ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
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いろんなことについて、考えたい。

リウマチの話

2009-05-01 | リウマチ
関節リウマチについてベンキョウしたのは
もうだいぶ前だ。

最初の本は 術後間もなく購入している(2002年刊行)。

すごく不安だった頃だと思う。













次に 本気になった時に買ったのが
『新しいリウマチ治療――新しい薬・新しい手術』
(講談社 ブルーバックス)

(この本は 現在でも売られている。)
で、これは2004年刊行のものだが、
この2冊の間にも 治療法の変化が見て取れる、と思っていた。

今回は もっと(?)新しい(かもしれない?)知識を
市民公開講座で仕入れてきたわけだが、

知識がどうこう、ということよりも
漠然としていた知識がまとめられて 
すっきりした気分になれた。













まず、「リウマ」というのは、
「水」とか 「流れ」とかいう意味だそうだ。

女性に多く、男女比は 9:1だという。

高齢者に多いと思われがちだが、
リウマチと診断されるのは 30~50代が多い。

これは、意外。



リウマチには 関節リウマチと 悪性関節リウマチ、
それから 若年性(16歳未満)関節リウマチがある。

他にもシェーグレン症候群、変形性関節症、
全身性エリテマドーデスなどがある。

一番多いのが 関節リウマチで、全体の93%を占める。













早期診断・早期治療が大事だ。

(どこかで聞いたことがある言葉だ。)

日本における治療方法は これまで 欧米の先進諸国に比べて
10年遅れていたが

患者会や医療者たちのの努力もあって
5年遅れまで追いついてきた。

(これも、どこかで聞いたことがある言葉だ。)

欧米で使用できるのに
日本では使用できないとされる薬がある。

(これも。

 まったく、日本の旧厚生省は それまで何やってたんだ! 怒)













リウマチの治療には
疼痛治療(痛みを止める)、炎症を止める、
関節の破壊や変形を止める、
といった治療目的がある。

昔は 痛みを止める治療が主だったが
それでは 関節の変形や破壊は進んでしまい、
日常生活ができなくなってしまう病気だった。




手術やリハビリに関する講演もあったが
治療の柱は 薬による治療になる。

非ステロイド系、ステロイド系、抗リウマチ薬、と
選択肢もだいぶ増えてきているので
治療に効果が見られなければ 薬を変更する。

近年、メトトレキサート(MTX)という薬が
標準薬・基本薬として使われるようになって
効果を上げているという。

この メトトレキサートと 
生物学的製剤とを組み合わせて
併用することで
さらに効果が上がっているらしい。













そういう事もあって
「リウマチ治療のゴールは、‘寛解’である」
と 明確に発言できるようになったところ、
そういう印象を持った。

ただし、良く効く薬に 副作用はつき物。

リウマチ薬の副作用も 聞けばしり込みしたくなるほど、
恐ろしい。

また、生物学的製剤は 
感染症にかかった人には使えない、という。

また 同様に、癌の治療をした人にも。

(私、まだ、治療中なんだけど。)

免疫力が下がるような治療をした場合、の話なのだろうか?













5月になった。

花々はどれも花茎を伸ばし、
木々の緑は 色を増して 全体が膨れ上がって見える。

生命力の復活!という季節だ。



日本リウマチ学会の会員に 
思っていたよりずっと近い場所の病院の医師が
名を連ねているようだし、

今月中には 一度 リウマチ科を訪ねてみるつもりだ。