blue sky diary

子育てと仕事、時々趣味の何気ない日々の日記です。

サービスも人によっては

2022-08-02 00:56:30 | 日記
勤め先のお茶屋にはさまざまなお客さんがいらっしゃいますが、毎月何百人もいらっしゃるわけですから、すべてのかたを覚えるのは無理があります。
けれども、お得意さまや、特徴があってお顔とお名前が一致しているかたには、名前でお呼びしたり、決まったご注文には言われなくても手続きをしたり、いつもお茶を飲むのを楽しみにしているかたには先にお茶を淹れたり、その人によってきめ細かく対応しています。
みなさんそれで満足してお帰りになるし、元気にフレンドリーに、身体が不自由なお年寄りには優しく丁寧に応対することで、感じがいいお店という評価もいただいています。
ただ、そうしていても例外はあるもので、今日はちょっと嫌な思いもしました。
毎月1日は、書類を準備してFAXしたり発送したり、書き込むことも多いので、後ろのほうで作業していると、
「すみません…」
と、女性に呼ばれました。
お客さんだと思い、いらっしゃいませと言いながら近づいていくと、その人はガラケーを片手に「電話がつながらないんです」といいます。
そして、ここにかけたいんですというコピーされた用紙に小さな文字で電話番号がありました。
私は、押し間違いか何がだと思い、じゃあかけてみますね、と言いながら、差し出されたガラケーを借りて番号を言いながら押してみました。
おかけになった電話番号は…
というアナウンス。
でも、印刷された文字なんですよね。
手書きじゃないんです。
住所も書いてあるし、よく見たら、○○の家とかいう障害者相談窓口になっていました。
私は、ちょっと調べてみますね、と言って、自分のスマホで検索してみました。
女性も「すみません」と言って待っており、急いで出してみると、番号が一文字違っているのが分かりました。
「ここ、3じゃなくて6ですね」
と伝えると、女性は、自分で6と書き込んで、正しい番号を押して見ると、○○の家というところにつながったようでした。
「あ、つながりました!」
と言うと、電話するために広場の椅子に腰掛けて、何やら話し始めました。
私の方は、その間、お茶と急須を販売し、ディスプレイの空いたところにデザインの合う急須を補充していました。
すると、また「すみません」という声で、その女性に呼ばれました。
私が振り向くと、
「すみません、名前と住所と電話番号教えてください!」
と、早口で言われました。
最初、何を言われているのか分からなくて、言葉に詰まったのですが、
「私の、ですか?」
と、慎重に訊いてみました。
すると、そうですと言いながら、女性はガラケーを示して「伝えないとならないから…」と言うんです。
女性の目は焦点が合っておらず、それ以上の説明もしません。
私は、すごく嫌な気がして、
「それは教えられません。必要なら、ここのお店の番号を教えますよ」
と言いました。
女性は、あ…と絶句したかと思ったら、視線を私の名札に向けて、
「それ、なんて読むんですか?」
と訊いてきました。
なんて失礼な人なんだと思いましたけど、
「○○って読みます」
って言ってしまったんですね。
すると、「○○さんね?」と言ったかと思うと、タタタッて椅子に戻り、また電話をかけ始めました。
まさか、私の名前を名乗ってかけてるわけじゃないでしょうね、と、疑念もよぎりましたけど、下の名前も分からないことだし、住所も電話番号も教えてはいないのだから、悪さは出来ないだろうと思いました。
店員だから何をしてもいいなんて思われたくはないですね。
親切にするのも、人によりけりだと感じました。
また、別のパターンもあります。
遅番でMMさんが来たので、さっそくそのエピソードを話して、何だったんだろうね、親切にするのも考えものだね、と言うと、
「そういえば、Oさんの話聞きました?」
って言われました。
Oさんは一番あとから入ったスタッフで、元気のいい65歳の女性です。
その日、並んだお客さんに高齢の女性がいて、重そうに買い物かごを下げていたので、
「お荷物、こちらの荷物置きにどうぞ」
と言って、かごを持ってあげようとしたそうです。
するとそのおばあさんに、
「触らないで!!」
と、怒られてしまったそうです。
Oさんにしてみたら、親切心からやったのでしょうけど、今はコロナがありますからね、他人に触られることにはみなさんピリピリしているのかもしれません。
私はできる限りお客さんのものには触れないように、気をつけています。
差し出されれば別ですけどね。
Oさんも、スタッフの中では一番、手洗いをこまめにして気を使っているのですが、親切にしようとすると、気が付かないことも出てきてしまうのかもしれません。
荷物台の方を動かしてあげると良かったのかも。

人によっては、親切が仇になることもあるんですね。
気をつけなければと、つくづく思ったものです。
それに、親切が親切として通用しない人や国もありますからね…
お得意様たちのように、サービスを喜んでくれたり、だからここに買いに来ると言ってくださるかたは、大切にしないとなあと思いました。
そういうところ、日本人ってとても良く解ってますよね。








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2 コメント

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Unknown (まかろん)
2022-08-02 08:06:29
キミーさん、きめ細やかなお仕事ぶり、
いつも拝読して感心しております。

嫌な思いをされましたね。
店員はこういうとき、逃げられなくて辛いですね😣

この人には、キミーさんがやったことくらいしか
対策はできないでしょうね…。😓


Oさんが出逢われたお客さんに関しては、
前提の常識が人によって違う、ってことだなぁ、と勉強になりました。

でもそれも実地で、こういう考えの人もいるのか、
と知る他ないのでしょうね。

私も店員さんに、こういうことしないようにしようと思いました。


ただ、
>親切が親切として通用しない人や国もありますからね…

ええまあ、最初から悪意の人や国はそう考えるべきですけど、
常識違い、ってことも忘れない方が良いと思います。

その、日本人は分かってる、それで終わらせちゃうと
ガラパゴスになっちゃうと思うんです。

某お隣の国たちは論外ですけど、欧米に通じないということがあったら謙虚に振り返ることも大切かも、と思います。

日本人は分かっている、だけだと、日本の常識だけで考えることになって、
日本の悪い面からも、それが「当たり前」だからと、突破口が見えなくなってしまうように思うんです。


例えば、日本では「お客さまは神様」で、気持ち良いですけど、
それは店員や企業に余計な負担をかけることにもなるのですよね。

思うのですが、そのきめ細やかさをどんな低額なサービスにも要求してくる姿勢が、
日本の女性進出を押し下げる要因ではないか、と思ったりもします。

マニュアルで、はいここまで!あとは知らない、
だと仕事は楽です。
そうではなく現場で気を回して、となると
極端な話、24時間応対、くらいの話になって、
それでは家庭がある女性は対応できません。

また、男性も、家事などは女性に丸投げしないと対応できないでしょう。

日本は良い国ですが、それだけではないと思います。
ジェンダーギャップは、世界146国中、なんと116位、
主要7国では最下位、という有り様です。


自分と他人の線引きがなんでもなあなあで、どんなお客さまでも汲み取ってお仕えしないといけない…

それは日本の、お花畑な無抵抗世論にもつながりますし、…。
(これに関してはほんと言いたいことが山ほど)


話が長くなって着地点がぼろぼろですが、
日本を称賛して他国にその親切が通じない、と他国や人を責めるだけで終わらせず、

他国や他人は違う常識があるのか、と
(そしてそれに合わない余計な気遣いは止める)

学んで、ある意味、線引きもすることも、
この先は必要になってくるかもしれないなと思いました。

日本も常識が変わってきています…。
もう、古き良き日本の気遣いの美徳は、日本人相手でも仇で返される可能性も出てくるかもしれません。

(その一例が、警備ゆるゆるだった安倍元総理の件です)


長くなってすみません。
キミーさんの素晴らしいお仕事ぶりには感心いたしました。
今日も良い1日となりますように🙏
返信する
Unknown (keyton24(キミー))
2022-08-02 13:30:53
まかろんさん、そうなんですよね。
常識って、もはや海外の影響を受けずにいることは難しくて、時代と共に刻々と変化する流動的なものなんですよね。
それに気をまわさないと、時代遅れのガチガチになってしまって、かえって迷惑になりますから気を付けないと、と思います。

それから、日本にあっても、性善説は通用しなくなってきていて、悲しいことに、万引きも増えてます。
犯罪を犯しに来店する者が紛れ込んで、大切なお客様というだけでなく、厳しく目を光らせることも必要になってます。
犯罪者からお客様を守るという意味でも。

それでも、根底にある人を思いやる気持ちは無くさずに対応していきたいですね。


ジェンダーの問題は、そうですか、日本もちゃんと取り組まないとなりませんね。
店員によっては、お客さんからのセクハラもありますし。

お花畑に関しては、別枠でのお話が必要ですね(笑)

これからは、自分の期待した反応と違うからと言って驚かないように、その場に応じた対策で気を付けていこうと思います。

仕事前に取り急ぎの返信になってしまい、大雑把ですみません。
今から遅番です。

まかろんさんも、書き物頑張ってくださいね〜!!
返信する

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