最初の話題は今日観たアニメから。
フランスのアニメーション『鈴の約束~サンタクロースの秘密~』(1998)を観ました。26分ほどの中編。いまサンタクロースかよ!というツッコミ、重々承知しています。でもちょうどいい時期を探すと、今日観なければまた来年の12月まで待たないといけなくなるので、ええいままよ!と思って鑑賞することにしました。けっこう葛藤があったのです。
さて、まあ一種のクリスマス・ストーリーと申しましょうか、子供向けのハッピーエンドで終わるステキな物語、と一口で言えそうです。絵のタッチは絵本風で、登場人物はかなりデフォルメされていて、子供も大人も愛らしい。ある日サンタクロースが空を駆けている途中で自分の赤ん坊を森の中に落としてしまい、それから自暴自棄になって子供たちから届けられた願い事を書いた手紙を燃やしてしまいます。一方その赤ん坊は郵便配達のおじさんに拾われて孤児院で育てられます。あるクリスマスイヴの夜、サンタクロースとその息子チャーリーは再会する…というお話。
二人が再会するまでは正直言ってたいしておもしろくなかったのですが、最後のサンタの台詞にほうっ!とうなりました。チャーリーから子供たちの手紙を燃やしたことをなじられて、彼はこう答えます。「紙は燃えるけれど、文字は燃えない」。これってあの有名なブルガーコフ(ロシアの著名な小説家)の小説を思い出させますよね…。そしてサンタはこう続けます。「子供たちの願いは永遠なんだ」。う~む、「子供たちの願い」を「文学」に置き換えたらブルガーコフですね。
さて、『アニメーションノート』という雑誌を知っているという人はもうけっこういるのかな。最新号(vol.12)をぱらぱらと読みましたけれど、「ハートフル芦田のしごき部屋」が妙にツボにはまりました。作画テクニックを伝授するこのコーナー、今回は「アゴウラ」の描き方がテーマ。アゴウラってのは文字通り顎の裏ですね。要は、人が上を向いたときの顔の描き方、ということです。これが描けると確かに上手く見えるんだよね~と共感。かなりマニアックなテーマ設定のような気もしますが、それがまたいいですね。絵を描いたことのある人なら、アゴウラの意外な難しさを知っているはずなので、よく考えるとさすがの選択かもしれないですね。ただ、今回はこういう人ならアゴウラを描かなくても済みますよ(太ったおばちゃんやアキバ系男子)、という紹介で、実際のテクニック紹介は次号。次号かよ!と心の中で叫びました。
ぼくはアニノーを何冊か持っていますが、vol.5に掲載されていた小林プロダクションの集合写真が気になっています。その写真の中にけっこうきれいな女性の方が写っているのですが、あの方はなんとおっしゃるのでしょう。どういう絵を描くのでしょうか…。う~む、知りたい。単に写真映りがいいだけってオチは勘弁してもらいたいですけどね。
ところでアニノーはなかなか興味深い特集を組むので、アニメーション系雑誌としてはぼくは一番好きです。おたく路線ではなく、だからと言ってメジャー志向でもなく、そういう区分では計れない、質の高い作品を取り上げる姿勢はいいですね。できればもっと海外のアニメーションを特集してもらいたいのですが、あまり需要がないかな。あるいは、日本で個人で制作している人たちをクローズアップしてもらいたいですね。映画に例えれば、もっと単館作品を取り上げてくれって感じです(単館映画が個人で制作されているという意味ではありません、念のため)。そういうのはアニノーくらいしかできそうにないので、ぜひ実現させてもらいたいですね。
フランスのアニメーション『鈴の約束~サンタクロースの秘密~』(1998)を観ました。26分ほどの中編。いまサンタクロースかよ!というツッコミ、重々承知しています。でもちょうどいい時期を探すと、今日観なければまた来年の12月まで待たないといけなくなるので、ええいままよ!と思って鑑賞することにしました。けっこう葛藤があったのです。
さて、まあ一種のクリスマス・ストーリーと申しましょうか、子供向けのハッピーエンドで終わるステキな物語、と一口で言えそうです。絵のタッチは絵本風で、登場人物はかなりデフォルメされていて、子供も大人も愛らしい。ある日サンタクロースが空を駆けている途中で自分の赤ん坊を森の中に落としてしまい、それから自暴自棄になって子供たちから届けられた願い事を書いた手紙を燃やしてしまいます。一方その赤ん坊は郵便配達のおじさんに拾われて孤児院で育てられます。あるクリスマスイヴの夜、サンタクロースとその息子チャーリーは再会する…というお話。
二人が再会するまでは正直言ってたいしておもしろくなかったのですが、最後のサンタの台詞にほうっ!とうなりました。チャーリーから子供たちの手紙を燃やしたことをなじられて、彼はこう答えます。「紙は燃えるけれど、文字は燃えない」。これってあの有名なブルガーコフ(ロシアの著名な小説家)の小説を思い出させますよね…。そしてサンタはこう続けます。「子供たちの願いは永遠なんだ」。う~む、「子供たちの願い」を「文学」に置き換えたらブルガーコフですね。
さて、『アニメーションノート』という雑誌を知っているという人はもうけっこういるのかな。最新号(vol.12)をぱらぱらと読みましたけれど、「ハートフル芦田のしごき部屋」が妙にツボにはまりました。作画テクニックを伝授するこのコーナー、今回は「アゴウラ」の描き方がテーマ。アゴウラってのは文字通り顎の裏ですね。要は、人が上を向いたときの顔の描き方、ということです。これが描けると確かに上手く見えるんだよね~と共感。かなりマニアックなテーマ設定のような気もしますが、それがまたいいですね。絵を描いたことのある人なら、アゴウラの意外な難しさを知っているはずなので、よく考えるとさすがの選択かもしれないですね。ただ、今回はこういう人ならアゴウラを描かなくても済みますよ(太ったおばちゃんやアキバ系男子)、という紹介で、実際のテクニック紹介は次号。次号かよ!と心の中で叫びました。
ぼくはアニノーを何冊か持っていますが、vol.5に掲載されていた小林プロダクションの集合写真が気になっています。その写真の中にけっこうきれいな女性の方が写っているのですが、あの方はなんとおっしゃるのでしょう。どういう絵を描くのでしょうか…。う~む、知りたい。単に写真映りがいいだけってオチは勘弁してもらいたいですけどね。
ところでアニノーはなかなか興味深い特集を組むので、アニメーション系雑誌としてはぼくは一番好きです。おたく路線ではなく、だからと言ってメジャー志向でもなく、そういう区分では計れない、質の高い作品を取り上げる姿勢はいいですね。できればもっと海外のアニメーションを特集してもらいたいのですが、あまり需要がないかな。あるいは、日本で個人で制作している人たちをクローズアップしてもらいたいですね。映画に例えれば、もっと単館作品を取り上げてくれって感じです(単館映画が個人で制作されているという意味ではありません、念のため)。そういうのはアニノーくらいしかできそうにないので、ぜひ実現させてもらいたいですね。