昨日の父とのやりとりを受けて、父の兄弟の中で父と家が一番近い父の実弟で、あたしが4人いるおばさんのなかで一番好きだったおばさんの夫に、実家の現状を知らせる手紙を書いた。
kebaおじさんさま、
昨日は電話で話せてよかったです、お元気そうでなによりです。現在我が家が進めている、ある「プロジェクト」についてお知らせしておきたいと思って、手紙を書いています。
ご存じのように、父は今年の夏救急車で病院搬入され、その後入院しました。昨年も一昨年も入院しており、ことしで3年連続です。それ自体かなり憂慮される状況なのですが、昨日会った父は体力もかなり回復している様子で、頭も年齢の割には明晰でした。
実は、問題は父よりも母のほうが深刻なんです。一昨年父が膀胱がん再発で入院した時、母の異変に気付きました。こわれたレコードのように同じことを繰り返す、さっき手にしていたものをどこかにしまいこんで、それがどこにあるかわからなくなる、といった認知症に典型的な症状です。
病院で検査したところ、はたして、アルツハイマー型認知症と診断されました。その後診断を受けた病院に通院して服薬するように言ったにも関わらず、頑として言うことを聞かないまま一年が過ぎ、昨年再び父が入院したため、何かあった時にショートステイでもできるようにと急きょ市役所に介護認定をお願いし、要介護1を取得してあります。
その後母は病院で処方された薬を飲んで、無事介護認定の更改もやり過ごしました。が、今年の父の入院ではかなりパニックを起こし自宅に一人で置いておけない状態になったので、病院にお願いして父の病室に泊めてもらいました。それでも一旦帰宅して再び病院に戻るときに帰る場所が分からなくなり、電話してきて「お父さんはどこ?」「N病院に入院しているから、病室に戻ってあげて」「病院じゃない、さっきまでお父さんのところにいて帰って来たんだけど、病院じゃなかった」の押し問答。挙句の果てに激昂して「そんなにお父さんとあたしを切り離したいんだったら、今すぐ離婚してあたしを捨ててくれ」とまで言われました。
母のせいではなく母の病気のせいなので、あまり細かいエピソードを紹介するのは母の名誉のために控えますが、同じ会話が延々繰り返される・機嫌が安定せず場合によっては暴力的になる配偶者と二人きりで同居するのは、自分も高齢者で要支援2を認定されている父には辛いことだと思います。
しかも、父が入院するなど何か「イベント」があるたびに、母の病態が一段階進むように感じます。次に何かあった時にだれもそばに住んでいなくて無事なのか?詐欺など金銭トラブルに遭ったりしないか?外出して家に帰れなくなる時も近いのではないか?と今後に係る不安は尽きません。
認知症の知識も介護の知識もないのに病人と暮らすことになってしまった父は、自分の老後を母の認知症に「乗っ取られた」も同然。母も認知症の知識のある人が身近に居たほうが安定するはず。父母の老後が平穏であってほしい、そう思ってkeba弟と私はいろいろと相談した結果、父に対して11月1日にオープンするサービス付き高齢者住宅への入所を提案しました。
そこであれば今の家から遠くないので今まで通り友人にも会いやすく、主治医も変えなくてよいこと、特別養護老人ホームは100人以上待機中かつ二人同時に同じ施設に入るのは無理、などが主たる理由です。しかもサービス付き高齢者住宅であれば、外出も自由なので健康なうちはいろんなところに行けるし、私も帰省して一緒に美術館などに付き添ってあげられるというような話をしました。
そういうことを理解したうえで、父は「あたらしいやり方がいいかもしれない」と申し込みに同意してくれました。現在は仮申し込みを済ませ、10月19日に父母と私の3人で面談に行く予定になっています。
母にはまだ具体的には話をしていないようですが、父が母に徐々に話をしていくそうなので、結婚生活半世紀以上のベテラン夫婦にそこは任せてあります。ですので、母が「あたらしいやり方」にどういう反応をするのかは未知数です。でも母は父から離れたくないという気持ちが強いので、父が入るといえば文句を言いながらも一緒に入るといってくれると思います。
平時に電話で会話すると、母には全く認知症の様子は感じられないので、kebaおじさんさまには信じられないような話かもしれません。が、その大部分は母の認知症を外部に知らせないようにとの父の配慮のたまものとも言えます。それを母より体力的に劣る父にさせていることが、とても酷で申し訳なく、今回のような「プロジェクト」となりました。
いずれ祖母の7回忌等の場、または入居後の転居通知などでご連絡がいくとは思いますが、kebaおじさんさまにだけは先にお話ししておこうと思いお手紙しました。もしも、父のほうからそういう話題を持ち出したら、肯定的にコメントして背中を押してやっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
朝晩涼しくなってきました、季節の変わり目にお風邪など召されませんよう。
2012年10月8日
kebaおじさんさま
kebaより
この手紙は、父のすぐ下の弟の長女であたしが一番仲がよく、かつ、うちの母をとても慕ってくれている従妹にも「こんな状態だから、知っておいてほしい」と同じものを送った。弟夫婦には、以下のような手紙を添付して同じものを送った。
こんにちは
7日に帰省して、退院後の父の様子を確認できてよかったです。しかも、しみじみ実家での思い出など話せて、入院したから慌てて帰るとか年末年始のあわただしい時に顔を見せる、というのと違って、4時間とはいえ久しぶりにゆっくり両親と話ができたのでよかったです。
父は、施設入所にかなり前向きで、いろいろと考えている様子でした。伝えておくべきと思うことを以下に列挙します。
1 自分の年金で二人分賄えると思うからお金は心配いらない
2 19日は父母とも面談・見学に行く
3 うちはそのままにして、子や孫に別荘的に使ってほしい
ということだそうです。要らない本を図書館に寄付しようか古本屋に買い取ってもらおうかという話をするくらい、かなりいろいろ考えているようで、自分が土地を探して工務店も選んで設計からやってもらった思い入れのある家を離れるのに、と、その「前向き力」に脱帽して、かえって元気をもらって帰ってきました。
そういう、父の気持ちにこたえねばなりませんね。
話の中でkebaおじさんのはなしになり、電話をかけました。元気そうで4カ月に一度くらい通院しているとのこと。電話では話さなかったけど、添付の手紙を送っておきました。11月に祖母の7回忌があり、多分それが兄弟が一堂に会する最後の機会になりそうなので、それまでに話が進んでいれば父はそのタイミングで話をするだろうから、兄弟から後ろ向き発言が出た時に対抗する意味でも、前向き発言の根回しが必要と思い。それから、Kちゃんにも「kebaおじさんに送ったんだけど」と送っておきます。Kちゃんはおばさんが亡くなってから、母を随分頼りにしていたので、他の人より先に伝えたかったから。
では。19日の結果はまた。
ここまできたら、弟夫婦とkeba夫婦だけで動いていればいい段階は徐々に終わりつつある。対外的に発表すれば、父の兄弟の中にはいろいろと言う人も出てくることは承知している。最も信頼のおけるおじに根回しして、仮にしぶしぶであっても味方についてもらうしかない。両親が安寧でいられれば、冷たい子供たちだと言われようが知ったこっちゃない。もう後戻りできない感、漂っておる。。。
kebaおじさんさま、
昨日は電話で話せてよかったです、お元気そうでなによりです。現在我が家が進めている、ある「プロジェクト」についてお知らせしておきたいと思って、手紙を書いています。
ご存じのように、父は今年の夏救急車で病院搬入され、その後入院しました。昨年も一昨年も入院しており、ことしで3年連続です。それ自体かなり憂慮される状況なのですが、昨日会った父は体力もかなり回復している様子で、頭も年齢の割には明晰でした。
実は、問題は父よりも母のほうが深刻なんです。一昨年父が膀胱がん再発で入院した時、母の異変に気付きました。こわれたレコードのように同じことを繰り返す、さっき手にしていたものをどこかにしまいこんで、それがどこにあるかわからなくなる、といった認知症に典型的な症状です。
病院で検査したところ、はたして、アルツハイマー型認知症と診断されました。その後診断を受けた病院に通院して服薬するように言ったにも関わらず、頑として言うことを聞かないまま一年が過ぎ、昨年再び父が入院したため、何かあった時にショートステイでもできるようにと急きょ市役所に介護認定をお願いし、要介護1を取得してあります。
その後母は病院で処方された薬を飲んで、無事介護認定の更改もやり過ごしました。が、今年の父の入院ではかなりパニックを起こし自宅に一人で置いておけない状態になったので、病院にお願いして父の病室に泊めてもらいました。それでも一旦帰宅して再び病院に戻るときに帰る場所が分からなくなり、電話してきて「お父さんはどこ?」「N病院に入院しているから、病室に戻ってあげて」「病院じゃない、さっきまでお父さんのところにいて帰って来たんだけど、病院じゃなかった」の押し問答。挙句の果てに激昂して「そんなにお父さんとあたしを切り離したいんだったら、今すぐ離婚してあたしを捨ててくれ」とまで言われました。
母のせいではなく母の病気のせいなので、あまり細かいエピソードを紹介するのは母の名誉のために控えますが、同じ会話が延々繰り返される・機嫌が安定せず場合によっては暴力的になる配偶者と二人きりで同居するのは、自分も高齢者で要支援2を認定されている父には辛いことだと思います。
しかも、父が入院するなど何か「イベント」があるたびに、母の病態が一段階進むように感じます。次に何かあった時にだれもそばに住んでいなくて無事なのか?詐欺など金銭トラブルに遭ったりしないか?外出して家に帰れなくなる時も近いのではないか?と今後に係る不安は尽きません。
認知症の知識も介護の知識もないのに病人と暮らすことになってしまった父は、自分の老後を母の認知症に「乗っ取られた」も同然。母も認知症の知識のある人が身近に居たほうが安定するはず。父母の老後が平穏であってほしい、そう思ってkeba弟と私はいろいろと相談した結果、父に対して11月1日にオープンするサービス付き高齢者住宅への入所を提案しました。
そこであれば今の家から遠くないので今まで通り友人にも会いやすく、主治医も変えなくてよいこと、特別養護老人ホームは100人以上待機中かつ二人同時に同じ施設に入るのは無理、などが主たる理由です。しかもサービス付き高齢者住宅であれば、外出も自由なので健康なうちはいろんなところに行けるし、私も帰省して一緒に美術館などに付き添ってあげられるというような話をしました。
そういうことを理解したうえで、父は「あたらしいやり方がいいかもしれない」と申し込みに同意してくれました。現在は仮申し込みを済ませ、10月19日に父母と私の3人で面談に行く予定になっています。
母にはまだ具体的には話をしていないようですが、父が母に徐々に話をしていくそうなので、結婚生活半世紀以上のベテラン夫婦にそこは任せてあります。ですので、母が「あたらしいやり方」にどういう反応をするのかは未知数です。でも母は父から離れたくないという気持ちが強いので、父が入るといえば文句を言いながらも一緒に入るといってくれると思います。
平時に電話で会話すると、母には全く認知症の様子は感じられないので、kebaおじさんさまには信じられないような話かもしれません。が、その大部分は母の認知症を外部に知らせないようにとの父の配慮のたまものとも言えます。それを母より体力的に劣る父にさせていることが、とても酷で申し訳なく、今回のような「プロジェクト」となりました。
いずれ祖母の7回忌等の場、または入居後の転居通知などでご連絡がいくとは思いますが、kebaおじさんさまにだけは先にお話ししておこうと思いお手紙しました。もしも、父のほうからそういう話題を持ち出したら、肯定的にコメントして背中を押してやっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
朝晩涼しくなってきました、季節の変わり目にお風邪など召されませんよう。
2012年10月8日
kebaおじさんさま
kebaより
この手紙は、父のすぐ下の弟の長女であたしが一番仲がよく、かつ、うちの母をとても慕ってくれている従妹にも「こんな状態だから、知っておいてほしい」と同じものを送った。弟夫婦には、以下のような手紙を添付して同じものを送った。
こんにちは
7日に帰省して、退院後の父の様子を確認できてよかったです。しかも、しみじみ実家での思い出など話せて、入院したから慌てて帰るとか年末年始のあわただしい時に顔を見せる、というのと違って、4時間とはいえ久しぶりにゆっくり両親と話ができたのでよかったです。
父は、施設入所にかなり前向きで、いろいろと考えている様子でした。伝えておくべきと思うことを以下に列挙します。
1 自分の年金で二人分賄えると思うからお金は心配いらない
2 19日は父母とも面談・見学に行く
3 うちはそのままにして、子や孫に別荘的に使ってほしい
ということだそうです。要らない本を図書館に寄付しようか古本屋に買い取ってもらおうかという話をするくらい、かなりいろいろ考えているようで、自分が土地を探して工務店も選んで設計からやってもらった思い入れのある家を離れるのに、と、その「前向き力」に脱帽して、かえって元気をもらって帰ってきました。
そういう、父の気持ちにこたえねばなりませんね。
話の中でkebaおじさんのはなしになり、電話をかけました。元気そうで4カ月に一度くらい通院しているとのこと。電話では話さなかったけど、添付の手紙を送っておきました。11月に祖母の7回忌があり、多分それが兄弟が一堂に会する最後の機会になりそうなので、それまでに話が進んでいれば父はそのタイミングで話をするだろうから、兄弟から後ろ向き発言が出た時に対抗する意味でも、前向き発言の根回しが必要と思い。それから、Kちゃんにも「kebaおじさんに送ったんだけど」と送っておきます。Kちゃんはおばさんが亡くなってから、母を随分頼りにしていたので、他の人より先に伝えたかったから。
では。19日の結果はまた。
ここまできたら、弟夫婦とkeba夫婦だけで動いていればいい段階は徐々に終わりつつある。対外的に発表すれば、父の兄弟の中にはいろいろと言う人も出てくることは承知している。最も信頼のおけるおじに根回しして、仮にしぶしぶであっても味方についてもらうしかない。両親が安寧でいられれば、冷たい子供たちだと言われようが知ったこっちゃない。もう後戻りできない感、漂っておる。。。
> 冷たい子供たちだと言われようが知ったこっちゃない。
ホント、ホント。心を砕いて頑張っていても言う人は言いますからね~。
『遠い親戚ほどうるさいんだよね~。』というのが叔父(母のすぐ下の弟)の弁。
叔父は、私たち姉妹が一番信頼している人で、ほかの母の兄弟姉妹からも守ってくれる心強い存在なのです。この叔父の声を聞くだけて安心できる存在なのですよ~。
あたしがいろいろ言うと、弟夫婦のやろうとしていることと齟齬が出ないか心配になる見たいでした。
確かにいろんな情報はそこに集約しているので
父がそう思うのも無理ないので、あたしも敢て否定せず
「連絡取り合って、動ける人が動いてるから」と安心してもらってます。
ちょっとさびしい気はするけど、この際誰の手柄ってぇのは二の次三の次でさぁねぇ~
>叔父は、私たち姉妹が一番信頼している人で、ほかの母の兄弟姉妹からも守ってくれる心強い存在
あぁ、まさにそういう存在です
このおじなら「自分はそんなことは望んでいない」場合でも
あたしたちの状況や両親の状況を総合的に判断して
必ず味方になってくれると確信できる人です。
そういう人がきちんと発言してくれるようにしておかないと、
「格式」とか「体裁」とか当事者にはもはや何の価値もないことで
ネガティブな発言をされ、その不用意な発言で母が揺らぐのが怖いです。
そういう発言をしそうな人が約二名想像できるので(苦笑)、こっちも必死なのじゃぁ~
そうなのよね~。良く解りますぅ。
良い結果がついてくればヨシとしましょう(ファイト、kebaさん)
> そういう発言をしそうな人が約二名
うちの親戚にもおりますとも~~(苦笑)
どこにでもいるんですねぇ~~ガハハハ
安心致しましたぁ(うふ)
keba、ぐわむばりますっ!
>うちの親戚にもおりますとも~~(苦笑)
クラリスさんも大変ですねぇ、ぷぷぷ
でも、うちだけじゃないってわかっただけで
安心して笑えてきます、うひゃひゃ
「あ~でもない、こ~でもない…(終いには必ず)お前の勝手な真似はさせない!」とガタガタ言うのは、面倒な問題に直接関わりたくない、という根性ねじ曲がった者の煙幕ですね。
試しに「分かったあなたの言う通りだ。全て任せるから、その通りやってくれ!」と言うと、「大切な用事を思い出したから、帰るわ。後、よろしく」と振り返りもせずいなくなる(その後、ガタガタは止みました)。
一番に考えなければならないのは、お父さんの気持ちと病気のお母さん、二人の生活、親子共々これからの人生ですよ!
それを最終兵器として温存します(笑)
優先順位はぶれないようにする、
そうすれば回り道しても遠回りしても
迷子にならず筋を通せますもんね。
やるときゃやりまっせぇ~(笑)
骨肉の争いは、他人より始末におえない。
ただし、心からの誠意、人任せにせず自分たちができることは全力を尽くす!
…すると、皆んな黙って応援してくれる。それがうれしい!
結局、できることは自分で動くことだけなんですよね。
ブログで頂く皆さんのコメントが、
一つ一つ心にしみます。
山梨さまをはじめとして、みなさんに笑顔で後ろから応援してもらってるって思えることが、
あたしの大きな財産だと思ってます。
がんばりまぁ~すっ