kebaneco日記

日々の出来事、考えたこと、行った場所、見たもの、なんかを記録してます

新進気鋭のフレンチのシェフ

2006年11月09日 | 携帯から(旅先からも)
火曜日はロンドンのチェルシーにあるシェフの名を冠したフレンチレストランで食事。ここを選んでくれた人は、私たちの旅程に入っていない料理がフレンチであることに注目、せっかく大切なクライアントをお連れするんだから賞も数多く受賞している最近話題のこのシェフに!と思ったに違いない。配慮としてはきわめてまっとうだ。

彼のチョイスの正しさを証明するかのごとく時間がたつとともに盛装した男女が次々にテーブルを埋めていく。みんな一様に洋服の趣味もいいし楽しそうに今日の日を楽しみにして集まってきたという雰囲気。なんかよさげ~と期待が高まるこのときは、ここでkebaがすっごい粗相をしてしまうことなど想像だにしなかった。

最初にテーブルにおかれた前菜は小さいグラスに炭を砕いて敷き詰めそれにたてられた鉛筆状のスティックや釘の先に突き刺された状態ででてきた。小梅くらいの大きさに切ったメロンにちぎった生ハムが乗ってたりとか(笑)少し塩加減がきついなぁとは思ったけど、ここまではこ~ゆ~奇をてらった仕掛けをの有り難がってるなんてイギリス人まだまだやね~シラクさんに食べ物まずい国っていわれるはずやわぁ~程度に考えていた。

そうこうするうち注文したスープの塩っからさに絶句しテンション急降下。二割くらい片づけてあとは全部残した。塩っからいっていうか海水より塩がきつい!と思った。ここまで残してるのに、下げてもいいか聞かなかったギャルソンにもイエローカード。

次にメイン。絶句するしかない。一緒に食べてる人たちもここを選んだ人に配慮しながらも自ずとコメントは料理の味に(苦笑)。料理のセンスは塩の使い方だと思うkebaはだんだん「これってモンティーパイソンの映画でも撮ってるのか?」と妄想の世界に逃避。有名ってだけで人々がいかにまずい料理を有り難がって食べるのかをパロってないか?どっかに隠しカメラあるんじゃないか?なんて。

メインは文字通り一口食べてギブアップ。さすがにホールの責任者が飛んできた。塩辛くて食べられませんとはっきり伝えたら、この皿を厨房に持ち帰ってシェフに見せていいか?と聞かれた。どうぞご自由に、だ。何かほかにお出ししましょうか?と言われたので結構よっと答えてあげた。さぞや失礼な日本人めと思ったことだろう。

いや~とにかくびっくりした。日本でこんなことしたらそもそも賞なんてもらえないだろうし、成金の味覚音痴を周知徹底したい人しか行かないだろうなぁ、そもそもこんなに塩使いのセンスの悪い人は料理人を目指さないよ。

メインのあとも風変わりなデザートが大量にでてきた。こうなるとみんなで笑うしかない。視覚に訴えれば味覚のスイッチをオフにしてどんなにまずくても大量に食べられるイギリス人って人類の進化系かも?

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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
店出るときに塩まかれたとか? (ふりーざんす)
2006-11-09 23:47:24
私もロンドンに出張したときはどこに行ってもおいしくなかったので困りました。食に対してこだわりがない人種なんだなぁって思いました。庭の手入れにはめちゃこだわるのにね。
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Unknown (keba)
2006-11-10 01:00:12
彼らが勝手にまずいもの食べてるぶんには全然OKなんですけどね~
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Unknown (keba)
2006-11-10 01:01:47
塩は撒きたくてもあれだけ料理にふんだんに使ってたら厨房には残ってなかったかも(笑)
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Unknown (ふりーざんす)
2006-11-11 13:47:20
「おまえに捲く塩は、ねえっ!」って次長課長ネタがでてきそう。(笑)
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そんなのあるの!? (keba)
2006-11-11 14:59:34
まさにそんな感じ(笑)。うちのこだわりの塩の味のわからんアホウにはもったいない!って、ははは。
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