ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

食い改めよ

2012-01-14 | 発酵
秋月医師の『体質と食物』には、
「風土」とか「身土不二」とかいう言葉が出てくる。

風土が人間を作る、と。

日本人には日本人の特殊性があり、<体質>もまた然り、と。

体質を決定するのは、<食物>である、と。

そして、「食い改めよ」と 氏は説く(p19)。

オヤジギャグだ(汗)。







去年の6月の 私の誕生日に仕込んだ味噌。






長崎で 秋月医師とその周囲の人たちに 原爆症が出なかったのは
わかめの味噌汁のおかげだと
氏は確信している、と言う。

確かに 海草を食することは 
放射性ヨードに対抗する手段として
有効らしい。

(ポン酢で食べてもいいはずだ。)

日本人にとって 味噌は
良質の油脂とミネラルの元だから、
味噌が 放射能の害の<一部>を防いでくれたのだろう、
というのは 氏の想像のようだ。

そして、その<一部>の防御が、
「人間の生死の境において 極めて重要」なのだと
強調している。



<一部>の防御。

わかる。 と、思う。

あと一日。 あと一秒。 あと一歩。 あと一言。

それが その後を 決定付けてしまう事がある。

ほんの、少し。

その、ほんの少しの、差。

それが、その後の一生に決定的な差につながる。

その<差>が、味噌によって決定づけられる?







母の命日に 初めて手をつけて 味噌汁にした。
小皿に取って 母に供えた。






氏は説く。

味噌汁を食べたからといって、すぐに病気に効くものではない。

けれど 毎日 欠かさず食べていれば
体質が いつの間にか 病気に負けない体質になっている、と。

薬が効きやすい身体になっている、と。



ずっと不思議だった。

同じものを食べて 
食中毒で亡くなる人と 苦しむ人と そうでもない人とがいる事が。



O-157が騒がれた時だって そうだった。



去年も 焼肉のチェーン店でユッケを食べて 
腸管出血性大腸菌(O111)に感染して

意識障害や痙攣を起こして亡くなった人、
退院後も腎不全で人工透析を続けている人、
運動機能の障害が残った人、
などがいる。

食べた量や 身体に入った病原菌の数が違うのかもしれない、
という気もするが
それだけではない、という気もする。



あれほど強力な菌でなくても、
ちょっと悪くなったものを食べると 
すぐに下痢する人と、
ちょっとトイレに行けば済む人と
全然 なんともない人とがいる。

どうやら腸内環境がモノをいうのかな、という気がしていた。

だから、味噌も 腸内環境に効くのかもしれない。






氏は 説く。

味噌は 長く常用しても副作用がなく、身体が良くなる上薬である、と。

味噌は
たんぱく質、脂肪、ミネラル、
それから乳酸菌や酵母菌などの菌類が
味噌には含まれている、と。

牛乳やバターを食すよりも
揚げ豆腐、わかめ、その他の野菜の入った味噌汁を食べよ、
毎朝、食べよ、と。

耳が痛い。






もちろん、私は ほぼ毎朝、味噌汁を食べる。

そうして、晩御飯でも食べる。

愛犬も、薄めた味噌汁と一緒にエサを食べる。

けれど、
亭主は そうではない。



どうやら 私の 今年初めの懺悔は、
(懺悔:仏教では「さんげ」と読む。
    悔い改める事は 仏教でも大切な事だ)

亭主に毎朝 味噌汁を飲ませよう、という事になるのかもしれない。

ただいま、苦戦中(汗)。





これっぱかりの事を書くのに、
ふた月以上もかかってしまった。

バカか、おのれは。

と、思う。

申し訳ない。



という訳で、新年 明けまして おめでとうございます。

この扉も、ようやく 明けました。



と、いう訳で、
こんなジョルジュを、今年も、どうぞよろしく。