kebaneco日記

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首相vs沖縄、って構図なのか?

2010年05月24日 | 折々の話題
就任間もないころ鳩山首相を訪問した桂三枝さんが、鳩の人形焼きとともに渡した色紙には「鳩の中にはいいあんがいっぱい」と書いてあった。腹案が詰まってると思ったのに、そしてそれは「そんなに欲しいならくれてやるぅ~」ってテニアンに基地をあげちゃう案だとばかり思ってたのに、残念だ。

これ以上混乱を招かないために、まずは、鳩山首相の発言がぶれる点、党の公約だか党首の努力目標だか判別付かないものの言い方、民主党の行きすぎた脱官僚的態度、それらは即刻改めてもらおう。

しかし、メディアはなぜにこれだけ反鳩山キャンペーンを敷くのか?確かに景気対策とか戦略的な産業政策とか、この間鳩山内閣が基地問題に汲々としていなければ、もっとほかの課題に時間がさけたであろうとは思う。しかし、これってある種の「成長痛」みたいなものなんじゃないか?とも思うkebaです。

少なくとも、こんな風にとりあげられなければ、沖縄の人たちの気持ちや声が来る日も来る日も全国ニュースに乗るなんてことなかった。日本国内には沖縄の負担軽減のために基地機能や訓練機能を引き受けようという自治体が存在しないことも、ここまで明白にはならなかった。遠く離れた東京に居て、きっと基地があることで経済的メリットがあるのだろうと勝手に思い込んでいた。沖縄の人が「本土の人から差別されている」と思っているなんて、知る由もなかった。

なのに、5月末が来たら、「首相と沖縄の対立の構図」という分類でこの問題を片づけてしまっていいのだろうか?日本という国として、今回のことから何も教訓は学べないのか?教訓を学ぶべきは首相ひとりなのか?すべてが首相と民主党の責任なのか?

あたしは、それはちょっと違う気がする。

そういう形でリーダーを使い捨てにする、だれも「よき追従者(=良好なフォロワーシップ;言わんとすることはこちらを参照ください)」になれないこの国って、国としてどうよ?沖縄の人の痛みには「共感」せず、ただ怒りだけを勝手に「共有」して、リーダーを袋だたきにするメディアも国民も、結局自分の首を絞めているのではないだろうか?と思う。こんなことでは将来リスクを負って何かを変えようというリーダーなど出てこなくなるのでは?と思う。

写真は日経新聞から拝借しておる

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2 コメント

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鳩山の頭の中 (アスキー)
2010-05-24 21:16:33
最近流れている民主党のニュースはくだらないものばかりです。


特に鳩山さんが、ギョロっとした目で、しかも涙目で、
「雨の日に集まってくれた友は本当の友」とか、
「5月までに決着します!」とか言うニュースが流れると、


「またか・・・。アホか・・・。」と思います。


雨の日に集まったぐらいで、本当の友とか言っている神経がアホくさい。
よほど、友達がいないのか・・・。


5月までに決着って、もう、今は誰も信じていないよ、その言葉。
精神異常だね。
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Unknown (keba)
2010-05-24 23:19:38
>アスキーさま
この問題はすでに、鳩山さん個人がどうこうっていう次元ではないと思うので、このエントリーを書きました。

メディアと野党は鳩山さんの責任問題だけをとりあげてますけど、
それで本当によいのか?

国民一人残らず知ってしまった、75%もの在日米軍基地が沖縄に集中する事実、
あのラムズフェルトすらも「こりゃいかん」と思った危険極まりない普天間基地の状況、
アメリカの裁判所で辺野古沖は環境的に問題アリと判決が出ている事実、
沖縄県民の気持ち、
基地予定地用地付近を買い占めているセイジカ・ゼネコンの影、などなど
それを、全部ひっくるめて「鳩山さんと沖縄の問題」と矮小化して「見なかったこと」にしてしまっていいのか?

あたしは偽善と思われるかもしれませんが、良心の呵責を感じます。

メディアも鳩山批判するなら、その点について何か言えよ!と思います。

批判のための批判からは、次につながらないと思うので、
まともな調査も検証もせず思惑や感情だけで書かれる、取材元べったりの記事には
報道の自由とか表現の自由といった権利を与える価値はないとすら思っています。
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