Light in June

文学やアニメ、毎日の生活についての日記。

古書店で買い物

2009-12-10 00:55:02 | 文学
古書を購入しました。ま、いつものことですけどね。
買ったのは、

マニー『文学の限界』
三浦雅士『私という現象』
『サローヤン短篇集』
『現代北欧文学18人集』
『世界少年少女文学全集18』

この5冊です。しめて945円也。安い!実は、『現代北欧文学18人集』以外は105円だったのです。安い!

現代○○文学~人集、という本は他にもあるのですが、北欧文学にもあるとは知りませんでした。1987年刊、か。通の人にはけっこう有名な本なのですかね。

『世界少年少女文学全集18』については、なぜこんなものを!?と思われる方も多いでしょうけども、これは「ロシア編」なのです。ドストとかチェーホフとかの短編が収められています。ですが、それだけだったらぼくは買いません。クープリンが入っている。確かに珍しい。どうしようかな、と迷いが生じます。そしてぱらぱらとめくっていたら、ツルゲーネフの「ムムー」があるではないですか!これが決め手となって、購入を決意しました。100円ですしね。他にも、レールモントフの「ギター弾きのケリブ」とか、ツルゲーネフの「ベージンの草野」とか、ガルシンの「かえるの旅行家」とか、他のアンソロジーでは見られないものがたくさん所収されていて、けっこう貴重な本かも。しかも訳者は神西清や米川正夫など、超一流の翻訳家ばかり。

児童向けの本って、盲点だったりします。ロシア文学を愛好している人でも、ノーソフ(児童文学作家)の作品を読んだことがない、という人はたくさんいるはず。ぼく自身、ロシアの児童文学は無知です。マルシャークの『森は生きている』は大好きですけど、それくらいですからね。

少年少女向け、という本でも、『クオ・ヴァディス』が入っているシリーズもあるし、意外と見落とせません。児童文学でもいくらでも優れたものはありますから、大体にして児童文学を軽視する傾向というのは間違っているような気がします。確かにある程度の制約があるので、人によっては物足りないと感じることもあるのでしょうが、ぼくは可能ならば児童文学にも守備範囲を広げたいですね。とりあえずロシアの30年代頃の児童文学について知識を得たいところですが、翻訳はあるのかなあ。