜ん。

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2 コメント

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台湾 (しまそだち)
2020-05-28 16:55:08
台湾は 中国から 意地悪をされても耐えてます
WHOからも排除されています
コロナにも早々に打ち勝った実績も認めないとは
中国は 国土は 大きいけれど 気持ちはちっちゃい

香港も 気の毒です
中国とは 約束ごと 出来ません
集さんの覇権主義 尽きることは ありません



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しまそだちさま (keba)
2020-05-28 17:53:50
中華民国と国交断絶して中華人民共和国と国交を結んだ日本も
後者の側に立っていると思います。
それは香港に対する姿勢でも同じ。
「価値観外交」などと意味のない主張で中国の悪口を触れ回ったくせに
今は民主主義を貫こうとしている香港を見て見ぬ振り。
「価値観」なんかじゃなく「損得勘定」じゃん。
恥ずかしくて名前を口にするのもヤダ、あのひと
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