白無垢の子の手をとりてお練(ねり)する神宮の杜にカメラ向けられ
湯のなかの柚子をしぼれば油膜たちわれの巡りをゆらりとかこむ
湯のなかの柚子をしぼれば油膜いでわれの巡りをゆらりとかこむ (推敲)
二の腕のみづみづとして若き母 坂の上から子を呼びてをり
二の腕のみづみづとして若き母 坂の上から子を呼んでゐる(推敲)
ピンクのスイートピーの花びらが痣のごとくにいろ深めたり
*推敲
「いろ深めたり」 → 「いろ深めゆく」
ピンクのスイートピーの花びらが痣のごとくにいろ深めゆく