Light in June

文学やアニメ、毎日の生活についての日記。

スタジオジブリ、その現在、過去、未来

2009-12-07 00:09:20 | アニメーション
『Cut』12月号はジブリ大特集号。ということで、前に買っておいたのですが、論文を書き終えたのでようやく読むことができました。

まず、宮崎駿の全劇場映画に対する宮崎駿自身によるコメント。
それから鈴木敏夫へのインタビュー。
そして2002年に掲載された宮崎駿へのインタビューの再録。

一番期待していたのは最初のコメントだったのですが、正直期待はずれ。宮崎駿が自作を語ることは最近では特に珍しくなっており、とりわけハウルのときは日本では皆無でしたので、そのぶん非常に楽しみにしていたのですが、あまり本質的なことは語られていないような気がします。それなりに貴重な情報は確かにあるものの、もう少し突っ込んだ話を聞きたかった、というのが本音かな。

鈴木敏夫へのインタビューはとてもおもしろく読めました。ポニョのブルーレイ化の話に始まって、トトロが大コケした話とか、耳をすませばで母親はマックを使っているとか、そういうことをおもしろおかしく語っていて、情報も色々入ってきますし、読み物としても楽しいものになっています。

2002年のインタビューは、既にどこかで読んでいたことを改めて確認する、という意味合いも濃かったのですが、とにかく長いので疲れました・・・40000字あるらしいのですが、原稿用紙100枚だもんな、長いです。
それにしても、シンプルで強靭なものを作りたい、という意欲はこの頃にもうあったんですねえ。2004年はハウルであり、とてもシンプルとは言えない作品になってしまいましたが、その目的は2008年のポニョで達成されたわけですね。

なんか、今日はちょっと疲れていて、あまり文章を書く気力がありません。パソコンの変換はアレだし(今日が「卿」、書くが「核」になる)。論文は後悔することが多くて、やんなっちゃいますね。はあ。