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最終日12月30日は深夜の成田行きの便まで2人でハノイを堪能し、夜ホテルに車で迎えに来てもらい空港に向かうという1日。主人はその昔ハノイに駐在していたことがある。あたしもハノイは仕事で何回か来たことあるうえ、直近は1年前に来てるので、今回は主人の「四半世紀前の面影を探し、フォーとチャーカーを食す」がテーマの1日。
旧市街のおしゃれなホテルのビュッフェには、残念ながらフォーがなかった。朝ごはんにフォーを食べたいとご所望の主人「まずフォーを食べに行きたい」とのたまう。ということでさっさとチェックアウトして、荷物を預けてホテルを出た。一枚目の写真は相変わらずなバイク通勤風景。信号無視で走行するバイクをよけながら道路を渡るのは、結構勇気がいるため1年前はホテルの前の信号で地元っ子が来るまで10分は待ったあたしだが、今回は昔取った杵柄をもつ主人がいたため結構すいすい。でもバイクに軽くぶつかられた(苦笑)。
ホテルから徒歩でぶらぶら南下すると、有名な格式の高いホテルのメトロポールの白い建物があらわれる。以前泊まった時にカイシルクというお店で買ったシルクのセーターが気に入っていたので、2匹目のドジョウを狙ったけどお店は既になかった。ちなみに旧市街を散策していて店舗を見つけたけど、もはや欲しいものは何もない高級志向だけどいまいち垢抜けないお店に変わり果てていた、残念なこっちゃ。主人にも思い入れのある建物なので、ぐるりと一周してからベトナム航空のオフィスに向かった。
前の晩ウェブチェックインがうまくいかなかったので、まずは帰りのフライトのチェックイン&座席指定から。銀行のように番号札を持って順番を待つスタイル。最初は「ここはチケットを販売するオフィスなので、購入済みのチケットのチェックインはできない、ネットでやってちょうだい」と門前払いされそうになった。「そのオンラインチェックインがうまくいかないから来たので、よろしくお願いします」と訴えて、どうにか成功。その後は、各国の大使館や国家議会や財務省や情報省などがあるエリアで、主人の昔の住居やオフィスがあった場所を探してうろうろ。
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場違いなような、そうでもないような、混沌とした風景。主人はといえば、鰻の寝床のような間口の細い背の高いビルを見ては、「あんな感じだったんだけどな」「どこだっけ〜」とうろうろしてみたもののなかなか探し当てられず。地球の歩き方の地図のせいなのか、建て替えされちゃったからなのか、とにかくは朝ごはん食べよっかね、とさらに南下してマイ・アインというフォーの専門店へ。フォーといえば、あたしの苦手な牛肉のフォー・ボーが定番。ここは鶏肉フォーのフォー・ガー専門店。ここで遅い朝ごはん。
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キンカンや肝や心臓などのモツ類など全部載せっていうのもありらしかった。あたしたちは、シンプルに鶏肉だけをのせたものをいただいた。帰り際主人が片言のベトナム語で「おいしかった」と伝えたら、受けてた、どうやら伝わったらしい(笑)。
お腹もいっぱいになったので、ここはまずホーおじさんにご挨拶に行きましょってことで、タクシーでホーチミン廟へ。
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ホーチミン廟は午前中の限られた時間しか空いていないし、荷物は預けなきゃいけないし、混雑してるしってことで、ご挨拶とはいえ最初から中に入るつもりはなかった。道路を挟んで全体が見渡せる、国会議事堂側からご挨拶。そこからちょっと歩いて世界遺産のタンロン遺跡を見学しようとしたら、昼休み。さすが社会主義国じゃ、みんな等しく昼休みを一斉に取るんだぁ(苦笑)。ならばあたしたちは旧市街を散策しよう、とさっきタクシーで通った道を歩いて戻った。
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そしてそのハノイ大教会前のカフェのラ・プラスで一息いれ、ガイドブックで「お土産はここ」と名前が挙がっているお店がある通りを一通り歩いて、お買い物はひとまずこれまででいいですわ、という気持ちになるまで散策。それからタクシーで、タンロン遺跡に戻ってありがたい世界遺産を見学。
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敷地内には、ベトナム戦争の時に旧ソ連の援助を受けて造られたとされるD-67地下室がある。無数の電話機や戦略図が残してあって、結構生々しい。一般公開されていないけど、ここからかなり遠くの町まで地下トンネルが掘られてるらしい。
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ベトナムのいろんな時代を行ったり来たりできる、不思議な遺跡だった。ここで「お腹が空いたね」「じゃあチャー・カーを食べに行こう」とタクシーを捕まえた。ちなみに主人が赴任していた四半世紀前はまだメータータクシーなど存在せず、シクロ(今でもあって、運転手がうるさく「乗らんかえ〜」と寄ってくる)全盛期だったそうだ。「シクロは悪くないけど危ないし、そもそも自転車に大人2人乗せて走ってもらうと息が切れて気の毒になる」という優しい理由の主人と、「タクシー料金より高いお金を払って運転手の前に座らされ、運転手のための人間の盾にされるなんておかしいっしょ、それに怖いから乗りたくない」という自己中心的な理由のあたしと、図らずも意見が一致(笑)。毎回、メータータクシーで移動した。
旧市街にあるチャー・カー専門店であり約100年前にチャー・カーを考案したという、チャー・カー・ラヴォンで遅い昼食というか早い夕食というか、を5時から食べた。「ハノイに来たらチャー・カー食べなきゃ」と楽しみにしていた主人は、この店で以前食べたことがある。チャー・カーとは、カーランというナマズに似た川魚をターメリックをまぶしただけで揚げたものが、油が入ったお鍋に入ってコンロの上に乗っかって出てくる。一緒に出てくるのはピーナッツやタレやディルや細ねぎやブン(そうめんみたいなの)。
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卓上でコンロのスイッチをONにして、ネギとディルを鍋に投下してしんなりしてきたら食べ頃、のハノイ料理。お客が全部自分でやる、月島のもんじゃ焼きみたいな状態。ブンを茶碗に盛って、野菜と魚をお椀に乗っけて、ソースをかけていただく。この店ではこれしか出さないので、テーブルに着いたら「チャー・カー以外のメニューはありません」というカードを見せられる。あたしたちは「そのつもりです」って感じだったけど、あとから入ってきた欧米人二人組はそのカードをみるやなにかこそこそと2人で相談して、お店を出て行った。魚を食べつけない国民にはつらいかもね。
お腹がいっぱいになって元気が出てきたら、購買意欲も復活。手元に残ったベトナムのお金でお土産を買うじょ〜っと、旧市街を再びうろうろ。で、刺繍のハンカチやバッチャン焼きのお椀やコーヒー豆などを買い足して、買いも買ったりぃ〜と満足。主人は例えば500円といわれて、高いから300円なら買うと言い返したら、じゃあそれでいいよと300円で買い物するあたしを見て「奥さん、まだ甘いですな、向こうは300円で買ってくれるなんて、やった〜っと思ってますぜ」と笑ってた。
ラオスのガイドブックには値引きさせても1割か2割と書いてあったので、ラオスでは言い値では買わなかったけどそんなに値引きも要求しなかった。ベトナムではもっとふっかけられてるらしく4割値引きさせても「じゃあそれで」と言われて拍子抜けだった。ラオスからベトナムに入国したときに、値引きスイッチも入れなおすべきだったのかも(笑)。が、主人はシクロの運転手がぜぇぜぇいうのが苦手なように、あたしはギリギリまで値切り倒すのが苦手。なんだかね(苦笑)。
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浦島太郎のようになって感慨深そうにしている主人と、ホアンキエム湖が見渡せるビルの2階にあるバーでビールを飲みながら、二言目には「楽しかったね〜」という言葉が口をついて出る。ついでに、とワインなんぞ飲みながら広場で大晦日のカウントダウンのリハーサルをしている様子を眺め、「お天気にも恵まれたしね」なんて話をした。
乾季のラオスは、毎日抜けるような青空だった。穏やかで親切なラオスの人たちは、通りに伝統のカゴでつくったゴミ箱を置いてるなど、どこか日本人のメンタリティとの共通点があるような気がした。ハノイは排ガスのせいで空気は悪かったけど、雨の心配はなかった。この時期のラオス旅行は、3日から出勤せねばならない主人に合わせて旅程中心で「近い国」と思って決めた。こんなにいい旅になるとは思わなかった。毎朝猫たちの水やカリカリを変えてあげるときに、(ベトナム製だけど)ラオス、特にルアンパバンは楽しかったなぁ〜と、思い出して優しい気持ちになりたいものだ。
幸せな気持ちと心地よい疲労感に包まれてホテルに戻り、スーツケースにお土産を入れて、ホテルのトイレでボディーシートで体を拭いて着替えをして、空港への送迎の車を待った。ハノイから成田まで飛行時間はたった4時間、31日の朝7時に成田に到着し、スカイライナーで我が家に戻った。
さて、旅行記が最終日に到達した今日から、あたくし今年の仕事始めでござる。しかも広島へ国内出張してます。今年も忙しい一年になりそうな予感。去年にも増して喉をいたわってやらねば、ってことで例のグッチのマスクと龍角散ダイレクトを持参して出張。一緒に出張する同僚と「ローカルフード・チャレンジカップ開催だね〜、まずは広島焼きかしらん」などという呑気なはなしをしているものの、実は資料の標高はかなり高い(涙)。重すぎるので全部メールでもらい、印刷したものは現地で受け取るという軽量化を図ったくらい。。。
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ほぼ1ヶ月ぶりの仕事、ちゃんとできるかな〜。神様よろしくお願いいたしまする(プロの発言とは思えない)
旧市街のおしゃれなホテルのビュッフェには、残念ながらフォーがなかった。朝ごはんにフォーを食べたいとご所望の主人「まずフォーを食べに行きたい」とのたまう。ということでさっさとチェックアウトして、荷物を預けてホテルを出た。一枚目の写真は相変わらずなバイク通勤風景。信号無視で走行するバイクをよけながら道路を渡るのは、結構勇気がいるため1年前はホテルの前の信号で地元っ子が来るまで10分は待ったあたしだが、今回は昔取った杵柄をもつ主人がいたため結構すいすい。でもバイクに軽くぶつかられた(苦笑)。
ホテルから徒歩でぶらぶら南下すると、有名な格式の高いホテルのメトロポールの白い建物があらわれる。以前泊まった時にカイシルクというお店で買ったシルクのセーターが気に入っていたので、2匹目のドジョウを狙ったけどお店は既になかった。ちなみに旧市街を散策していて店舗を見つけたけど、もはや欲しいものは何もない高級志向だけどいまいち垢抜けないお店に変わり果てていた、残念なこっちゃ。主人にも思い入れのある建物なので、ぐるりと一周してからベトナム航空のオフィスに向かった。
前の晩ウェブチェックインがうまくいかなかったので、まずは帰りのフライトのチェックイン&座席指定から。銀行のように番号札を持って順番を待つスタイル。最初は「ここはチケットを販売するオフィスなので、購入済みのチケットのチェックインはできない、ネットでやってちょうだい」と門前払いされそうになった。「そのオンラインチェックインがうまくいかないから来たので、よろしくお願いします」と訴えて、どうにか成功。その後は、各国の大使館や国家議会や財務省や情報省などがあるエリアで、主人の昔の住居やオフィスがあった場所を探してうろうろ。
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霞ヶ関に相当するような場所に路上散髪屋さん
場違いなような、そうでもないような、混沌とした風景。主人はといえば、鰻の寝床のような間口の細い背の高いビルを見ては、「あんな感じだったんだけどな」「どこだっけ〜」とうろうろしてみたもののなかなか探し当てられず。地球の歩き方の地図のせいなのか、建て替えされちゃったからなのか、とにかくは朝ごはん食べよっかね、とさらに南下してマイ・アインというフォーの専門店へ。フォーといえば、あたしの苦手な牛肉のフォー・ボーが定番。ここは鶏肉フォーのフォー・ガー専門店。ここで遅い朝ごはん。
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キンカンや肝や心臓などのモツ類など全部載せっていうのもありらしかった。あたしたちは、シンプルに鶏肉だけをのせたものをいただいた。帰り際主人が片言のベトナム語で「おいしかった」と伝えたら、受けてた、どうやら伝わったらしい(笑)。
お腹もいっぱいになったので、ここはまずホーおじさんにご挨拶に行きましょってことで、タクシーでホーチミン廟へ。
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ホーチミン廟は午前中の限られた時間しか空いていないし、荷物は預けなきゃいけないし、混雑してるしってことで、ご挨拶とはいえ最初から中に入るつもりはなかった。道路を挟んで全体が見渡せる、国会議事堂側からご挨拶。そこからちょっと歩いて世界遺産のタンロン遺跡を見学しようとしたら、昼休み。さすが社会主義国じゃ、みんな等しく昼休みを一斉に取るんだぁ(苦笑)。ならばあたしたちは旧市街を散策しよう、とさっきタクシーで通った道を歩いて戻った。
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国鉄の線路も、電車が通らないとこんなにのんびり
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標識に注目。右に行くとトランプ(TRAN PHU)通り(笑)
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旧市街は道路が少しでも広いと、ずらりと商品が並ぶ
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緑が多くてバイクも自転車も多い
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ハノイ大教会は結婚式の前撮りカップルがいた
そしてそのハノイ大教会前のカフェのラ・プラスで一息いれ、ガイドブックで「お土産はここ」と名前が挙がっているお店がある通りを一通り歩いて、お買い物はひとまずこれまででいいですわ、という気持ちになるまで散策。それからタクシーで、タンロン遺跡に戻ってありがたい世界遺産を見学。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/f5/65f60d1c5811f0238682226e56f938aa.jpg)
タンロン遺跡はハノイ城があった場所
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門から見たタワーの眺め
敷地内には、ベトナム戦争の時に旧ソ連の援助を受けて造られたとされるD-67地下室がある。無数の電話機や戦略図が残してあって、結構生々しい。一般公開されていないけど、ここからかなり遠くの町まで地下トンネルが掘られてるらしい。
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防空壕のなかの作戦司令室
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ここはホーチミン国家主席の最期の地とも言われているらしい
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道路を挟んだ国会議事堂側では遺跡発掘調査が進められていた
ベトナムのいろんな時代を行ったり来たりできる、不思議な遺跡だった。ここで「お腹が空いたね」「じゃあチャー・カーを食べに行こう」とタクシーを捕まえた。ちなみに主人が赴任していた四半世紀前はまだメータータクシーなど存在せず、シクロ(今でもあって、運転手がうるさく「乗らんかえ〜」と寄ってくる)全盛期だったそうだ。「シクロは悪くないけど危ないし、そもそも自転車に大人2人乗せて走ってもらうと息が切れて気の毒になる」という優しい理由の主人と、「タクシー料金より高いお金を払って運転手の前に座らされ、運転手のための人間の盾にされるなんておかしいっしょ、それに怖いから乗りたくない」という自己中心的な理由のあたしと、図らずも意見が一致(笑)。毎回、メータータクシーで移動した。
旧市街にあるチャー・カー専門店であり約100年前にチャー・カーを考案したという、チャー・カー・ラヴォンで遅い昼食というか早い夕食というか、を5時から食べた。「ハノイに来たらチャー・カー食べなきゃ」と楽しみにしていた主人は、この店で以前食べたことがある。チャー・カーとは、カーランというナマズに似た川魚をターメリックをまぶしただけで揚げたものが、油が入ったお鍋に入ってコンロの上に乗っかって出てくる。一緒に出てくるのはピーナッツやタレやディルや細ねぎやブン(そうめんみたいなの)。
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卓上でコンロのスイッチをONにして、ネギとディルを鍋に投下してしんなりしてきたら食べ頃、のハノイ料理。お客が全部自分でやる、月島のもんじゃ焼きみたいな状態。ブンを茶碗に盛って、野菜と魚をお椀に乗っけて、ソースをかけていただく。この店ではこれしか出さないので、テーブルに着いたら「チャー・カー以外のメニューはありません」というカードを見せられる。あたしたちは「そのつもりです」って感じだったけど、あとから入ってきた欧米人二人組はそのカードをみるやなにかこそこそと2人で相談して、お店を出て行った。魚を食べつけない国民にはつらいかもね。
お腹がいっぱいになって元気が出てきたら、購買意欲も復活。手元に残ったベトナムのお金でお土産を買うじょ〜っと、旧市街を再びうろうろ。で、刺繍のハンカチやバッチャン焼きのお椀やコーヒー豆などを買い足して、買いも買ったりぃ〜と満足。主人は例えば500円といわれて、高いから300円なら買うと言い返したら、じゃあそれでいいよと300円で買い物するあたしを見て「奥さん、まだ甘いですな、向こうは300円で買ってくれるなんて、やった〜っと思ってますぜ」と笑ってた。
ラオスのガイドブックには値引きさせても1割か2割と書いてあったので、ラオスでは言い値では買わなかったけどそんなに値引きも要求しなかった。ベトナムではもっとふっかけられてるらしく4割値引きさせても「じゃあそれで」と言われて拍子抜けだった。ラオスからベトナムに入国したときに、値引きスイッチも入れなおすべきだったのかも(笑)。が、主人はシクロの運転手がぜぇぜぇいうのが苦手なように、あたしはギリギリまで値切り倒すのが苦手。なんだかね(苦笑)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/7e/03d8f68c620987c7dd1c556c0779558b.jpg)
ライトアップされたホアンキエム湖の玉山祠に架かる橋
浦島太郎のようになって感慨深そうにしている主人と、ホアンキエム湖が見渡せるビルの2階にあるバーでビールを飲みながら、二言目には「楽しかったね〜」という言葉が口をついて出る。ついでに、とワインなんぞ飲みながら広場で大晦日のカウントダウンのリハーサルをしている様子を眺め、「お天気にも恵まれたしね」なんて話をした。
乾季のラオスは、毎日抜けるような青空だった。穏やかで親切なラオスの人たちは、通りに伝統のカゴでつくったゴミ箱を置いてるなど、どこか日本人のメンタリティとの共通点があるような気がした。ハノイは排ガスのせいで空気は悪かったけど、雨の心配はなかった。この時期のラオス旅行は、3日から出勤せねばならない主人に合わせて旅程中心で「近い国」と思って決めた。こんなにいい旅になるとは思わなかった。毎朝猫たちの水やカリカリを変えてあげるときに、(ベトナム製だけど)ラオス、特にルアンパバンは楽しかったなぁ〜と、思い出して優しい気持ちになりたいものだ。
幸せな気持ちと心地よい疲労感に包まれてホテルに戻り、スーツケースにお土産を入れて、ホテルのトイレでボディーシートで体を拭いて着替えをして、空港への送迎の車を待った。ハノイから成田まで飛行時間はたった4時間、31日の朝7時に成田に到着し、スカイライナーで我が家に戻った。
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さて、旅行記が最終日に到達した今日から、あたくし今年の仕事始めでござる。しかも広島へ国内出張してます。今年も忙しい一年になりそうな予感。去年にも増して喉をいたわってやらねば、ってことで例のグッチのマスクと龍角散ダイレクトを持参して出張。一緒に出張する同僚と「ローカルフード・チャレンジカップ開催だね〜、まずは広島焼きかしらん」などという呑気なはなしをしているものの、実は資料の標高はかなり高い(涙)。重すぎるので全部メールでもらい、印刷したものは現地で受け取るという軽量化を図ったくらい。。。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/1d/3dc1487f23d8983a3a4d4ef5a6bb501f.jpg)
主人のお弁当用におかずも鋭意作成した
ほぼ1ヶ月ぶりの仕事、ちゃんとできるかな〜。神様よろしくお願いいたしまする(プロの発言とは思えない)
ベトナムは若い国なのですね。
日本だったら老人ばっかりだから、そんなバイクの運転だと事故だらけになってしまいます。
ただでさへ自転車事故多いのに。
読んでいて、旅行に行くんだったらラオスだなと思いました。
仕事始め、大変そうですね。
お体いたわりつつ頑張ってください。
出生率高そうですから、若い国です。
ラオスはおすすめです、是非。
いくなら乾季がいいですよ