わが歌をひとつの本に纏めたし逝く五年まへ編年体に
澄むこゑの「クリスマス・イヴ」聴こえきて赤いコートの少女がはしる
達郎の「クリスマス・イヴ」聴こえきて赤いコートの少女がはしる(推敲)
題詠のためにひと日のあるやうな収入源とはならないけれど
題詠のためにひと日があるやうな収入源にはならないけれど(推敲)
恥骨とふやさしき骨をもつ少女 立ち漕ぎをして坂道をゆく
恥骨といふやさしい骨をもつ少女 立ち漕ぎをして坂道をゆく(推敲)
まん中に屑入れのありみんなして投げ捨てしろき裾野をもてる
中心に置かれし屑入れ みんなして投げ捨てるたび裾野のひろがる(推敲)
右肩の赤く腫れゐるこの真夜は抱かれたき思ひの蘇りくる
*推敲
「抱かれたき思ひの」 → 「抱かれたき思ひ」
右肩の赤く腫れゐるこの真夜は抱かれたき思ひ蘇りくる