とんだ茶番

帰国して驚いたのは、政治のさらなる劣化。ってか、日本の政治は死んだね、もう。

福島の事故原因が究明されていないのに、何を根拠に「安全基準」なるものを策定できるのか。何を根拠にその基準を「おおむね満たしている」と言えるのか。そもそも来年度以降に対策が完了するような計画に対して、この夏を待たず稼働を許可って、対策が完了して初めて安全なんじゃないの？立派に論理破綻してないか？しかも口約束で原発再稼働って、そりゃまた大胆な。

福島が全電源喪失の可能性があることは、以前から指摘されていた。にもかかわらず東電は対策を怠ってきた。その結果がこれだ。「福島以前に事故はなかった、福島だけが例外」というアプローチは傲慢。原発の早期再稼働に向けて、自らがつくりだした安全神話に洗脳されたムラの住民だけで対策・計画立てては、気づかないところに潜んでいる慣れや驕りは洗いだせない。時間はかかっても「一体福島の間違いはどこにあったのか」をじっくり検証し、それをベースに安全基準を作る、そういう姿勢がない限り、結局同じことの繰り返しになってしまうのではないかと思う。失敗に学んで改善を繰り返してきた人間の歴史に学んでないあたりが、既に危険な慢心が顔をのぞかせてる気がするんだけど。

科学者とか官僚って恥知らずだけじゃなくて、そもそも学習できないんだ。猿でも反省くらいはするらしいので、猿のほうがまだマシかと思ったこのビデオも、日本人としてはかなり恥ずかしいぞ。



それでも大飯原発を稼働させたい。アメリカから濃縮ウランを買ってあげなきゃならないからか？それでも原発を輸出したい、これまたアメリカから濃縮ウランを買って日本で燃料集合体に加工して売らなきゃいけないからか？脱原発に大きく舵を切った菅前首相が辞めろコールの嵐に倒れたのに、野田首相がぼろぼろになりながら命ながらえているのは、原発をやめないと言わない限りにおいて、アメリカからNGだされることがないからってことなのか？

も～、政治も行政もそこまで徹底してワシントンの意向しか反映しないなら、アメリカの一つの州になっちゃったら？そのほうが円高で国内企業が海外に追い出されることもなくなるだろうし、あたしはアメリカ入国審査が楽になるし（苦笑）。