畏怖の念

アイスランドの長い名前の火山が爆発して、飛行機が飛べなくなり、自己責任で飛行機に乗れたSARSの時よりもずっと大変な状況になっていた。今日から航行再開となりヨーロッパ各地からの到着便が日本の空港に久々に姿を現した。今後安定的に飛行機が飛ぶのか、また突然「飛行禁止」のお達しが下るのか、ゴールデンウィークを控えてみんなドキドキしてることだろう。うちはレッズの試合を観るくらいしか予定がないので、あんまり関係ないけど・・・

あたしの単純な頭は、地球と風船をどうしても同列に並べてしまう。地球上の火山が有史以前から爆発を繰り返し、大陸が動いたり島ができたりして今の地形になったといわれており、今なお火山爆発で新たな島が生まれてるけど、内部からこんなに大量の土砂（？）を吐き出しちゃったら、地球ってそのうち空っぽになって萎んでしまうのではないか？と心配になる。そして、そうならないのって、凄いなぁ～と妙なことで関心しておる。

やっぱり、自然は偉大なのである。地球は有りがたいのである。

あたしたち、環境汚染や気候変動を目の当たりにして、ついつい「生態系を守れ」とか「地球を救え」とか偉そうに口走るけど、自然や地球は人間に対して「守って」くれとか「救って」くれと言っているわけじゃなく、人間に地球環境を構成するメンバーとして責任ある行動をしてもらわないと、これ以上やってけないよというシグナルを発しているだけなのだと思う。

現在起こっている異常気象や生物学的多様性の喪失は、人類が加えてきた自然や地球に対するダメージが、地球が吸収できる量を超えてしまったから発生しているのであって、必要なのは原状回復、要するに「悔い改めて罪を贖う」べきことなのではないか。

自分たちでここまで傷つけておきながら、「守る」とか「救う」とか言うのは、とんでもない思い上がり・驕りではないか？それって自分が犯した過ちと真正面から向き合うことなく、「弁償するからいいでしょ」って言ってるのと同じでは？大切なのは、頭でっかちに「人間がどうにかできる」と考えるのではなく、まずは自然の凄さを感じて畏れることではないか？と火山爆発を見ただけで思ってしまう、極めて単細胞なkebaである。

写真はナショナルジオグラフィックのサイトから拝借した