kebaneco日記

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改正の前に、さ

2013年05月03日 | 折々の話題
大学四年生が超口語訳した憲法が話題だ。本人が記録のために作ったブログはこちら。本人が名付けた通り、超口語訳である。条文に関する賛否両論ある議論を、比較的すっ飛ばした感じはあるけど、源氏物語を現代語訳でしか読んだことないような軟弱な日本語能力のあたし、法律語を現代若者日本語に訳したその努力にただただ脱帽だ。

あたしは大学一年生のときに日本国憲法の講義をとったけど、一年間「試験にパスして単位をもらう」だけのために学んだので、そこかしこにちりばめられている知恵とか配慮にまで思いが至っていなかったなぁ~と、超口語訳に目を通しただけでも「若気の至りとはいえ、失礼しましたっ」と憲法の教授に頭下げたくなった(苦笑)。

改正の賛否の前に、みんな自分の国の憲法って知ってますか?って話だ。ちゃんと向き合って読むと、占領した国のために憲法を作ってやって押し付けてやった、っていうような拙速さやいい加減さはいささかも感じられない、すくなくともあたしにはね。そして今までこれを守ってきた人たちの気持ちもわかる気がしてくる。いま憲法改正を叫ぶ人たちの知恵が、この現行憲法の起草者たちの掲げたビジョンや理想より勝っているとは到底思えない。だからこそまず、憲法改正規定だけかえてしまおうという姑息な手に出るのだな、と激しく納得したところ。

まずは、憲法をじっくり読んで、すごいっ!と感動するところからはじまるんじゃないの?と思うあたし。ま、今風に言うなら「ヤバいっす!」って思うとこからはじまんじゃね?みたいな(笑)

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2 コメント

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憲法改正賛成 (うなぎ)
2013-05-03 14:32:07
憲法で削除すべき条項としては例えば18条、「何人も、いかなる奴隷的拘束も受けない」がある。わが国に奴隷など存在したことがない。にも拘わらず、突然、奴隷が日本国憲法に登場するのはまさにアメリカの価値観ゆえだ。米国は奴隷解放を巡って南北戦争を戦い、リンカーンが有名なゲティスバーグ演説をした。奴隷という表現はその演説に由来しているのである。
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うなぎさま (keba)
2013-05-03 15:04:06
お言葉ですが、えた・、という身分は
平安時代から非差別階級として存在していました。
明治時代に廃止されたとはいえ、奴隷的存在が「存在したことがない」とは言えません。

よしんば「奴隷」という名称のものが存在しなかったとしても、
あるいは奴隷が存在したことがなかった国だったとしても、
「何人も、いかなる奴隷的拘束も受けない」は
普遍的価値です。
それを最高法規の憲法として唱うことに何の問題が有るのでしょうか、
国民は奴隷的拘束を免れるという価値観は(奴隷という表現ではなく)、決してアメリカだけの価値観では有りません。

それから、残念ながら、日本国民が奴隷的拘束を受けた例は山ほど有ります。
その最たるものが徴兵です。
憲法18条が禁じるものが徴兵制度であるということは、文章からも通説からも明らかです。
この文章を2部立て構造にして、その意味を弱めようとしている姑息な自民党案に賛成されませんよう。

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