kebaneco日記

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国債で婚活(笑)?

2010年06月09日 | 折々の話題
先週、個人向け国債の新商品として、3年満期の固定金利型国債「固定3」の募集が開始された。財務省がフリーペーパーなどに出した広告には「国債を持てる男子は、女性にモテル!!・・・か!?」という文字。記事の中では、女性が雑談で「未来の旦那様はお金に真面目な人がいい!遊び人はNGです」と語っているような内容らしい。ロジックがよ~わかりませんです、あたし。

ソシエテ・ジェネラルの金利ストラテジストのクリスティアン・カリーヨ氏は「やぶれかぶれという感じ。個人投資家を引き付ける戦略になるとは思えない」と述べたと言われる。あたしにとっては全く未知の人物カリーヨ氏なる人物の、上から目線にはむかつくけど、「やぶれかぶれ」論は同感できるかも。

しかし、新規国債発行額が44兆円、2009年度末の国の債務残高は、ぜんぶひっくるめると82兆9235億円と過去最高記録を更新中。応募倍率も低調。そんな発行体が発行する債券を、いくら3年という短期債券だからとはいえ、あたしは買う気にはなれませんぜ。日本で仕事して日本経済・日本の財政の状態にどっぷり影響を受ける身でありながら、余剰資金までも国債で円運用なんて、無防備すぎる。分散投資しておかなきゃ危ないんじゃないの?って思うのが「お金に真面目」ってことじゃないのかな?

国債も国債持ってる旦那も、ダブルで「不良債権」にならない可能性だってゼロじゃないっす。「国債もってる男がよい」などという婚活こそ、やぶれかぶれっぽい、ぷぷぷ。

財務省のサイトにある、過去の国債の広告キャラクターとキャッチコピーの変遷(こちら)をみると、日本が好きとか日本がいい国といった発行体礼讃系コピーが徐々に姿を消し、言葉の遊びになったり意味不明なものに変容している。広告の文言をフォローしただけで、発行体が「いい国なのよ~ん、だからうちに投資してねぇ~ん」って言えなくなってきている状態が読んでとれる。それこそ「買ってはいけまっしぇぇ~ん」っていう強いメッセージ、だよなぁ。

まっ、余剰資金ないからいっか。

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