暮らす、生きる、繋がる、持続可能な未来

人も社会も、成長と負荷を切り離して、落としどころを考える。

エコピープルおじさんの思い出話し「ドイツ・カッセルのエコロジー団地計画」

2023-01-13 10:40:29 | 日記

◇日本でも、屋根面や壁面緑化をしている建築物はありますが、ここは団地全体の緑化計画をしています。
◇「自然環境の中で生きる術」を求める実験として、興味ある団地計画だと思っています。
◇コーポラティブ形式の住宅団地で、まずは建築家主導でクライアントトの組織化を図っているようです。
◇当時カッセルに環境共生住宅のコンセプトはなく、住民参加で次の2つ条件を出したとのことです。
 ・自然環境を残す
 ・安く分譲する
◇種々の経緯を経て、結果としてコンセプトキーワードを次のように整理しています。
 ・自然⇒断熱、換気、温湿度等を自然環境との共生で考える
 ・地質⇒細かい砂利と砂で形成し、自然の地理条件を活かした雨水の循環等で考える
 ・ランニングコスト削減⇒ドイツの一般的住宅の地下室における400マルク/月の暖房費削減等
  (地下室は、自然環境破壊要因としても掲げられている。)
◇背景となる住宅行政の施策として、一定の私権制限(個人の我が儘より自然環境を優先)も心掛けている。
 ・市の立案した基本コンセプトに沿う住宅建設に対して市有地を購入者に提供
 ・基本コンセプトに基づいた住宅原案に基づき敷地の規模が決められる
 ・住宅の供給者には、基準に従っていただける入居者を市が斡旋する
 ・売買契約に建設時期が明記され、購入者ができない場合には市が第一買い戻し交渉権を持つ
◇比較的安価な土地供給をテコに公共的地価設定を推進し、若年低所得層への住宅建設の機会を提供しようとする趣旨が含まれているとのことです。

◇具体的技術手法
 ・屋根面、壁面緑化による断熱性能向上とともに、景観緑化を図る。
 ・温室やサンルームを活かした換気計画で、居住環境の熱損失低減を図る。
 ・輻射熱活用による暖房システムは、同時に、室内空気環境保全にも寄与する。
 ・地下室の代替として、北側に倉庫を配置するなどして配置計画に配慮する。
 ・30年も前の話ですので、当時日本では見かけなかった「雨水利用」も計画されている。
 ・一番感銘を受けたのは、駐車場の砂利敷(非透水性の舗装はしない)です。

◇ドイツの「カッセル」という中小都市ですが、現地在住(環境局職員)の日本人にご案内いただきました。
◇恥ずかしい話、原則、日本語しか理解できない私には、よく理解でしました。
◇「自然環境の中で生きる」ということを考えれば、いい提案だとは思います。
◇ただ見学後の感想ですが、近代的で便利な人工環境に慣らされているせいだと思います。
◇正直、住みたいと思わなかったのが正直な感想です。
◇と、また余計な戯言を綴り、また私の30年ほど前の思い出話しにお付き合いさせてしまいましたね。

2023年1月13日 by エコピープルおじさん(一級建築士、エコ検定合格)
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エコピープルおじさんの思い出話し「ガーデンEXPO93実験住宅計画」

2023-01-10 09:10:37 | 日記

◇日本では、新幹線沿線の住宅地では、防音壁で住宅の騒音環境保全を図ります。
◇でも、価値観の変革により、「自然環境の中で生きる術」が求められているとしたら・・・。
◇写真の実験住宅の前には、造成した丘がありますが、これは、新幹線の防音壁の役割をしています。
◇この丘の向こうには、ドイツの新幹線が走っているのですが、不快な走行音は聞こえません。
◇もちろん子供たちの遊び場としても考えられているのでしょうが、遊具などはありません。
◇自然環境を活かした自然のメカニズムの中で住宅環境としての敷地を考えています。
◇こんな贅沢な敷地計画は、日本では無理かもしれませんが、頭の片隅に置いておいてもいいかも?
◇前回に引き続き、「シュツットガルト市」における環境政策の一コマです。

◇前回に引き続き、30年近く前にヨーロッパの環境共生住宅視察団に参加した時の思い出話しです。
◇「シュツットガルト市」における「リビング2000ガーデンEXPO93実験住宅計画」視察の思い出話しです。
◇敷地内には、中層(6階建)、低層を含めた実験住宅が計画され、次のコンセプトで計画されています。
 ・街の中心に住む騒音対策を施した住宅とする。
 ・自然を取り入れた住宅とする。
 ・太陽熱を利用した省エネルギー住宅とする
◇昨今であれば「太陽光を利用した・・・」というような太陽光パネル発電を想定したかもしれません。
◇でも、太陽熱利用だけの方が、数段エコロジカルな手法だと思いますので、この方がいいなぁ~!
◇それに、太陽光パネルって、まだリサイクル技術が確立していないので、早まった普及推進は心配です。
◇当然、熱利用の仕掛けを住宅に組み込むだけでなく、風の利用(換気の仕組み)も怠りません。
◇写真を見て分かるかと思いますが、難点は、その仕組みの動力が電気だということですかねっ?
◇やはり電動式に頼らず、自然の動力メカニズムで作動する仕組みにできればと願うところです。

◇現地では、市の委託(コンペ形式で選抜)を受け、企画設計をした事務所の所員が直接説明してくれました。
◇若い人でししたが、母国のドイツ語ではなく、なんと英語での説明です。
◇私は英語が苦手なので、聞き漏らしが多く、配布資料頼みで、恥ずかしい思いをしました。
◇と、また余計な戯言を綴り、また私の思い出話しにお付き合いさせてしまいましたね。

2023年1月10日 by エコピープルおじさん(一級建築士、エコ検定合格)
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エコピープルおじさんの思い出話し「シュツットガルト」

2023-01-06 15:07:08 | 日記
◇ネット情報ではありますが、ウィルスを食べる生物がいるとの研究が公表されていました。
◇まだまだ研究と検証を進める必要があるようですが、コロナ対策の希望の光ですね!
◇やっぱり、コロナウィルスも、自然環境のメカニズムの中で生きる「生物の一員???」なのですね!
◇そして我々も価値観の変革により、「自然環境の中で生きる術」が求められている気がします。
◇もう30年近く前になりますが、ヨーロッパの環境共生住宅視察団に参加した時の思い出話しです。
◇ドイツの名車、ベンツやポルシェの本社がある「シュツットガルト市」を訪れた時のことです。

◇自動車の聖地ですが、盆地なので、排気ガスを含めた環境対策が市政の重要課題でした。
◇気象学的に不利な地形条件により、排ガスのみならず、ヒートアイランド現象にも悩む街でした。
◇そこで気象学者が軸となって、都市計画に「風の道」計画を取り入れ、着手していました。
◇理論構築にとどまらず、熱環境、風力環境の検証結果を計測し、理論の裏付けを取っていました。
◇この辺の真面目さが、さすが世界に誇る安全な「ベンツ」を生み出す土壌(気質)なのですね!

◇主な政策を、レクチャーで頂いた資料をもとに整理すると、
 ⇒ごめんなさい、通訳(専門技術は訳せない)の話に理解できない部分があり、頂いた資料が頼りです。
◇そんな中で心に残った事項を、私の出張報告に記録しました。
 ・建替え以外の建築禁止と緑地保全 ⇒ 環境保全に関する個人の我が儘は、ある程度規制する。
 ・市街地建築物は5階を限度 ⇒ 大阪・御堂筋の高さ規制に関する政策変更は残念です。
 ・住宅地の燐棟間隔は3m以上:コロナ対策としても、万全ですね!
 ・風の通り道の公園は100m幅:コロナは生物細胞に侵入する前に吹っ飛ばそうという原則にも適合!

◇視察団に自動車屋はいませんが、ついでにベンツ本社工場のミュージアムも見学しました。
◇歴代のベンツの展示に、子供心に帰り、楽しみました。
◇ポルシェの工場内では、一人乗りのスポーツカーを試乗している社員がいて、羨ましかった!
◇夕食でメンバーとレストランにタクシーで出かける時、生まれて初めて「ベンツ」に乗り、感動でした。
◇と、また余計な戯言を綴り、また私の思い出話しにお付き合いさせてしまいましたね。

2023年1月6日 by エコピープルおじさん(一級建築士)
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エコピープルおじさんの思い出話し「落水荘」

2023-01-03 14:35:05 | 日記

◇あけましておめでとうございます。
◇コロナ禍で迎える3度目の正月ですが、まだまだ終息が見えない状況です。
◇世間で言う「Withコロナ」の時代という、コロナとの戦い方は見え始めていると思います。
◇当初からのコロナ対策コンセプト「正しく恐れよ!」は、これからも変わらないと理解しています。
◇コロナウィルスは生物ではないとの理屈ですが、生物細胞に進入して生物同様の生態を示すとのこと。
◇コロナウィルスも自然界の一員として、自然環境のメカニズムの中で生きる「生物?」なのですね!
◇そして我々も、自然環境の中で生きる地球生物の一員です。
◇ゆえに、昨今、自然環境と融合するライフスタイルの価値観変革が求められている気がします。
◇「正しく恐れよ!」とは、そういうことではないかと思うところです。

◇そんな中、ふと若い頃に、F.L.ライトの遺作「落水荘」を訪れた時のことを思い出しました。
◇ピッツバーグの空港から、車で2時間くらいかかったかなぁ~???
◇周辺の自然環境を活かし、自然環境に包まれた「落水荘」という建築物。
◇「自然の中に生きるとは何か?」を、諭してくれている気がします。
◇言うまでもなく、F.L.ライトとは、20世紀の歴史に名を遺す親日建築家です。
◇関東大震災に耐え、当時、救護センター施設として大活躍した旧帝国ホテルを設計しました。
◇日光東照宮の複核プランに魅せられ、シカゴ郊外にノウハウを活かしたユニティー教会を設計しました。
◇そのほかにも、アメリカは勿論のこと、日本国内にも複数の作品を残しています。

◇と、また余計な戯言を綴りました。
◇今年が、みなさまにとって、よい年でありますよう、お祈りいたしております。

2023年1月3日 by エコピープルおじさん(一級建築士)
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