ルンバシフト

その持てる能力をあますとこなく発揮してもらうために、我が家ではルンバさんにお出まし頂くまえに、ちょいとした準備作業を行っている。これを我が家では「ルンバ・シフト」と呼んでおる。ま、そんなたいそうなものか？って話もあるんだけど。

床の上に置いてあるものを高い所に置き、ルンバさんが挟まりそうな場所や落ちそうな場所にちょいとした障害物を置くだけなんだけで、稼働域が格段に広がる。電波を発してルンバさんをある場所に行かないようにするような制御装置も付属品に含まれてたけど、うまく機能しなかった。まっ、基本的にあたしはそ～ゆ～の、よ～わからん(苦笑)。なので、いろんなことが極めてアナログ。

廊下の縁と同じ素材のため、判別しにくくて落ちちゃう玄関の段差は
玄関の絨毯を巻いておくだけ

カゴをベンチに上げ、ベンチに挟まらないようにクッションを置く
ルンバさんが「助けてください」といわなくなった

それ以外の動かせるものはキッチンのカウンターや座卓に乗せる
　ボクらも準備OKです

こうしておけば、あたしはルンバさんが掃除している間にダスターかけたり、ベランダを掃除したり、洗濯物を干したり、お風呂やトイレを掃除したりと、他のことができるので助かる。平日の帰宅後のルンバさん稼働時にはやらないけど、週末や時間があるときは、ルンバさんがお掃除してくれたあと、床をちょいちょいとワイパーで拭いたりする。そうすると残ったホコリやごみもきれいにとれる。

人工知能搭載とはいえ、ダイソンより安い掃除機、決してオールマイティーではない。ルンバさんの能力を自分の掃除作業に上手に取り込んで、自分の作業の軽減をするにはどうしたらよいかを考えるのは人間の仕事。我が家では、それが思いのほかうまくいっている。掃除するという行為に対する精神的バリアが極端に低くなり、あたしが掃除する回数は激増した。ルンバさんを使っているというよりは、ルンバさんに使われているとも言えなくもない(苦笑)。

が、おかげで秋の繁忙期にうちのなかがこんなにきれいに片付いているのは、記憶にある限り初めてのことだ。こんなに便利な助手はいないと思うな。