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人も社会も、成長と負荷を切り離して、落としどころを考える。

エコピープルおじさんの思い出話「F.L.ライトの傑作・落水荘」

2023-03-02 09:00:14 | 日記

◇シカゴ出発は、朝早かった気がする・・・記録を見るとシカゴ空港7:50分発になっていました。
◇ピッツバーグまで2時間20分のフライトで、ピッツバーグの空港からはチャーター・バスで移動です。
◇記憶が定かではないのですが、空港から2時間以上かかっていたのではないかと記憶しています。
◇「落水荘」は、山の中の未開発のリゾート地に建っている別荘という感じです。
◇ミュージアムになっていますので、予約も必要ですし当然有料です・・・予約時間に間に合いました。
◇門扉は幾何学的なライトデザインで、いかにも、これからライトの作品を見せますよ!・・・って感じ。
◇門扉から建物まで数分歩いた気がしますし、この周辺は全て「カウフマン」の私有地なのかなぁ~???
◇途中にある岩場の岩肌の見た目が「落水荘」の壁面とそっくりな感じなのが、これも自然との融合???

◇有機的建築を掲げ、自然との融合を図っていることで、目を引くところは数々ありますが・・・。
◇一番感動したのは、木の育成を邪魔しないように「曲がり梁」を使っている事です。
◇この「曲がり梁」の話は、通常の解説では出てこないと思いますし、私も偶然見つけたのです。
◇目立たないけど、こう言うのって、いいと思うけどなぁ~・・・。

◇余計な話ですが、室内見学時に廊下にバケツがあり、3月の雪解け水のせいか、雨漏りがしていました。
◇確かに、大胆なキャンティレバー(片持梁)のデザインですので、構造的な無理がある気はします。
◇でも、関東大震災に耐えた旧帝国ホテルの設計者ですので、構造技術は確かなものがあると推察します。
◇聞いた話ですが、ライト自身の技術ではなく「ブレーンに構造技術者がいたのでは?」との話です・・・。
◇ところで現地ガイドに野暮な質問をしてしまいまして、帰ってきた意外な答えに「えっ???」と絶句!
◇竣工当初から雨漏りはしていたようで、ライトは雨漏りに対して「バケツで受ければいいよ!」と・・・。
◇軽いジョークなのか、それとも自然と融合するライト流の方策なの???・・・知らんけどぉ~・・・?
◇でもねぇ~・・・普通の設計者が、冗談でもこんな事を言ったら、即、クビだよねっ!

◇内部は撮影禁止なので、購入した絵はがきで代用しますが、この逸話無しで「落水荘」は語れません。
◇聞いた話ですが・・・とても真実味のある逸話ですよ!・・・。
◇オーナーのカウフマンがライトに出した設計要望条件は「僕はこの岩に座ってコーヒーが飲みたい!」
◇カウフマンが想像したのは、別荘を出たテラスにこの岩があり、岩を椅子代りにコーヒーを飲む・・・。
◇でも違ったのです・・・。その岩は、何と、リビングの暖炉の前にあったのです・・・。
◇だから落水荘は、滝の上に建てるという、ライトの天才的発想によるものになったのです。
◇きっとユーザーの我が儘を設計に反映するという住宅設計というのは、こう言う事なのかもしれません。
◇ユーザーが言った言葉を鵜呑みにするのではなく、その真意を咀嚼して設計する事なのだろうと・・・。
◇カウフマンはこの件でライトの大ファンになり、後に、この奥に別邸を増築しています。
◇資金も設計予算などというものは、ライトの場合あってないようなもので、使い放題だったとか???
◇またまた余計な話ですが、カウフマンは建築家志望の息子を、ライトの事務所に勤めさせたとか・・・。

◇「落水荘」は観光資源として活用しているので、全貌が見渡せる記念撮影スポットも整備されています。
◇掲載写真の少し手前に小さな広場があり、「落水荘」の全貌を背景に、10数人の記念撮影ができます。
◇勿論、私が参加したツアーも全員で記念撮影・・・うむっ?・・・もっと大人数でもいけるかも???
◇と、また余計な戯言を綴り、また私の30年ほど前の思い出話しにお付き合いさせてしまいましたね。

2023年3月2日 by エコピープルおじさん(一級建築士、エコ検定合格)
コメント
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