
昨日のこと
明け方鳥の囀りで目が覚めて窓を開けたら、裏山が霧に覆われていた。天気予報をチェックすると、濃霧注意報が出ていた。ぎょえ〜(このあと徐々に霧は晴れていき、チェックアウトする頃にはすっかり注意報も解除)。
まずは大迫にある「早池峰と賢治の展示館」を目指す。大迫は小学校の先生だった義母が、単身赴任した土地。お酒がほぼ飲めなかった義母が、帰省するとワインを買って待っててくれた理由がわかるような景色が広がる。大迫へようこそ、の看板を過ぎたあたりから、今まで見えていた果樹は圧倒的にリンゴだったのに、いきなりブドウに変わった。ワインの里というだけある。
こんな標識も現れた
最初に訪れたのは資料館。童話「猫の事務所」のモデルと言われる、旧稗貫郡役所を復元した建物。賢治が定宿としていた旧石川旅館の部屋の再現など、さまざまな展示がびっしり。案内所で暇そうにテレビを見ていたおじさんに「(花巻農業高校内にある)羅須地人協会はコロナ対策で、入れないんでしょうか?」と尋ねてみたところ「そうだよ、でもあそこは何も(展示物が)ないよ」と仰った上で、色々と教えてくださった。
そっか〜、はいれないのかぁ〜、残念だねぇ〜と主人と話したあと、主人の母が大迫小学校で教鞭を取っていたことがあるので、ここに車を置いて見に行ってもいいか尋ねたら、とても喜んでくださって「いいよ〜」。
小さい橋を渡って小学校へ。多分義母が教えていた頃のものとは違うだろうけど、校舎をパチリ。前日下りの新幹線の中でようやくガイドブックに目を通した主人が、「大迫」と言う文字を目にして、単身赴任のことを思い出してくれてよかった。当時はまだ花巻市に合併されてもいなかったので、主人は「花巻温泉に泊まる」と「母の単身赴任の地」が繋がらなかったらしい。
ここに来られてよかったね〜、と言いながら、次なる目的地の「宮沢賢治童話村」を目指す。
かなり広い敷地、「賢治の学校」以外は無料。子供を遊ばせるのにはもってこいの場所、あ、デートコースとしてもいいかもね(笑)
「月夜のでんしんばしら」をモチーフにしたインスタレーション
「賢治の学校」へのアプローチ
内部
ここで、お腹が空いていることに気づく(笑)。この近辺にあと3箇所賢治関係の施設がある。駐車場の有無を確かめながら移動開始。山猫軒本店と「宮沢賢治記念館」は駐車場を挟んで向かい合わせなので、まずはそこまで車で移動。
外観
だそうです。あたしたちは食べられることはなく、お昼をお腹に収めて「宮沢賢治記念館」へ
素敵なアプローチを降りて建物へ
科学・芸術・宇宙・農業・宗教の5つのテーマに分けて、賢治の独自の世界を自筆原稿や遺品と共に展示。37年の人生でこんなにも多彩な活動をしていたのか、と驚かされる。特別展「賢治の祈り」では、「羅須地人協会」でつかった教材・絵図が展示されていた。賢治を感じるどこか1箇所といわれたら、ここなのかもしれない。
今度は車で「ポランの広場」へ移動。かつて花巻温泉のために賢治が設計した「南斜・日時計花壇」が設計図をもとに復元されている。駐車場から登っていくと、そこここに賢治のモチーフがあらわれる。
我が家的には見逃せない猫だったり(笑)
童話村でみたモチーフがここにもあったり
賢治が好きだったというミミズクのモチーフもあって
日時計が現れる
お昼ご飯を食べたら急に疲れを感じて、「このくらいにしよう」。車を返す新花巻駅はすぐそばなので、ガソリンを入れがてらあと1箇所だけいきたい場所があると主人がいうので、じゃあそのコースで、と車に戻った。思わぬ長さになってしまったので、続きは後日
山猫軒もあるのですね。
美味しかったですか?
私もいつか行きたいです。
ねねね⁉︎そうでしょ〜
山猫軒、お土産屋さんの奥で営業してました。味は普通でした(笑)。ただ小高い丘の上にあるので、窓からの眺めは良かったですよ。