半年

明日で東日本大震災から半年になる。

原発事故直後に福島から社員を全員引き揚げると連絡してきた東京電力に対して、乗り込んで行ってそれを阻止したという菅前首相の話が今頃メインのメディアに出るようになった（たとえばこちら）。そ～だよ、東電は炉心溶融を見越して、自分たちが事故を起こした福島原発をほったらかしにしてみんなで逃げようとしたんだよ。あの時菅さんが首相じゃなかったら、今頃日本はどうなっていたのかわかんない。なのに、みんなで寄ってたかって「菅ではだめだ」。あたしは、与野党もメディアも経済界も「菅以外ならだれでもいい」となったのは、菅さんが日本を変えてくれる（あるいは変えてしまう）可能性を持っていたからじゃないのかって、未だに思ってる。

半年経って、脱原発を明言せず原発再開に道を開く野田民主党党首が首相になった。7日にはワシントンで前原政調会長が、武器使用基準の緩和と武器輸出三原則の見直しに前向きな発言をした（この人が首相にならなくてよかった）。どじょうだ、泥臭いとかいいながら、実のところ胡散臭いしきな臭い。

半年経って国民の関心が薄れたころ、何かが狂い始めているっていう気がするあたし。気のせいでありますように。ケバも心配してるよ。