kebaneco日記

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うんざり

2010年07月15日 | 折々の話題
参院選の結果を受けて、どのメディアも些細過ぎてど~でもいいことばかり垂れ流し。獲得議席数ではなくて得票総数でみると、民主・自民・みんな・公明・共産の順番。ってことは、メディアがあおるような「首相の責任問題」は存在しないとも言えるし、上位2政党は消費税率を上げる派なので、有権者が何が何でも消費税率アップに反対している、とも言い切れないのである。ちなみに、世襲候補は民主8名、自民16名、みんな8名、という結果。世襲に反対していたのだと思い込んでいたみんなの党に世襲が8名。意外だぁと思うあたしは、彼らのイメージ戦略にはまってしまったということで、反省中(が、1票は投じてないので中程度に反省中)。

ま、とにかく、批判目的の与党批判は、一度聞けば十分。マロが自分の手足にじゃれついているのは何度見てもほほえましいが、各局のキャスターが毎度おなじみ持ちネタの「与党批判」を繰り返す、その顔が画面一杯に大写しになるのは苦々しいだけだ。

あたし的には、中国や韓国といった意思決定から実行までが短期間で行われる国が後ろからものすごい勢いで近づいてきて、彼らの鼻息が聞こえるところまでになっている状態なのに、何に対しても方向性が決まらない今の政治にものすごい危機感を感じ、そっちのほうがよっぽどメディアが取り上げるべき重大問題だという気がしてならない。

たとえば13日には韓国政府が、自動車向けバッテリーとして需要急増が見込めるリチウムイオン電池を、次世代の基幹産業に育てる2020年までの長期計画をとりまとめている。日本が「技術立国」とか自己申告するだけで政府として具体的な方向性が示せていないなか、お隣の韓国は研究開発を政府が支援することで、サムスンSDIやLG化学の競争力をさらに押し上げようという計画のようだ。

人材育成分野でも各大学の課程拡大や専門大学院の新設、中堅素材メーカーの育成などによって、リチウムイオン電池の国産化率を現在の20パーセント以下の状態から75パーセントまで引き上げる計画。やたら具体的で恐ろしい限り。予算金額は明らかにされていないものの、「これをやるぞ」という具体的な方向性を示しているところが、相手が韓国だけに恐ろしい。資源を限られた分野に集中投下して、恐ろしいスピードで成長・発展するに違いない。

日本は、「グリーンなんとやら」とか「IT戦略」とかいう看板だけは立派なものがあるのだけど、でもって、たぶん予算もついているのだろうけど、一番大事な中身や方向性が全くわからん。

変えるべきは首相は大臣の首ではなく、こういうセンセイたちの周りにいるブレーンの質ではないかと思う今日この頃だ。ぶっちゃけ、誰がやっても同じ首相なのだから、首をすげ変えるために使う時間やお金があったら、現状に危機感を抱いている実力のあるブレーンをしっかりと貼り付けて、これからの日本をどう立て直すのか考え、それをさくさくと実行に移すほうがよっぽど日本のためだ。そういうブレーンを雇うお金がなければセイジカを半減すればよろしい。

セイジカとかヤクニンがぶちあげる耳触りの良いビジョンとか構想とか、中身のない表紙だけの本のような広告代理店がつくったかもしれないようなものを、形のあるもの・実のあるものにせよ・具体的に中身と方向性を示せ、とプレッシャーをかけるのが、納税者や有権者やメディアの役割だと思う。

誰が首相になっても、どの党が与党になっても最初一瞬だけ持ち上げてそれ以降重箱の隅をつついてまで批判のための批判を繰り返し、なにも建設的なものを生み出さないメディアにはもう飽きたぞよ。「よくぞ言ってくれました」とひざを打ちたくなるような批判をするか、世界情勢における日本の惨状に対してセイジカや有権者の目を開かせるような報道をするか、はたまた大写しに耐えるような絶世の美男美女がキャスターしてくれるか、どれかやってくれない限り、もったいなくて今のメディアに耳は貸せない、ってぇのが今日この頃のkebaの状態である。

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1 コメント

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キャスティング・ボード ・ (アスキー)
2010-07-15 22:08:07
公明党がキャスティング・ボードを握っている。
なのに、その可能性をまったく言わないマスコミ。
足しても過半数に足りないみんなの党だけを民主党の連立相手に仕立ててる。
まるで、国民を意図的にミスリードするかのように・・・
なんでミスリードする必要があるのかって?
そら、今騒いで、なる話がならなかったら、クビが飛びかねないほどの見合い話だ。
だから、記者クラブでお互いの抜け駆けを自粛したんだろう。

民主党と公明党が組めば、超安定政権(参院過半数、衆院2/3)、
その先に自民党との大連立まであるとなると・・
ナベツネが目論む憲法改正。
きっと、その時には公明党は用無しにされてるだろう。
(改憲に反対するなら・・だが)
99年の自自公連立が、自公が連立するための過程とすれば、
今回のそれは、民自連立のための小沢得意の“使い捨て戦略”なのかもしれない。
だが、公明党、
よもや、小沢が出て来れば逆に拒否るだろう。
もう小沢は懲り懲りだろう(笑)。
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