kebaneco日記

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奈良旅行 二日目午前

2021年11月18日 | 旅行記&その他

朝食はホテルではなく、駅の近くの奈良物産を扱うお店のカフェで。和食か洋食を選べる、これで500円以下、すごい。

 

さてと、二日目。法隆寺駅から法隆寺まではかなり歩くので、最初はバスで行って、法隆寺・中宮寺・法起寺・法綸寺を徒歩でめぐって、再びバスで奈良に向かい、可能なら途中唐招提寺を見たいな、と思っていた。初日に立ち寄った駅前のインフォメーションの女性には、「バスは1時間に一本しかなく、週末は道路が混むので、予定通り(所要時間70分)には法隆寺には着けませんよ。電車だと奈良駅から15分です。それに唐招提寺にいくなら、近くの薬師寺にも行きたくなるでしょ。。。法隆寺まで電車で行って、法隆寺センターで自転車を借りて斑鳩をゆっくり回ってはいかがですか?」と提案された。バスの時刻表などを見せられると、説得力がある(苦笑)。前日すでにもう一度奈良に来なくちゃ!と思うようになっていたので、「じゃあ唐招提寺と薬師寺は次回ですね、電車で行きます」とインフォメーションを後にしていたのだった。

 

法隆寺駅までは本当に近い。斑鳩という言葉の響きから遠いところだと想像するけど、あっけなく駅に到着。法隆寺では夢殿に安置されている聖徳太子等身の秘仏救世観音が特別に公開されている。きっと混むだろうなぁと思って駅からはタクシーを利用した。

 

南大門 思ったほど人がいなくて拍子抜け(苦笑)

 

中門、その奥には五重塔

 

中門の中心には柱が立っている

 

この不思議な形は、五重塔と金堂の中心線を作るためとか、怨霊を封じるためとか、いろんな仮説が存在するようだ。梅原猛の評論「隠された十字架」もあることだし(専門家は誰も賛同しなかったけど)、7世紀建立の巨大寺院にはいろんな人が想像で抜け落ちた情報を埋めたくなる程度にしか情報が残っていない一方で、インスピレーションの泉となりうるような国宝・重要文化財がたくさん収められている、ってことなんだろうなぁと思った。

 

 

日本で最初に指定を受けた世界文化遺産

 

五重塔、またもや正面から動こうとしない人たち(苦笑)

 

上に行くほど屋根が小さくなり全体が二等辺三角形になっている安定感。最下層には奈良時代の塑像が収められている。謎が多いと言われる建物に、お茶目なものを発見した。

 

一番下の屋根と裳階の間で建物を支えるべく歯を食いしばる邪気(苦笑)

 

前日見た興福寺の鬼立像といい、天平のものづくり師はおちゃめな面も備えてたのかな。金堂にも似たような意匠が施されているのでは、と期待して注目してみた。が、そっちは

獅子だったのでいまいち表情がよめなかった

 

大講堂 綺麗に左右対称なのよね〜

 

エンタシスの柱、この回廊も国宝

 

回廊を歩いて外に出ようとしたら、立っておられた男性が「次は大宝蔵院・百済観音堂です、出て50m先を左手です」と案内してくださった。法隆寺といえば「見せてあげる」と高飛車な態度をとられても、こちらはありがたく拝見させていただくだろう、仏教美術の宝庫で聖徳太子ゆかりの大寺院。なのにこの腰の低さ。券売所のスタッフの皆さんの対応も柔らかい。京都で鍛えられた(笑)あたしたち、揃って驚かされた。

 

この建物の前を左に曲がる 正倉院と同じく高床式の蔵

 

その先にある大宝蔵院・百済観音堂には飛鳥時代の百済観音像が収められている。大宝蔵院は夢違観音像、玉虫厨子などなどが収められていて、まさに「大きな」「宝の」「蔵」だった。驚いたのは玉虫厨子。教科書の写真からのイメージだとすごく小さなものだと思っていたら、巨大なものだった。推古天皇がお持ちだった仏殿だということなので、たしかにこのくらいの大きさで当然ね、と思った。教科書ではこの玉虫厨子がなんであるかって説明があったのかな?あたしの記憶には残っていない。

 

飛鳥時代八頭身の細身の百済観音像は、イエス・キリストを連想させた。あたしたちがほえぇ〜、はぁぁ〜、と拝見したお宝はこちら(http://www.horyuji.or.jp/garan/daihozoin/)に詳しく掲載されておりまする。

 

夢殿 神秘的な八角形

 

中央の厨子には聖徳太子等身と伝わる秘仏の救世観音菩薩立像が安置されている。格子の向こうに安置された像を覗き込んできた。梅原猛いわく、聖徳太子を殺した人たちが祟りを恐れてこの像の後輪は像自体に釘で打ち込んであるのだ、という。

 

てっぺんの飾りがちょっとヨーロッパっぽかったのでパチリ

 

ここからさらに進んで中宮寺へ。菩薩半跏像を拝見した。本尊 - 聖徳宗 中宮寺 公式ホームページに画像がござりまする。優美な微笑みをたたえるこの国宝の菩薩像は、靴を脱いでお堂に上がり正座して拝見する。ガイド音声がエンドレスで流されている、それを聞きながら拝見していると心が洗われたような気がした。

 

この辺りで十分お腹が空いてきた。出発前に、斑鳩=田舎=ランチ難民の可能性高し、と思って中宮寺にほど近いところに昼食の予約を入れておいた。

大きな道路に面して入るけどいい感じの入り口

 

かまど

 

かまどで炊いた玄米、自然農法で作った野菜、動物性食材ゼロ

 

これに焼きたての玄米餅とコーヒーがついてくる。かまどのある土間を靴を脱いで上がっていただく、ちょうど体が冷えていた頃だったのでかまどや炭の熱で温まった空間は、いろんな香りがミックスされていていい感じだった。さてここで腹ごしらえ&一休み。


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4 コメント

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素晴らしいです ()
2021-11-18 13:33:57
五十鈴川の流れのようなナレ-ションに
感動いたしました。
奈良の古墳史跡を巡るボランティヤでも
ここまでの奈良俳諧物語は作れないでしょう。
まだまだ続きそうかな❔楽しみですね。
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kebanecoさんへ (くりまんじゅう)
2021-11-18 16:36:21
ざるに入った朝ご飯と かまどで炊いた玄米の食事
動物性食材ゼロでも おかずがたくさんあって
みごとな精進料理ですね。こんなの食べたい。
木の臼がありますね これでお餅をつくのかな?
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鮎さま鮎さま (keba)
2021-11-18 23:33:15
ありがとうございます(苦笑)
いやいや、転害門のところでお目にかかったボランティアのおじさまは詳しかったですよ、色々な情報をいただきました。

あと半日分ほど続きます、お付き合いください
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くりまんじゅうさま (keba)
2021-11-18 23:37:41
朝食の卵は黄身の色が濃く、見るからに栄養が詰まってそうな色をしていました。こっちのご飯は、本当に美味しかったです。

そうなんです、この木の臼でついた玄米餅が出てきました。昼食はこだわりの産地から選ばれた素材で、美味しかったです。
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