Light in June

文学やアニメ、毎日の生活についての日記。

傘差しながらの自転車禁止って

2009-07-01 00:38:44 | Weblog
東京都の道路交通規則が改正されたそうで、7月1日から傘を差しながら自転車をこぐのは禁止になったそうです。

ちょっと待った。いつの間に?そんな議論があったのは知ってましたが、まさかこんなものが制定されていたとは。

傘を差しながらの自転車は危ない。じゃあ禁止にしろ。…これって小学生レベルの発想ではないですか。

これでは、雨天時に自転車に乗るときは雨合羽を着用しなければならなくなりますが、雨合羽って誰もが持っているわけではないですよ。買わないといけないんでしょうか。

問題はいくつもあります。雨合羽を着て駅まで行って、びしょびしょのを脱ぐわけですが、それを畳んで袋に入れなくてはならないですよね。けっこう荷物になりますよ。もちろん、傘だって持っていなくてはならないわけですから。駅から目的地まで歩くのに傘が入用ですからね。

雨合羽って顔はガードできるようになっているのでしょうか。自転車に乗っているとどうしても顔に雨粒がかかってしまいますが、雨合羽はそれを防げるのか。顔まで覆うタイプのものがあるのでしょうが、それは見栄えが悪いし、髪の毛をセットしている場合なんかは、崩れてしまうので嫌です。だいたい、全身雨合羽で覆って自転車、というのはそれだけで見栄えが悪いです。フードをしたら尚更。

帰り道に急に雨が降ったらどうするのでしょうか。雨が降りそうな日は、傘に加えて雨合羽も持ち歩かないといけないのですか。冗談じゃないですよ。折りたたみだって荷物になるからなるべく持ち歩かないようにしているのに。

雨合羽にしたところで、歩道でスピードを出す人は大勢いるんだから、傘差しながらの片手運転と危険性はそう変わらないのではないですか。それよりも、歩道ではスピードを出さないこと、という意識改革の方が先決である気がします。

大雨のときはさすがに自転車に乗りませんが、小雨程度だったらぼくは傘を差して自転車に乗ります。でも、わざわざ雨合羽を着るなんて、いかにも仰々しいし、面倒くさい。

雨の降っているとき、雨合羽を着て閉じた傘を片手で持って自転車を運転することになりますが、馬鹿げてますよね。

傘を差さずに雨合羽だけだと全身ずぶぬれになって、その格好でお店をうろつくことはできないから、わざわざ脱いで、畳んで、袋に入れることになります。そして出るときは濡れたままのそれをまた着て、自転車に乗ります。馬鹿らしい。

家から目的地までが自転車で一本であり、そしてその目的地に長時間滞在することになるのなら、納得できる人もいるでしょう。しかし多くの人は電車に乗り、それから歩いて目的地に向かいます。あるいは数軒のお店やスーパーをはしごしたりします。傘が一つあれば済むことなんです。余計な荷物と手間が増えることに合点が行きません。危ない危ないというけれど、スピードさえ出さなければそんなに危険じゃないですよ。

自転車に関しては、車道が原則で歩道が例外なんて書いてありましたが、みんなが車道走ったらどうなるのか考えたことはあるのでしょうか。車が走れませんよ。自転車は自転車でかなり危ない。クラクションを鳴らされて邪魔者扱いされるし。近所の道路はかなり交通量が多いので、事故が多発しそうです。本当に自転車の規則っていうのはめちゃくちゃなものがあって困ります。

弱者に優しい社会を、なんて言いますけれども、雨合羽着用というのはぼくにとっては定額給付金並みの愚策です。実情を考えていないですよ。まだ自転車専用道路を作る方が理にかなっています。定額給付金を実行するくらいなら、一部の都市の道路を整備した方がよかったですね。

はあ、明日から雨が降ったらどうしよう…