Light in June

文学やアニメ、毎日の生活についての日記。

焼きリンゴ

2009-12-15 23:48:50 | お出かけ
今日のことではないですが、このあいだ渋谷で焼きリンゴを食べました。
リンゴ丸々一個を焼いたやつです。
もう何年も前に、やはり渋谷で、ある人からご飯をごちそうになったことがあって、そのときにもぼくはこの丸々一個の焼きリンゴを食べました。で、それが衝撃的で、あれからずっとまた食べたいと思っていたのです。何が衝撃的だったかと言うと、なんと言っても丸々一個のリンゴを甘くして食べてしまおう、という料理自体で、というのもそういう料理があるのをぼくは知らなかったもので、焼きリンゴと言えばアップルパイに入っているような、三日月型に切った小さなものしか思い浮かべられなかったのです。

もともとリンゴは好きで、特に蜜入りリンゴは大好きですから、あのような料理はまさしく夢の料理でして、何か特別なことがあった日などには是非食べておきたいですね。と、たったいま思いました。500円くらいだったので、別に普通に食べられそうな気もしますが、おごっていただいて食べたのが最初だったものですから、なんとなく贅沢な料理のような気がしてしまって、だめですね、貧乏性で。

新宿で丸々一個の焼きリンゴが安く食べられるお店って、あるのでしょうか。たぶんあるのでしょうね。新宿ですからね。思い出の焼きリンゴ。また誰かおごってくれえ。

江戸川乱歩「蟲」

2009-12-15 00:09:41 | 文学
いまさっき読み終えました。これは・・・ちょっとおぞましすぎる・・・
前半は、厭人癖の男の異常な心理と実際の行動とを丹念に追っていて、乱歩らしいなと思ってぐいぐい引き込まれてゆきましたが、後半は、もはや常人にはついてゆけないほどの異常性癖が描かれていて、降参です。ここも乱歩らしいのかもしれませんが、この残虐性はぼくは正直言って苦手。思いがけないトリックとか、屈折した心理とか、そういうのは大好きで、文体も気に入っていますけれども、残虐趣味はちょっとなあ。サディズム程度(と言ったら変ですが)ならばいいのですが、こういうのはちょっときついですよ。書くのも憚れる内容で・・・

というわけで、今日は書くことがないですねえ。
明日以降も引き続き乱歩の短編を読む予定ですが、できれば「屋根裏の散歩者」とか、「人間椅子」とか、そういう作品を期待。死んだ女の防腐処理の仕方とか、もういいですから。

そういえば、今週は珍しく予定がいっぱいで忙しいです。年末ですからね。飲み会とかも、懐具合を見つつ、取捨選択していかなければなりません。

そうそう、ブログって誰が見てるか分からないところがおもしろいし、ちょっとおっかなくもありますよね。このブログも、最初にYさん(元気ですかー?)から見ましたよと言われて非常に驚きましたが、同じ学校の学生さんで知っている人が何人かいるようです。ぼくは別にロシア文学についてたくさん書くわけじゃないし、どうして知られてしまったのか、いまだに不思議でなりません。いったいどの記事でこのブログを知ったのか、いちいち聞いて回りたいくらいです。そして、なぜぼくだと特定されてしまったのか。ロシア文学とアニメーション、という組み合わせはそれほど特殊なのでしょうか・・・ぼくはどっちも中途半端ですけどね。